2015年8月
18件の記事があります。
2015年08月07日「漫湖ミニ水族館」
沖縄南部 アクティブレンジャー 知念
泥干潟、ヨシ原、マングローブ林など様々な環境が見られます。
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その環境の違いに応じて、海水から汽水域に生息する様々な魚類や甲殻類がおり、
水鳥の餌資源として漫湖に飛来する多くの水鳥の生活を支えています。
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漫湖水鳥・湿地センターでは、普段、目にすることが少ない水の中の生きものを
展示した「漫湖ミニ水族館」を毎年開催しています。(今年は8/2~8/16まで)
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【 キララハゼ 】スズキ目 ハゼ科 VU(絶滅危惧Ⅱ類)
灰褐色の体にきらきら光る斑紋があり、日本では沖縄島の干潟だけにすむ貴重な魚。
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【 オニカマス 】 スズキ目 カマス科
海の魚だが幼魚期に河川の汽水域で暮らす。
マングローブの中に潜み、小魚や甲殻類を補食する。
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潮の満ち引きの影響を受ける漫湖の魚類については、
専門家によると100種程度が生息しているとされています。
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魚の展示を通し、センター職員が現在の漫湖における魚類相を記録しています。
漫湖水鳥・湿地センターHPの中で紹介している『漫湖いきもの図鑑』
www.manko-mizudori.netをぜひご覧ください。
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家族連れやこどもたちの団体の来館者が多い夏休みに、
漫湖の生きものの多様さや面白さを再発見し、
湿地や自然環境の保全について考えるきっかけになって欲しいと思います。
2015年08月06日名蔵アンパル清掃活動【石垣地域】
西表石垣国立公園 アクティブレンジャー 仲本
2005年11月にラムサール登録湿地となった名蔵アンパルは、今年で10周年を迎えます。そこで、ラムサール条約登録10周年記念事業として、8月1日~2日の2日間で名蔵アンパルのゴミ清掃作業が行われました。
名蔵アンパルは、干潟やマングローブ林、海浜などで構成されている多様な自然環境が残っている貴重な湿地です。今回は、その名蔵アンパル内にある排水路の下流に堆積したゴミの清掃活動を地元団体の「アンパルの自然を守る会」が環境省のグリーンワーカー事業を活用して行ったもので、地元の関係団体や高校生のみなさん約50人にご協力いただきながら実施されました。鳥の影響の少ない時期ということで真夏の暑い時期の作業となりました。
カヌーで排水路の下流に到着
作業1日目は、散乱しているゴミを集める作業を行いました。約30年近くも清掃活動を行っていなかったエリアだったため、多くのゴミがマングローブ林内にありました。集めたゴミの中には、肥料袋、防風ネット、タイヤなどのゴミがありました。他にも農業用の貯水タンク、冷蔵庫、洗濯機、チャイルドシートのような大きなごみもありました。
名蔵アンパル内での清掃活動の様子
2日目は、みんなで集積したゴミを排水路の中流部にかかった橋までカヌーで運び、クレーン付き車両で橋上に運び上げる作業を行いました。大きなゴミをカヌーで運ぶのは、とても操作が大変だったと思いますが、転覆することなく無事に運び上げるのはさすがです。
そして、運び上げたゴミをみんなで分別し、作業は終了しました。
カヌーで集積した大きなゴミを運ぶ様子
炎天下の中での清掃活動でしたが、汗をかきながら参加したみんなが協力し合い、約30年間もゴミが堆積していた場所がすてきな環境になりました。ゴミを回収する作業は、ヘドロに足を取られたり、ヘドロから出る硫黄のような臭いにも耐え、泥だらけになりながらの作業でしたので、みなさん本当にお疲れさまでした。
2015年08月06日子どもパークレンジャーinくじゅう
阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田中
例年より10日おそい梅雨明けのくじゅうから皆様こんにちは。くじゅうのただいまの気温は25℃前後ととても涼しいです。
先月末に環境省主催の「子どもパークレンジャー」として1泊2日のキャンプを久住(くじゅう)高原の沢水(そうみ)キャンプ場にて行いました。子どもパークレンジャーとは、小学生を対象に、国立公園の保護や管理、調査などをしている環境省の「レンジャー」の仕事を体験してもらい、自然保護や環境保全の大切さを伝える環境教育活動です。
今年は、21名の子どもパークレンジャーと一緒に、センサーカメラを使った国立公園内の生き物調査や、増水時にしか現れない幻の本山滝までハイキングをしたり、キャンプ場内にある大野川の源流部で生きもの探索をしたりと、2日にわたって様々な活動を通して自然と親しみました。
1日目のアクティビティーとして、朝、センサーカメラを使った生き物調査をしてもらいました。設置場所を子供達で話し合ってもらい、カメラを設置し、翌日データを回収しましたが、残念ながら生き物は写っていませんでした。あらかじめ我々で仕掛けたセンサーカメラの映像を子供達に見せたところ、興味津々に、こんな動物がいたのかと驚いてくれました。生き物は6種類確認でき、身近な所でどんな動物がいるかを学べたと思います。
▲センサーカメラに写ったキツネとヤマドリ
その後本山滝までハイキングをしました。突然の夕立に打たれましたが、子供達は元気に最後まで歩きとげ、幻の滝の下で涼んだ後、キャンプ場に戻り、夕飯作りをしてもらいました。夕飯の火起こしは火打ち石で行いました。火花を散らすのにコツがいりますが、みんな徐々にコツをつかんでようで何とか火を起こし、夕飯のカレーにありつけました。やっぱりみんなで協力しながらつくる野外料理は格別においしく感じますね!
2日目は大野川の源流探検として水辺の生きもの調べを行いました。
くじゅう連山は、大分県の大河川である「大野川」の源流部に当たり、沢水(そうみ)もその一つです。森の中の小川は源流部の湧水が集まってできていて、水温が低くとてもひんやり。水の中に足を浸けると、鳥肌が立つほどの冷たさです。
水辺の生きものは、水がきれいか汚れているかの環境によって種類が変わることや、巣を持つトビケラの生態、切ったところから分裂するプラナリアなど、水生生物と水辺環境ならではの特徴について学んだ子どもたち。自分の地域の水辺にどんなものがいて、水質がどうなのか考えるよい機会になったのではないかと思います。
今回の子どもパークレンジャーでは、キャンプ場や草原の生きものと源流部の水辺の生きものに焦点を当てました。少しでも僕たちの仕事に興味を持ってくれて、この中から未来のレンジャーが生まれてくれると良いですね!
2015年08月05日山の日プレイベント『クリーン高千穂河原』『クリーンえびの高原』
霧島錦江湾国立公園 えびの アクティブレンジャー 橋之口
こんにちは。夏休みですね。天気がいい日が続き、巡視をしていると子どもたちがご家族と一緒に山登りをしている光景が見られ、いつにも増して山での賑わいを感じています。すれ違うときに子どもたちが元気に挨拶をしてくれてとても嬉しいです。気持ちがいいですね.
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さて、8月2日に山の日プレイベント『クリーン高千穂河原』と『クリーンえびの高原』を実施しました。
毎年8月の第1日曜日を中心に自然公園において全国一斉の美化清掃活動が行われています。
霧島錦江湾国立公園の霧島地域も毎年参加者を募り計画を立てていましたが、台風や荒天などで中止が続き、今回4年ぶりの活動実施となりました。霧島山に関わる行政、観光協会、観光施設などの職員の方々、パークボランティアや参加者の家族も参加し、高千穂河原は40名、えびの高原は49名集まりました。
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来年から8月11日が『山の日』で祝日となります。山の日とは、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝することを趣旨としています。今回私が担当した高千穂河原では、霧島山周辺をきれいにし、利用される方が気持ちよく過ごせるよう、皆で協力してこれからも霧島山を大事にしていきましょう!と開会式で志気を高めて作業に移りました。
↑クリーン高千穂河原の様子
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道路や登山道など班ごとに分かれて作業を実施し、高千穂河原で153㎏、えびの高原で425㎏のゴミを拾い集めました。特に、道路脇に缶やビンなどのゴミが多く捨てられていて、タイヤやガスボンベ、消化器など大きなゴミも見つけて回収しました。
↑クリーンえびの高原の様子
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作業中は蒸し暑く汗びっしょりでしたが、無事に作業を終えて、多くの方と関わり一緒に霧島山の清掃ができて何よりでした。ありがとうございました!
2015年08月05日真夏の宮之浦岳【屋久島地域】
屋久島国立公園 アクティブレンジャー 菊地
7月31日、屋久島最高峰の宮之浦岳へ巡視に行ってきました。
この日は朝から快晴、長い梅雨と台風後で久しぶりの宮之浦岳とあって、気合いを入れて登山にのぞみました。
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この時期、屋久島の山岳部ではいろいろな花が咲いています。
▲ヤクシマニガナ ▲ヤクシマコオトギリ ▲ヤクシマショウマ
(固有種) (固有変種) (固有変種)
▲ヤクシマママコナ ▲イッスンキンカ ▲ヒメコナスビ
(固有種) (固有変種) (固有変種)
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屋久島のみに生育する固有種、種は同じでも屋久島の環境にあわせて形態を変化させた固有変種、その数をあわせると90種類以上にもなります。
屋久島の高地で報告されている固有変種の多くは、他地域に比べて小型化(矮小化)しており、花崗岩からなる栄養の乏しい土壌、強風、積雪といった環境に適応するためと考えられています。
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花だけではなく、いろいろな動物にも出会うことができました。
▲ヤクシカの親子 ▲ヤクシマザル ▲ニホンヒキガエル
▲ツマグロヒョウモン ▲ヒョウモンエダシャク ▲ミヤマカラスアゲハ
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大雨と台風で荒れていないか心配だった登山道は、目立った異常もなく、一安心でした。
雄大な景観とあわせて、動植物もたくさん見られるこの時期の登山はとても楽しいものですが、
標高1600mを越えてくると日差しを遮るものがなく、暑さと日射が容赦なく襲ってきます。
熱中症や脱水症にもなりやすいので、こまめな水分補給を心がけ、休憩する際はできるだけ日陰を選ぶと良いでしょう。
水分だけでなくミネラルや糖分も補給できるようにスポーツドリンクの粉末、日焼け対策に帽子やサングラスを準備し、日焼け止めも塗って登山にのぞんで下さい。
楽しい登山にするため、万全の準備を忘れずに!
▲翁岳周辺 ▲平石岩屋周辺
2015年08月03日登山者カウンターのデータを回収しました【屋久島地域】
屋久島国立公園 屋久島 アクティブレンジャー 菊地
先月の3連休に降った大雨や先週の台風は、屋久島の道路や登山道など様々な場所に被害を及ぼしました。
屋久島の主要山岳部への登山口までの道路がおよそ1週間通行止めになり、観光で訪れた方にも大きな影響を与えました。
現在、通行止めは解除されており、荒川登山口までのシャトルバスは通常運行、淀川登山口、ヤクスギランドまでも車が通れるようになっています。
しかし、世界自然遺産地域である西部林道の一部が通行止め、屋久島南部の林道が通行止めになっていますので、屋久島旅行を考えている方は事前の情報収集をおすすめします。
▲西部林道の通行止め
詳しくは⇒鹿児島県熊毛郡屋久島事務所 総務企画課 0997-46ー2211 建設課 0997ー46-2213
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7月の最終週は天気もよく、通行止めも解除されたので、環境省で設置している登山者カウンターの様子を見に行ってきました。
登山者カウンターの前を人が通ると人数がカウントされ記録されていきます。
登山者数の動向を把握する為、屋久島の山岳部には5地点、計10基の登山者カウンターが設置してあります。
何人の登山者がそのルートを利用するか、とても基本的なことですが、トイレや山小屋などの施設を作り、維持管理をする際には重要な参考データになります。
登山道で登山者カウンターを見かけても、何度も無駄に往復したり、前で立ち止まったりせず、登山を続けてもらえればと思います。
▲縄文杉へのルートに設置している登山者カウンター▲登山者カウンター
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屋久島自然保護官事務所では、登山者カウンターから得られたデータをもとに縄文杉快適登山日カレンダーを作成しています。
夏休みに入り、観光のトップシーズンが始まり、人気コースの登山道やトイレなどで混雑が考えられます。
屋久島旅行をお考えの方はぜひ参考にして下さい。
▲縄文杉快適登山日カレンダー
2015年08月03日やんばるの国立公園(仮称)指定に向けて【やんばる】
やんばる アクティブレンジャー上開地
みなさんこんにちは!
今年のやんばるの梅雨は雨が少なく、期間もとても短く明けてしまったので、夏の水不足が心配でしたが、その後台風がいくつかやってきてかなりの降水量です。
じとじと湿度が高いのでカビ対策として我が家でも除湿器がフル稼働していますが、この湿度あってこそ維持されているのが、やんばるの亜熱帯照葉樹林とそこに生息・生育する多種多様な動植物です。
↑長尾橋から望む雨の中の亜熱帯照葉樹林
さて、今日はやんばる地域の国立公園についてご報告です。
やんばるは、奄美・琉球世界自然遺産候補地の対象区域の一つに選定され、国立公園の指定と世界自然遺産の推薦について検討を行っています。7月16日、地元の国頭村・大宜味村・東村の3村長が環境省那覇自然環境事務所長に対して「国立公園素案に同意」という記事が地元紙に掲載されました。!!
3村からはそれぞれ「公園制度について引き続き丁寧な説明を行うこと。」や「エコツーリズム等の推進について村とともに取り組んでいくこと。」などといった意見も同時にいただきました。
国立公園の指定や世界自然遺産の登録に向けて解決すべき課題はまだまだ多いですが、地元の方たちによって守り育まれてきたやんばるの豊かな自然を、みんなの宝物として将来にわたって受け継いでいけるよう、地域の方々や関係者のみなさまにご協力いただきながら、より一層がんばっていきたいと思います!
↑渡嘉敷島とやんばる固有のホルストガエル
ただ今繁殖の真っ盛り!


こんにちは!
8月4日、毎年夏休み期間中に実施されている「さわやか サマースクール」(主催:さわやかサマースクール実行委員会)の一環である「ナイトサファリ!えびの高原の野生動物を見てみよう」にお手伝いで参加しました♪
参加された方々は18時にえびのエコミュージアムセンターに集まり開会式を行い、外が暗くなるまでは館内で霧島山の自然に関するビデオを鑑賞したり、展示物の説明を受けたりして、霧島山の成り立ちや自然について学習しました。
館内ではクマタカの実物大のパネルを見ながら、羽を広げると180㎝にもなること、霧島山周辺の野生動物の生態系の頂点に君臨していること、そのクマタカがたくさん暮らしているということは豊かな自然が育まれている証であることなどの説明がありました。私は霧島山周辺でのクマタカの目撃情報は聞いたことがありますが、まだ実際に見たことはないので、いつか遭遇してみたいです!
↑館内説明の様子
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私からもシカについて、角はオスにしか生えないこと、夏と冬とでは毛が生え変わり、夏は赤茶色に白い斑点があること、冬は全体的に灰色~黒っぽい色をしていること、またシカが増えすぎて、霧島山のみで自生する大変希少なノカイドウの樹皮や幼木を食べてしまい、ノカイドウの個体数が年々減少している原因の1つになっていることなどについて説明しました。
霧島山周辺には、シカ以外にも、イノシシやイタチ、ネズミ、ヤマネ、コウモリ、ヘビなどなど、たくさんの野生動物が暮らしています。画面に映った動物の名前を当てっこして、子どもたちが元気に答えてくれたことが嬉しかったです♪
↑霧島の生き物についてのお話し中
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19時30分になり、あたりも暗くなってきたので、4班に別れて各自懐中電灯を片手にいざ出発!
↑どんな生き物と出逢えるかな?♪
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「暗くてこわーい」とお母さんの側で歩く子や、「涼しい~」と気持ち良さそうに歩く子など反応はそれぞれでした。灯りが少なく、そして夏でも涼しいえびの高原の雰囲気を感じながら散策していると、暗闇に2つの丸い動く光が見えました。皆で懐中電灯で照らしてみると、シカが目を光らせてこちらを見つめていました。シカvs参加者の見つめ合いが始まり、少ーしずつ皆で5メートル位の距離まで近づきましたが、猛ダッシュで逃げられました(゚◇゚)他の班では、触れるくらいの距離でシカを観察できたそうです。
今回はシカ以外に期待していたノウサギやアナグマなどの可愛い生き物には出逢えませんでしたが、街灯に集まる虫を観察したり、懐中電灯の明かりを消して星空を観察したり、目をつぶって自然の音を聞いたり、普段の生活とは異なる体験ができ、参加された方々はとても喜ばれていたようでした。夏の思い出の一つになったら嬉しいです♪