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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

高塚小屋の改築と新高塚小屋トイレの一部閉鎖について 【屋久島地域】

2013年07月29日
屋久島
 みなさんこんにちは。夏休みはいかがお過ごしでしょうか。屋久島では雨が降らない日が続き、山中にある水場の水量が減ってきています。そんな屋久島から、山岳部の利用施設に関する報告を2つお送りいたします。

1つめは高塚小屋の改築についてです。
 現在、縄文杉から200mほどのところにある高塚小屋の改築工事が進められており、昔からある小屋は撤去され、仮設の足場が組み立てられています。いつも見ていた高塚小屋が無くなり、感慨深いものがあります。
 高塚小屋は昭和45年度に建てられ、それから平成25年度までの43年間登山者に利用されてきましたが、この度一般企業の寄付を受け、屋久島町により改築されることになりました。左の写真は取り壊される前の高塚小屋、右側の写真は現在の様子です。



 工事は8月のお盆時期までかかるかもしれません。高塚小屋に宿泊を予定される方は、事前に情報収集するなど、ご注意ください。

2つ目は、新高塚小屋自己処理型トイレの閉鎖についてです。
 新高塚小屋の自己処理型トイレ2基について、汚物がきちんと流れない不具合が発生したため、当面の間、閉鎖することになりました。原因は定かではありませんが、し尿を処理するタンクの水位が何らかの理由で上昇したため、し尿が流れず、便器の上に汚物が積み重なっているという状態になっています。この状態だと便器に溜まった汚物を清掃しても、すぐに汚物が溜まってしまいます。
 新高塚小屋には閉鎖した自己処理型トイレ2基の他に汲み取り式トイレ1基と携帯トイレブース1基がありますので、こちらを利用して下さい



 ちなみに、屋久島の山岳部には、新高塚小屋のブースを含めて携帯トイレブースが11箇所あります。携帯トイレを実際に使ってみると、汲み取り式トイレ特有の臭いもなく、持ち帰りの袋からも全く臭いが漏れないことに驚きます。
 お盆時期など登山者が集中する時期は、汲み取り式トイレに長蛇の列ができる場合もあります。自分でしたものを自分で持ち帰ることに最初は抵抗があると思いますが、待たずに、キレイで、使いやすい携帯トイレを是非この機会に使ってみて下さい。