2014年12月24日
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2014年12月24日第25回日本ウミガメ会議【奄美地域】
奄美 アクティブレンジャー 伊藤
うがみんしょうらん!(こんにちは!)
奄美野生生物保護センターの伊藤です。
とうとう今年も残すところあと1ヶ月となりましたね。みなさま、今年はどんな1年でしたか?年始にたてた目標は達成できたでしょうか?私の1年は、本当にあっという間に過ぎていき、次々と課題や問題がでてきた年だったような気がします。来年はその解決に向けて取り組む年にしたいと思います!
↑冬晴れの大和村 大金久集落
さて、11月28~30日はここ奄美大島で、「第25回日本ウミガメ会議」(主催:NPO法人日本ウミガメ協議会・第25回日本ウミガメ会議奄美大島会議実行委員会 後援:奄美市・鹿児島県・環境省・水産庁・国土交通省)が開催されていました。全国でウミガメの調査をしている方々が集結し、各地の報告等を行っていました。
奄美野生生物保護センターでは、調査を担当している大和村のウミガメ上陸産卵状況をちょこっと報告し、またポスター発表でセンターの紹介をしてきました。
↑担当している大和村の報告を行いました。
↑ポスター発表ブースの様子
はじめて参加させていただきましたが、保護や保全のあり方、調査の進め方、色々な課題や問題点、普及啓発の方法など、ウミガメに限らず、さまざまな野生生物の保護に共通することだと思い、とても勉強になりました。
今回学んだことを、これからの奄美の自然を守るために役立てていきたいです。
みなさん、こんにちは!
対馬の下島より山口です。
すっかり冬らしく、とても寒くなりましたね。
対馬では、秋から冬にかけて、春に産まれたヤマネコが親離れをする時期であり、
親離れしたヤマネコが餌や新しい縄張りを求めて行動が活発になります。
そのため、ヤマネコが車道に出てくることも多くなり、特に事故が多くなります。
また、下島では長年ヤマネコの生息情報がなかったのですが、2007年に23年ぶりに
下島でのヤマネコの生息が確認され、近年生息情報が増えてきています。
しかし、「下島にはヤマネコはいない。」と思っている人たちがまだまだいるようです。
そこで、上島と下島を繋ぐ万関橋付近で、下島へむかう車に向けて
「ツシマヤマネコ交通安全キャンペーン」を実施しました。
この地域は、近年ヤマネコの生息情報が下島で最も多く確認されている地域でもあります!
地元の警察署や中学校等、合計約45名の方たちが、雪もちらつくほど寒い中、協力してくださいました。
協力してくれた中学生たちは、このキャンペーンを実施した近年下島で最もヤマネコの
生息情報の多い地域に位置する対馬市立大船越中学校に通う生徒たちです。
また、大船越中学校は、今年の夏に実施した「第3回ツシマヤマネコ交通安全ポスター展」
で3名が入賞した学校でもあります!
警察の方に停めてもらった車に対し、ツシマヤマネコ交通安全ポスター展の入賞作品がプリントされた
クリアファイルを配布しながら「人にもヤマネコにも優しい安全運転」を呼びかけました。
クリアファイルの中身は、ツシマヤマネコ交通事故防止のためのドライバーズマニュアルや
ステッカー、そして下島でもヤマネコの生息情報が増えていることを知らせるチラシ等です。
また、大船越中学校生徒の交通安全ポスター展の出展作品を大きなパネルにし、
生徒たちが中心となって、「人にもヤマネコにも優しい安全運転をお願いします!」
と元気いっぱい大きな声でドライバーの方たちに呼びかけてくれました!
みなさんのお陰で無事キャンペーンを終えることができ、
きっと「人にもヤマネコにも優しい安全運転」を心がけてくれるドライバーさんが増えたと思います!!
しかし...
非常に残念なことにこの2日後、下島で30年ぶりとなるヤマネコの交通事故が確認され、
今年産まれの若いヤマネコが命を落としてしまいました。
今回のキャンペーンのように協力してくれる方たちもたくさんいるので、
ヤマネコの交通事故が1件でも減るように、交通事故対策や啓発をこれからも続けていきたいと思います!!
対馬で運転される際は、「人にもヤマネコにも優しい安全運転」をお願いいたします!!
そして、下島では12月にはこのキャンペーン以外に、11月20日のアクティブ・レンジャー日記で
紹介がありました「ツシマヤマネコ応援団」というボランティア団体とイベントを行いました。
このイベントについては応援団ブログ↓↓をぜひご覧下さい!
http://yamanekoouendan.blog.fc2.com/