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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

子どもパークレンジャー in 久住高原・沢水①【くじゅう地域】

2013年08月28日
くじゅう
くじゅうはここ数日で一気に涼しくなり、今日はすがすがしい爽やかな風が吹いています。
ツクツクボウシも鳴き始め、日に日に秋の訪れを感じるようになりました。

そんな夏休みも終盤の8月20日(火)、子どもたちが環境省のレンジャー(自然保護官)の仕事を体験する「子どもパークレンジャー」を実施しました。
舞台は、草原や森が広がり、湧水が流れる自然いっぱいの久住高原・沢水(そうみ)キャンプ場周辺です。

今回は小学生10人が参加し、国立公園内でもある沢水地域にどんな生きものがいるかの調査を行いました。
現場がどのような環境で、そこにどんな生きものがいるかを知るのは、国立公園の自然を守るレンジャーにとって大切な仕事です。

午前中はさっそく野焼きによって維持されている草原の生きもの調べをしました。



次々に網を持って、草原に駆け出す子どもたち。
すると、次々にトンボやバッタを捕まえた!という歓声が。
中には木陰で休んでいたカナヘビをゲットした子どももいました。



みんなで捕まえた生きものを同定中。
体の色や形などの特徴を目でしっかり確認して、名前を調べます。

わずか30分程度の時間でしたが、
・トノサマバッタ
・クサキリ
・エンマコオロギ などのバッタ類

・アキアカネ
・ミヤマアカネ
・シオカラトンボ などのトンボ類

・ニホンカナヘビ などのは虫類
そして、
・オオヤマカワゲラ
・スジグロチャバネセセリ などのチョウ類

計12種類の生きものが確認できました。

わずかな時間でしたが、子どもたちが夢中に生きものを追う姿や捕まえた虫をそっと手に取り喜ぶ姿を見ることができました。
直接生きものとふれあう体験は、子どもたちの目をキラキラさせるほど魅力的なものですね。



昆虫採集前、元気いっぱいの「子どもパークレンジャー」たち。
午後は、森の中の湧水の集まった小川にいる水辺の生きもの調べに取り組みます!!

 次回につづく⇒⇒⇒


※調査後、捕まえた生きものは放しました。
国立公園では、動植物の採集は禁じられています。
今回は、自然体験学習として実施したものです。