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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

石垣島まつりに参加!【石垣地域】

2013年11月21日
石垣
 気がつけば11月も残りわずか。時間はあっという間に過ぎていきますね。石垣島もここ数日で朝方は冷え込むようになりました。
 石垣島では、島民が毎年楽しみにしているイベントのひとつに「石垣島まつり」があります。会場ではたくさんの出店が並び、コンサートも行われます。今年は11月2日、3日に開催され、様々な催しがなされました。多くの島民が集まるこのお祭りでサンゴの海について知ってもらうべく、石西礁湖サンゴ礁基金が八重山の海と親しめるブースを出展し、私たちもそのお手伝いをさせていただきました。

 石西礁湖自然再生協議会から発足した石西礁湖サンゴ礁基金については、昨年度のAR日記でもご紹介しました。サンゴ礁基金では寄付を募り、寄付金でオニヒトデ駆除や赤土流出対策への支援、普及啓発活動などを実施しています。昨年7月に行われた「みなとまつり」では、普及啓発の一環としてブースを出展するとともに、サンゴサポーターのライブも行われました(以前の記事はこちら:<http://kyushu.env.go.jp/blog/2012/11/983.html>)。今年の5月には法人格を取得し、「NPO法人サンゴ礁基金」となりました。これにより更に活動の幅を広げていくことでしょう。サンゴ礁基金では会員を募っていますので、ぜひホームページもご覧になってください。

 石垣島まつりの展示ブースでは、募金箱の他にサンゴ礁基金や関係団体が作ったポスターやオニヒトデの生態展示のほか、子どもたち向けにクイズや塗り絵、星の砂探しコーナーも設けられました。塗り絵では、こちらも以前紹介した「わくわくサンゴ石垣島プロジェクト」の協力によりオリジナルの原画が4種類用意されました。



写真1.サンゴクイズに挑戦!



写真2.星の砂探しは終始大盛況でした。

特に盛況だったのは塗り絵と星の砂探しでした。塗り絵は男女問わず人気で、魚本来の色で描く子、オリジナルの色付けで楽しむ子など様々で、中にはヒレの色まで忠実に再現しようと頑張る子どももいました。星の砂探しでは観光で訪れた方も地元の子どもたちも虫眼鏡をつかってじっくりと探し、人が絶えることはほとんどありませんでした。また、水槽の側面を這うオニヒトデは大人の方々からも注目を浴び、口や触手をじっくりと観察していく方もいました。
今回の活動を通して、サンゴ礁基金の意志に賛同する皆さんから25,233円の寄付をいただきました。



写真3.塗り絵コーナーにもたくさんの子ども達が来てくれました。

 
 今回の活動は、島民に慣れ親しまれている行事へ参加したことがとても大きな意味を持ってくると思います。ブースには石垣市長、竹富町長も訪れていただきました。おなじみとなっているイベントを通して八重山の海の中を、そして一人ひとりが海と繋がっているということを知ってもらい、海を大切にする意識が浸透していくことでしょう。
 また、これらの活動で思いを同じくする団体が協力し合い、より大きな力とすることの大切さを強く感じました。八重山のサンゴに関わる多くの方と協力し合い、より豊かな海へ変わっていくよう私も取り組んでいきたいと思います。これからも「NPO法人石西礁湖サンゴ礁基金」そして「わくわくサンゴ石垣島」の取り組みにご注目ください。

NPO法人石西礁湖サンゴ礁基金:http://www.strata.jp/sangokikin/
わくわくサンゴ石垣島プロジェクト:http://www.wakuwaku35.net/