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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

宮之浦岳巡視【屋久島地域】

2014年04月25日
屋久島
みなさん、こんにちは!
屋久島アクティブレンジャーになって、もうすぐ1ヶ月の菊地です。

4月10日に九州最高峰の宮之浦岳を日帰りで巡視してきました!
まだ涼しい朝6時から巡視開始です。
この時間で淀川登山口の駐車場はほぼ満車状態。
登山口から宮之浦岳山頂まで往復約10時間、日帰りする方の多くはもう出発しています。

1時間30分ほど登ると、登山口左側に高盤岳展望台があります。
高盤岳は山頂にトーフを切って並べたような岩(通称:トーフ岩)があり、とても個性的な山です。
天気のいい日は展望台からトーフ岩が綺麗に見えます。
途中、モニタリングを行ったり、手すりを直したりと作業をしながら小花之江河、花之江河を通過していきます。
登山開始から3時間ほどで投石平に到着です。
ここは見晴らしが良く、とても気持ちのいい場所。
この日は白い花がたくさん咲いていました。
一つ一つは小さくて可愛らしいアセビの花です。
また、ヤクシマシャクナゲの蕾もたくさん確認できました。
5月下旬から6月上旬にはシャクナゲが綺麗に咲いてくれることでしょう。




投石平からは見晴らしの良い稜線上を歩きます。
晴れた日は青い空と白い雲、そして植物の緑がとても綺麗で、空を近くに感じられます。
ただし、日差しを遮るものがないので、帽子や日焼け止めを準備しておかないと、日焼けしてしまいます。
宮之浦岳山頂には11時40分到着。
山頂の天気もバッチリで、屋久島で2番目に高い永田岳、お隣の口之永良部島もはっきりと見えました。
屋久島で一番高い山はもちろん宮之浦岳、日本百名山の100番目でもあります。




この日はもう少し先の平石岩屋まで巡視して折り返しです。
結果、淀川登山口に帰り着いたのは17時45分でした。
時間はかかりましたが、充実した巡視ができました。




途中、登山道以外に人が通っている痕跡があったので、入らないよう注意喚起をしました。
登山道以外を歩くと、遭難や怪我につながり危険です。
また、多くの人が通行するようになると、周辺の自然環境に影響を与える恐れがあります。
登山する際は、登山道以外は歩かないようにお願いします。
ではまた!