アクティブ・レンジャー日記
自然に親しむ集いを実施しました!【屋久島地域】
2015年04月08日みなさんこんにちは!
屋久島自然保護官事務所の水川です。
3月22日(日)に、屋久島自然保護官事務所、屋久島町、屋久島環境文化財団と共催で、自然に親しむ集い「貝ひろいと名前調べ」を開催しました♪
今回は、屋久島国立公園に指定されウミガメも産卵に訪れる屋久島東部の田代海岸で、貝殻を採集し、標本作りをしました。
講師は、NPO法人うてぃーらみやの名和純さんで、1990年から琉球列島の海岸貝類相の調査を続けており、現在沖縄で打ち上げ貝の魅力を子どもたちに伝える活動をしています。
まず田代海岸では名和さんのお話から始まりました。
「波打ち際に白く光る貝の帯‥それらの打ち上げ貝は、田代海岸の沖の海底に生きている貝たちで、その貝たちのにぎやかな世界が田代海岸の波打ち際に貝の帯となって輝く。それはまるで海が作った貝の博物館のようだ。」
貝を愛するからこその素敵な言葉だと思いました。
①波打ち際の貝の帯に沿って貝殻を採集する参加者。
②新聞・テレビの取材もありました。
参加者のみなさんは時間を忘れるほど熱中し、約1時間でたくさんの貝殻を集めることができました。
このあと屋久島町総合センターに移動し、名前調べと標本作りに取りかかりました。
~貝の名前調べと標本作りの手順~
①まず採集した貝をバットに移して標本にしたい貝を選びます。
②名和さんの貝の標本(ほんもの図鑑)から貝の名前を調べます。
③これだ!と思う名前をふせんに書きます。
④名和さんに合っているかチェックしてもらいます。
名:「ネジガイ‥正解!」
子:「よっしゃ!」
⑤標本ラベルを書きます(和名・採集場所・採集日・採集者)。
標本にラベルが付くだけで、「この時代のこの場所にこの生物がいた」という証明になり、学術的な価値がグン↑↑と上がります。
⑥標本完成!!
室内には名和さんが持参した貝の標本約380種がズラリ!!
※時間の都合上、クリーニング作業ははぶきました。
みなさん時間いっぱいまで熱中して標本作りをしていました。
①スタッフも標本作りに挑戦!さすがは"貝大好き"菊地アクティブレンジャー。周囲を圧倒する早さで標本を作っていました(゚□゚;)!!
②田代海岸では、参加者全員で記念写真を撮影しました。
今回標本にした貝は約80種。標本にできなかった貝を含めると、今回皆で採集した貝は、150種はいるだろうとのことでした。改めて屋久島の豊かな海の自然を実感することができました!
【次回予告!】
次回の自然に親しむ集いは‥
「特定外来生物を知ろう!~オオキンケイギクの除去~」
日時:5月10日(日)10:00~12:00(受付9:30~)
集合・解散場所:屋久島町立小瀬田小学校
参加費:無料
申込期間:4月13日(月)~4月28日(火)
申込・問合せ:環境省屋久島自然保護官事務所
TEL:0997-46-2992/FAX:0997-46-2977/mail:RO-YAKUSHIMA@env.go.jp