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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

アマミノクロウサギを激写!自動撮影カメラ調査【徳之島地域】

2015年04月13日
徳之島 アクティブレンジャー 吉野

みなさん、こんにちは!

徳之島自然保護官事務所アクティブレンジャーの吉野です。

4月になり、南国徳之島は春を通り越し初夏のような陽気が続いております。

今回は、徳之島における自動撮影カメラ調査についてご紹介したいと思います。

徳之島では、アマミノクロウサギやその他野生生物の生息状況を把握するため平成23年より、山岳部に自動撮影カメラを設置しモニタリング調査を行っています。

自動撮影カメラは、月に1回程度、電池の交換やメモリーカードの回収等の点検作業を行っています。このカメラの点検作業や新規設置、データの取りまとめなどもアクティブレンジャーの重要な業務のひとつです。

【森の中に設置されている自動撮影カメラ】

この自動撮影カメラ調査において最近嬉しい出来事がありましたのでご紹介いたします。

徳之島中央部の山岳部を通る林道に設置した自動撮影カメラにアマミノクロウサギが3頭同時に撮影されました。

2頭が同時に写ることは時折ありますが、3頭同時の撮影は私がアクティブレンジャーとして着任後はじめての出来事でした。

この林道のカメラは平成26年9月に設置した、徳之島では比較的新しいポイントのカメラです。こうして新たに設置したカメラにアマミノクロウサギが撮影されることは日々の業務のなかでも、とても嬉しい出来事のひとつです。

【自動撮影カメラにより撮影されたアマミノクロウサギ3頭】

先日も島の南部にある犬田布岳周辺に新たに4台の自動撮影カメラを設置してきました。犬田布岳は、周辺に林道等が通っていないことなどから、これまでの調査も不十分で、「現在もアマミノクロウサギが生息している」という確たる証拠がありません。新たに設置したこの4台のカメラがアマミノクロウサギを撮影してくれることを心から期待しています。

犬田布岳でアマミノクロウサギの分布が確認されたあかつきには、また皆様にご報告したいと思います。

【犬田布岳での自動撮影カメラの設置の様子】