アクティブ・レンジャー日記
サンゴウィークにコーラルウォッチ!【石垣地域】
2014年03月27日
石垣
3月5日はサンゴの日と言われています。今年のサンゴの日は慶良間諸島が国立公園に指定されました。これからは慶良間にもアクティブレンジャーが着任し、様々な取り組みを発信してくれるのではないでしょうか。
さて、石垣島では3月5日を含めた1週間を「石垣島サンゴウィーク」として、様々な団体がイベントを企画してサンゴ礁の海への理解を深める取り組みが行われています。石垣自然保護官事務所ではサンゴの健康診断、コーラルウォッチを行いながらイノー(磯、礁池)の生きものを観察する「イノーのコーラルウォッチ」を実施しました。行事には40名以上の方にご参加いただき、スタッフも石垣事務所職員だけでなくパークボランティアの皆さん、西表自然保護官事務所も応援に駆けつけてくれました。
今回の行事のもう一つの目玉は観察後の短歌作りです。ゲストとして歌人の俵万智さんにお越しいただき、この観察で感じたことをそれぞれで短歌にして表現するという企画です。俵さんは石西礁湖自然再生協議会のサンゴサポーターに任命されており、表現者として八重山のサンゴ保全を発信していただいています。
写真:ご協力いただいた歌人の俵万智さん。
まずはサンゴセンターの中でサンゴという生きものやコーラルウォッチの方法を説明し、俵さんに短歌の作り方をお話いただきました。その後グループに分かれて海岸へ向かい、コーラルウォッチと生きもの探しです。この日は少し曇っていましたが、雨が降ることもなく心地よい天気の中、ゆっくりと観察を楽しんでいただきました。サンゴだけでなくナマコやカニ、シャコを見つけては観察します。中にはタコを見つけた子もいてこちらが驚かされることも。コーラルウォッチは大人の膝下が海水に浸かる程度の場所で行うのですが、そんな限られた範囲でも子供たちはたくさんの発見をするものですね。
写真:何を見つけたのかな?
センターに戻ってからは短歌作成の時間です。スタッフも参加者の皆さんと一緒になって短歌を作り、ホワイトボードにはたくさんの作品が並びました。作られた短歌は俵さんに見ていただき、その中から数点を詠んでもらうことになっています。俵さんに作品を選んでいただいている間、生きものとしてのサンゴのおさらいと八重山のサンゴの移り変わりを説明し、住んでいる地域の海への理解を更に深めていただきました。
写真:参加者だけでなくスタッフも一緒に短歌を作りました
参加者の皆さんによって作られた短歌のうち、二つの作品を紹介します。
「くろなまこ ゆびでさわった やわらかく やさしいきもち またあいたいね」
「さわるのが はじめびくびく したけれど ふわふわくろい あったかなまこ」
この二つの作品は別々のお子さんが作りました。同じ生きものを題材としていますが、内容は違っていて感じ方がそれぞれだということを教えてくれています。短歌作りは活動を振り返ることもでき、他の方がどう感じたのか考えることもできてとても良い時間になりました。
体験活動では何を見てどのように感じたのか、内容を振り返ることがとても大切です。今回の活動は、振り返りの方法も様々で印象に残る工夫がたくさんできると改めて感じた時間になりました。日常の小さな発見を絵や写真、言葉など自分の表現で残すことができればまた新たな楽しみになりますね。皆さんも喜びと感動を膨らませる方法、ぜひ探してみてください。
さて、石垣島では3月5日を含めた1週間を「石垣島サンゴウィーク」として、様々な団体がイベントを企画してサンゴ礁の海への理解を深める取り組みが行われています。石垣自然保護官事務所ではサンゴの健康診断、コーラルウォッチを行いながらイノー(磯、礁池)の生きものを観察する「イノーのコーラルウォッチ」を実施しました。行事には40名以上の方にご参加いただき、スタッフも石垣事務所職員だけでなくパークボランティアの皆さん、西表自然保護官事務所も応援に駆けつけてくれました。
今回の行事のもう一つの目玉は観察後の短歌作りです。ゲストとして歌人の俵万智さんにお越しいただき、この観察で感じたことをそれぞれで短歌にして表現するという企画です。俵さんは石西礁湖自然再生協議会のサンゴサポーターに任命されており、表現者として八重山のサンゴ保全を発信していただいています。
写真:ご協力いただいた歌人の俵万智さん。
まずはサンゴセンターの中でサンゴという生きものやコーラルウォッチの方法を説明し、俵さんに短歌の作り方をお話いただきました。その後グループに分かれて海岸へ向かい、コーラルウォッチと生きもの探しです。この日は少し曇っていましたが、雨が降ることもなく心地よい天気の中、ゆっくりと観察を楽しんでいただきました。サンゴだけでなくナマコやカニ、シャコを見つけては観察します。中にはタコを見つけた子もいてこちらが驚かされることも。コーラルウォッチは大人の膝下が海水に浸かる程度の場所で行うのですが、そんな限られた範囲でも子供たちはたくさんの発見をするものですね。
写真:何を見つけたのかな?
センターに戻ってからは短歌作成の時間です。スタッフも参加者の皆さんと一緒になって短歌を作り、ホワイトボードにはたくさんの作品が並びました。作られた短歌は俵さんに見ていただき、その中から数点を詠んでもらうことになっています。俵さんに作品を選んでいただいている間、生きものとしてのサンゴのおさらいと八重山のサンゴの移り変わりを説明し、住んでいる地域の海への理解を更に深めていただきました。
写真:参加者だけでなくスタッフも一緒に短歌を作りました
参加者の皆さんによって作られた短歌のうち、二つの作品を紹介します。
「くろなまこ ゆびでさわった やわらかく やさしいきもち またあいたいね」
「さわるのが はじめびくびく したけれど ふわふわくろい あったかなまこ」
この二つの作品は別々のお子さんが作りました。同じ生きものを題材としていますが、内容は違っていて感じ方がそれぞれだということを教えてくれています。短歌作りは活動を振り返ることもでき、他の方がどう感じたのか考えることもできてとても良い時間になりました。
体験活動では何を見てどのように感じたのか、内容を振り返ることがとても大切です。今回の活動は、振り返りの方法も様々で印象に残る工夫がたくさんできると改めて感じた時間になりました。日常の小さな発見を絵や写真、言葉など自分の表現で残すことができればまた新たな楽しみになりますね。皆さんも喜びと感動を膨らませる方法、ぜひ探してみてください。