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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

阿蘇くじゅう国立公園“お誕生日会”【阿蘇地域】

2014年11月13日
阿蘇
本日(11/13)、阿蘇高岳に初冠雪・・・昨年より6日早かったようです!

さて、阿蘇くじゅう国立公園の80回目の誕生日をお祝いする記念式典が、10月4日のくじゅう地域式典に引き続き、11月6日(木)阿蘇地域でも開催されました。

熊本県・大分県の2県15市町村を中心とした実行委員会主催のため、御来賓や関係者など会場いっぱいにお集まりいただきました。
雄大な阿蘇の風景、山々の映像(提供:NHK)から始まった式典は、佐藤阿蘇市長による主催者挨拶、亀澤九州地方環境事務所長による環境大臣挨拶代読の後、村田熊本県副知事、河津阿蘇市町村会長よりご祝辞をいただきました。
皆様の言葉を聞いていると、多くの方の関わりのもとに80年続いてきたことと、阿蘇の風景(草原)が長きにわたり多くの人々を魅了してきたことを改めて認識させられました。

ご祝辞をいただいた後には、阿蘇地域の自然環境保全へご尽力いただいている方々(5団体2個人)への表彰式を行い、終了しました。




閉式後は、阿蘇の大自然や情景をテーマに音楽活動されている「Viento」の生演奏で華を添えていただきました。演奏は草原に吹きわたる風を感じられるような素敵な曲ばかり!

午後からは、第2部の「阿蘇カルデラ国際シンポジウム2014」が開催され、イギリス・香港・北海道・東京からゲストを招き、「国立公園とジオパーク」をテーマに、どのように連携を図っていけるか事例を交えながら意見を交わし、国立公園の今後の展開などについてとても有意義な内容でした。
この日は盛りだくさんで、午前の式典、午後のシンポジウム、夕方からは祝賀会も開催され、美味しい料理にお楽しみ抽選会や三味線演奏(熊本出身)など盛り上がりました。




そして、今回、式典会場を彩るお花には、南阿蘇村を拠点にされている「華道草心流」より野草園で育てた阿蘇の野の花を素材にし、“阿蘇の秋”をテーマに、ススキやハバヤマボクチなどの草花を阿蘇の地層をイメージした花器にいけていただきました。ロビーでは、黒塗り盆の中に石や白砂で風景を描く「細川流盆石(ぼんせき)」より大観峰とくじゅう高原を美しく表現して下さり、来場者も近くでのぞき込んだりしながらその繊細さに感心されているようでした。




お花も盆石も日本の伝統芸術であり、80周年のこの機会に芸術に触れることができ、とても感銘を受け、それぞれに表現が異なり、新たな阿蘇の風景を見つけた気分でした。

式典等開催にあたりご出席いただいた方々、スタッフ・関係者、地元の方々・・・たくさんのご協力ありがとうございました!