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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

火山活動にも負けず、ミヤマキリシマ咲いてます♪【阿蘇地域】

2015年05月13日
阿蘇 アクティブレンジャー 田上

昨年の11月下旬に阿蘇中岳火口の噴火活動が活発になってから、そろそろ半年が経過します。その間、阿蘇地域では火山灰が降ったり、火山ガスが匂ったり、農作物に影響が出たりと活火山の威力を感じさせられました。

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この時期、阿蘇の草千里ヶ浜・烏帽子岳、仙酔峡、古坊中(山上広場)、杵島岳で見頃を迎えているのは、ミヤマキリシマです!これを目当てに阿蘇を訪れる方もたくさんいらっしゃいます。

 ミヤマキリシマ(5月13日撮影)

九州の高山(1000m以上)に見られ、火山灰土等に覆われるような過酷な環境にも生育するツツジの仲間

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過酷な環境に強いとはいえ、阿蘇のこの冬の火山灰や火山ガスの量は結構植物にもキツかったのではないかなぁと感じていて、特に火口に近い仙酔峡、山上広場についてはもしかしたらほとんど咲かないかもしれないというような予想も出ていました。・・・しかし!しっかりと、そして美しく咲きました!

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まずは、仙酔峡・・阿蘇のミヤマキリシマを代表する観光スポットです。

 5月8日撮影

火山灰も火山ガスもダイレクトに影響を受けるような場所(火口から約2kmの谷地)ですが、関係者の心配をよそに、想像以上に咲いており、観光に来られた方も眺めたり、写真を撮ったりと満足そうです!

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続いて、草千里ヶ浜・烏帽子岳。

 5月13日撮影

火口から約3kmほどに位置し、降灰の影響が心配されましたが、裾から順次ピンクに染まってきました!

登山道沿いもイイ感じ!南斜面も結構咲いていました!

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最後に、古坊中(山上広場)。

火口と目と鼻の先ほど(火口から1kmちょっと)しか離れておらず、場合によっては噴煙を上げる音が聞こえるくらい噴火を間近に感じることができる場所です。ここも灰やガスの影響が大きく、春先には新芽も出ておらず枯死?のような状況でしたが、この時期になり、親株の脇から出てきた次世代の枝からポツポツと咲き出しました!・・なんだか変わった咲き方でおもしろい、ミヤマキリシマも世代交代でしょうか。

 5月13日撮影

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噴火の影響によって咲き方はまちまちですが、今年もしっかり咲いています♪

今回紹介した場所は、現在の噴火規制(噴火警戒レベル2)に関係なく訪れることができますので、ぜひ阿蘇のミヤマキリシマを見にお越し下さい!