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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

特定外来生物「オオキンケイギク駆除活動」

2015年06月24日
阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 藤田

 梅雨に入り、毎日雨が降っているためか、阿蘇中岳火口の一部にも湯だまりが確認できた

そうです。白い噴煙はあがりますが噴火活動ではないようです。このまま終息してくれること

を願うばかりです。

さて、今年も特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」の駆除活動を行いました。

6月の環境月間の一環として毎年行っているもので、今年で5年目になります。阿蘇郡市

内の2つの自治体と連携し行いました。この日は、地域の親子約60名とパークボランテ

ィアの方々や関係者など合計80名の参加がありました。はじめに、身近な外来生物につ

いて話し、特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」について説明しました。

根っこから引き抜く作業は難しかったようですが、午前中だけで280kgを駆除しました。

 別の日の駆除活動では、幹線道路沿いの毎年抜き取っている所は、個体も小さく

なってきて数も減っています。しかし、例年刈り取りをされているところの開花状況を

見に行くと・・・、ごっそり増えていました。それはほとんどが「空き地」や「墓地」です。

行政と相談し、持ち主の方に連絡し了承を得て抜き取り作業を行いました。この日

は10名の参加で300kgを駆除しました。

 車などにたまたまくっついて運んでこられた種子が根付いたのか、新しい場所も

増えて重量的には減っていませんでした。

 オオキンケイギクの花が咲く5月~7月には、黄色の似たような花が多いため、一般の方

には見分け方も難しいようです。そのため広報の仕方について工夫しました。各自治体の

広報誌などの他に、「花や葉の特徴、なぜ駆除するのか、駆除の仕方など」を盛り込んだ

チラシを作成し、庭に生えているお宅のポストに既存のチラシと共に投函しました。すると

駆除日にはほとんど抜き取ってありました。

 特に私たちが危惧しているのは、草原に侵入し繁殖することで、草原景観や多様な

生態系が崩れてしまうことです。

すでに、ある地域では草原のすぐそばでの生育が確認されています。阿蘇を取り巻く

地域の道路沿いなどには、オオキンケイギクの群生を多く見かけます。観光で阿蘇に

来られる際に、車に種がくっついてくることも考えられます。

 今後も、周辺地域の方々にも協力いただけるよう分かりやすく伝え、声をかけていき

たいと思います。

その他の「特定外来生物」や外来生物法については環境省のホームページ

「外来生物法」をご覧ください。http://www.env.go.jp/nature/intro/