アクティブ・レンジャー日記
パークボランティア活動報告①!【屋久島地域】
2015年04月23日みなさん、こんにちは!
屋久島自然保護官事務所の水川です。
今回は、4月に実施したパークボランティアの活動について豪華2本立てで報告します!
第1弾は、4月12日に実施した小杉谷集落跡地周辺の看板清掃と登山道の清掃活動についての報告です。
小杉谷集落跡地とは、縄文杉登山の入口「荒川登山口」からトロッコ道を1時間ほど歩いた所にあって、国有林開発前線基地として、営林署職員やその家族の他、ヤクスギなどの木材の伐採・搬出などで生計を営む人々が暮らしていた集落の跡地です。最盛期である昭和35年頃には540人もの人が住み、小中学校もありました。総延長26㎞におよんだ森林軌道(トロッコ道)には、木材の運搬や生活物資の運搬、さらには集落の人々の足としてトロッコが走っていました。昭和45年、営林署の小杉谷製品事業所の閉鎖とともに小杉谷も閉山となりました。
現在も小杉谷集落跡地には小中学校跡や事業所跡などが残っていて、屋久島の林業の歴史に触れることができます。
小杉谷小中学校跡。校門(左)の奥には校庭(右)が広がります。今はスギが生えてきていますが、スギの奥には校舎跡も残っています。
小杉谷製品事業所跡。
屋久島国立公園パークボランティアの会副会長の若松さんは、子どもの頃、この小杉谷で暮らしていました。今回の活動では、若松さんに当時の暮らしなどを話してもらいながら小杉谷集落跡地周辺を清掃しました!
看板を磨くパークボランティアのみなさん。
降りしきる雨の中、ピカピカに磨いてくださいました!さすがです(^0^)!!
①小杉谷小中学校跡で当時の暮らしを解説する若松さん。当時の小杉谷集落の航空写真を見ながら、どこになにがあったかお話ししています。
②下山後、屋久島世界遺産センターに戻り、拾ったゴミを分別して、集合写真を撮りました!
当時の屋久島を知る貴重な経験となりました。若松さん、どうもありがとうございました!
そして、冷たい雨の中、みなさん本当にお疲れ様でした!