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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

祝!阿蘇草原保全活動センターオープン! =Vol.1施設紹介=

2015年05月19日
阿蘇 アクティブレンジャー 藤田

阿蘇の草原を知り、学ぶことができ、草原をめぐる様々な活動の拠点として、【阿蘇草原保全活動センター】が阿蘇市小里に先月オープンしました。


                     施設全体像


阿蘇地域では平成17年度から、関係機関、団体が連携して草原の維持・再生に取り組んできました。「阿蘇草原保全活動センター」を拠点施設とすることで、一般利用者に対する阿蘇草原保全・再生の普及啓発、熊本県内・阿蘇郡市内の子ども達への草原環境学習がますます推進されることを目的としています。

阿蘇草原保全活動センターは、二つの施設から構成され、「草原学習館」は、環境省が設置し、草原保全・再生・学習の機能を、「草原情報館」は阿蘇市が設置し、総合窓口として草原・観光に関する情報発信のワンストップサービスや、野焼きボランティアなどの草原保全活動や草原の利活用について繋ぐ機能を担います。


学ぶ : 阿蘇の草原を学ぼう!

「草原学習館」は、阿蘇の草原について知り、学ぶことができ、地域の子どもたちの学校教育や研修旅行などにもご利用いただけます。学習プログラムづくりの相談にも応じます。展示は、草原と水との関わりを表したジオラマや、生後まもない子牛を忠実に再現したぬいぐるみ、阿蘇の草原の成り立ちや恵み、草原を守る取り組みなどを紹介しています。

 その他にも、多目的会議室などがあり、間仕切りを外すと70~80名の収容ができ、今年の野焼き支援ボランティアの養成講座や研修会などが開かれました。


        木の香りのする広々とした館内   生後2ヶ月頃のあか牛のぬいぐるみ

楽しむ : 草原を楽しもう!

 「草原情報館」にある総合窓口では、阿蘇を訪れる観光客や地元の方々に、草原とのふれあいや農家との交流を楽しんでいただくためのサービスを提供します。

例えば、阿蘇の草原を歩くトレッキングなどの体験ができるよう適切な場所や施設、ツアー案内人などの紹介や斡旋をします。

また、情報コーナーでは、小グループの打合せや活動のPRなどにも活用いただけます。

                施設周辺での草原トレッキングの様子


守る : 草原を守る活動に参加しよう!

 人手不足で手伝いを必要とする牧野組合と草原保全の活動をしたい人々とをつなぐ役割として、野焼き支援ボランティアなどの草原保全・再生のための活動の拠点として、ボランティアの参加や受入れの相談にも応じます。

屋外の芝生広場にて、火消し棒づくりや輪地切り支援活動の講習会などが行われます。

また、草原の四季と人との営みに合わせて、年間の活動や取り組みが予定されています。


          屋外での火消し棒づくり       野焼きボランティアに参加


開館時間:9:00~17:00

休館日 :なし(年末年始を除く)

入館料 :無料

駐車場 :乗用車105台、バス4台

駐輪場 :10台

総合窓口:0967-32-0100

ここで草原のプチ情報を仕入れて草原に出かけてみてください。きっと、草原が違って見えることでしょう!

次回は、オープン式典についてご報告します。