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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

冬を感じるえびの高原【霧島地域】

2015年02月05日
えびの アクティブレンジャー 橋之口

こんにちは。えびの自然保護官事務所の橋之口です。

昨日のえびの高原は時折ぱらぱらと雪が降り、今朝は韓国岳やえびの岳が白く変身していました。

えびの高原の白い冬景色をお伝えしたいと思い、白紫池・六観音御池・不動池の3つの火口湖が見られる池巡り自然探勝路を歩いてきました!

(現在、池巡り探勝路はえびの高原から六観音御池展望台まで利用できます。)

シジュウカラやエナガの鳴き声を聞きながら歩いていると3頭のシカの群と遭遇。もしゃもしゃ草を食べる様子をしばらく見入った後、動いた私に警戒し1頭はおしりの毛をぼふっと逆立てて逃げていきました。警戒されたけど、ふくらんだおしりも可愛いです。可愛いけれど、シカなどの野生動物にはエサをあげないようにしましょう。シカが増えすぎると、希少な植物や農作物への食害などが懸念されます。

【↑おしりの毛を逆立てた様子】

白紫池と六観音御池の二つの池が見られる二湖パノラマ展望台から、池巡り自然探勝路の3つの火口湖の中で一番標高が高い白紫池がところどころ凍っているのが見えました。しめしめと思い、いざ白紫池へ向かいました。

【↑二湖パノラマ展望台から見た白紫池】

私は霜を踏み、ザクザク音を鳴らしながら歩くのが好きです。

途中、霜が溶けてぬかるんでいて滑りやすい箇所がありましたので、通る際は気をつけてくださいね。

白紫池に近づいてみると薄い氷が張っていて、上を歩いてみたくなりましたが、重みで割れてずぶ濡れになること間違いなしなので思いとどまりました。

【↑白紫池のほとりから撮影】

白紫池は昭和の終わりまで、冬の全面凍結時に天然のスケート場として多くの人に利用されていました。地球温暖化についても考えさせられます。

【↑昭和50年代の白紫池スケート場の様子】

霧氷も綺麗に見れましたよ!

【↑霧氷】

霧島の山々を背景に、氷、雪、霜、つらら、霧氷など、氷点下のえびの高原ならではの景色が広がっています。道路が凍結することがあるので、道路状況を確認してからいらしてくださいね。

○宮崎県HP【道路規制情報】

http://roadi.pref.miyazaki.lg.jp/roadinfo/public/

○鹿児島県HP【道路通行規制情報】

http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/