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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

玖珠農業高校卒業記念作業(九州自然歩道)【くじゅう地域】

2014年11月12日
くじゅう
皆様こんにちは。
くじゅうでは紅葉もほぼ終わり、いよいよ冬の訪れ一歩手前と言ったところです。

さて先日11月7日に、大分県立玖珠農業高等学校3年生の卒業記念作業として、生徒45名とともに登山道の整備を行いました。くじゅうの登山道は登山者が多いこともあり、年々荒廃が進んでいます。登山者に国立公園内の自然を楽しんでいただけるように、様々な方々のご協力により、登山道の整備を行っています。
今回は玖珠農業高校3年生を主体に、環境省、くじゅう地区管理運営協議会、九重の自然を守る会、九重ふるさと自然学校、国有林のグリ-ンサポートスタッフのサポートのもと、長者原から雨ヶ池に向かう九州自然歩道の一部を整備いたしました。5班に分かれ、周囲の自然を傷つけたりケガをしないよう、大人達の指導のもとで、土嚢による段差の底上げや、土留めによる浸食の防止、劣化したロープの張り替え等を行いました。AR田中率いる班では作業箇所が多かったため、午前はまず土嚢の運搬をメインに作業を行いました。


石と土を配合した土嚢―これがまた重いんです…生徒いわく体感は20キロの米俵よりも重かったそうです。もちろん田中も運搬に混じり、皆で休憩を混じえながら仕事のことを話したり進路について話したり、時には夢を語り合い、時には恋の話に華を咲かせたりと、なんだかこの日は高校生に戻れた気がしました。
昼食を取った後は土嚢の敷き詰めや土留めの作成を行いました。


みんなとてもよく働いてくれました。本当に楽しく、良い作業ができたと思います。
実は、玖珠農業高校は来年度から大分県立森高等学校と統合し、大分県立玖珠美山高等学校という新たな高校として生まれ変わるそうです。玖珠農業高校として一緒に作業するのはこれが最後となってしまいますが、高校が新しくなっても、このような形で地元の若い世代と一緒にくじゅうを守り続けていけたら幸いと思います。
玖珠農業高校の皆様、本当にお疲れ様でした!