アクティブ・レンジャー日記
平成26年度 第1回子どもパークレンジャー!
2015年01月28日こんにちは。えびの自然保護官事務所の橋之口です。
あっという間に1月が過ぎ去ろうとしています。わっせはやかね~。(鹿児島弁です。とても早いね~とつぶやいております。)
天候がいい日のえびの高原は、青空のもとスケートや池巡りをしてからだを動かしたり、お土産屋さんやエコミュージアムセンターでゆっくり過ごされる方が多く見られます♪
1月25日、地域の子どもたちに自然保護官の仕事を体験してもらう「子どもパークレンジャー」の第2回を無事に終えました。第2回のご報告は次回するとしまして(^_^;)、今回は11月16日に実施しました第1回のご報告をさせていただきます。(...だいぶ遅くなってしまいました。)
第1回では約30万年前に形成された、霧島山でもっとも古い火山のひとつである栗野岳に登り、自然保護官の仕事であるパトロールを体験しました。
・植物を採ったり、野生動物を捕まえて持ち帰ろうとしている人がいないか
・シカなどの野生動物にエサを与えている人がいないか
このようなことに気をつけながらパトロールをし、落ちていたゴミを拾いながら歩きました。
もみじ群生地で落ち葉や木の実、木の枝などをパックに敷き詰め、森のお弁当作りをしました。落ち葉を砕いてふりかけ風にアレンジしたり、工夫をこらしてさまざまなお弁当が出来上がりました(^o^)
【↑出来上がった森のお弁当を見せ合いっこしました♪】
栗野岳登山口近くの栗野岳温泉では噴気が出続ける八幡地獄を見学し、更に噴気で蒸したたまごを美味しくいただきました。
【↑八幡地獄の噴気】
火山は噴火をすれば人の命を奪うほどの恐さがありますが、わたしたちは火山から温泉や湧き水などの恵みをたくさんいただいています。
また、地元で放牧酪農をされている方に講師として参加していただき、栗野岳周辺の草原についてお話を聞きました。かつて栗野岳周辺では牛馬の放牧や草刈り、火入れなどが行われ、草原が広がっていましたが、現在は戦後の植林や機械化に伴う農耕馬の減少などにより、草原が減少してしまったそうです。草原と人との関わりが少なくなり、草原が減少したことで、風景が変わるだけでなく生態系も変わったということでした。
人々の暮らしの影響を受けながら姿を変える自然との関わりについて、考え続けなければならないと感じました。
歩く距離が長く、道が険しいところもあり大変だったかと思いますが、説明をしっかり聞き、元気に活動する姿は立派なパークレンジャーに見えました。今回の活動で子どもたちが霧島の自然のすばらしさを知り、もっと霧島を好きになってもらうきっかけになれれば嬉しいです。私も改めて霧島はよかところだな~と感じました。
【↑頑張ったみんな子どもパークレンジャー認定!】
また霧島に遊びに来てね~!