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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

白銀に染まるくじゅう連山

2015年02月17日
阿蘇くじゅう国立公園 アクティブレンジャー 田中

皆様こんにちは。

先週末、中岳ふもとにある御池(みいけ)へと行って参りました。

ちなみに大船さんにあるのが御池(おいけ)、中岳にあるのが(みいけ)です。ややこしいですね。

前日に降り出した雪は溶けること無く、山に残っていて、場所によっては数十センチも積もっている所もありました。軽アイゼンをつけて牧ノ戸峠を登り始めた朝9時半の気温は-7℃。風が吹けば体感温度は軽く-10℃...

寒いです。

しばらく登り始めると霧氷が目に止まります。やはりくじゅうの山を彩るものは、「雪」と「霧氷」ですね。

前回も書きましたが霧氷は湿気、風、氷点下との条件が揃い、初めて見ることができるものです。条件が良いと木の枝に白く濁った霧氷が付き、晴れ間がさすと表面が溶け始め、きらきらと輝き始めます。一面の霧氷を上から見ると、まるで珊瑚礁のように見えてとても綺麗です。

この日はあいにくの曇りだったため、その光景は見れませんでした。残念。

しかし、凍り付くような風と寒さを耐えながら御池にたどり着いた瞬間、雲が晴れ、凍った御池がその姿を現してくれました。

ただの雪の積もったひらけた場所のように見えますが、立派な池なんです。

所々氷が露出していますね。この時期になると池が凍り、その上を歩けるようになります。

季節に応じて様々な姿を楽しませてくれるくじゅう連山。霧氷に囲まれ銀色に輝く中岳の御池は冬のくじゅうの一押し名物です。

冬山登山を行うときは十分に注意をしてからお楽しみください。装備、準備、計画、判断だけはしっかりと行って、安全に楽しんでください。

ぜひ、みなさんも冬のくじゅうを見に来て下さいね!