アクティブ・レンジャー日記
明石小学校子どもパークレンジャー第2回・第3回【石垣地域】
2013年06月25日
石垣
前回のAR日記では明石小学校での子どもパークレンジャー第1回を紹介しました。今回は明石小での活動第2回と第3回を紹介します。まずは第2回目の活動から。
5月22日に行われた第2回目の学習では、学校を飛び出してシュノーケリング体験を行いました。前日まで天気予報は雨マークだったのに当日の天気は快晴、野外学習日和となりました。
このシュノーケリング体験学習は私たちレンジャーが児童にレクチャーするわけではありません。石垣島北部にダイビングショップを持つ「八重山ダイビング協会北部支部」の皆さん、昨年度の活動もお手伝いいただいた「石垣島沿岸レジャー安全協議会」の皆さんが児童達に海の楽しさや沿岸で生活するいきものの面白さを伝えてくださいます。(その間私たちは安全対策と記録係として周囲に目を配っています。)
スタッフとして参加してくださっている方の中には、明石小の児童の父兄もいます。お父さんがダイビングのインストラクターということは、その児童の生活と八重山の海が直接生活と結びついているということ。このシュノーケリング体験学習は、きれいな海を守ることの大切さを直に考えてもらう機会でもあります。
さて、明石小でのこれまで2回の学習で、児童達は水や海、そこで生活するいきもの達のことを少しずつ知り、豊かな海を感じることができました。第3回は、そんな地元の海について調べる方法を学習します。
写真左上:泳ぎになれていない低学年には児童一人ひとりにスタッフがつくので安心です。
右上:慣れてきたら少し深いところへ行ってみます。見られるいきものが少しずつ増えていきます。
左下:高学年は潜水の練習も行いました。
右下:最初は緊張していた児童たちも最後にはリラックスして楽しんでいました。
スタッフのお兄さん達とも仲良くなれたようです。
第3回の学習は、水平透明度の調査体験です。
※※※
水平透明度調査とは、文字通り海中の水平方向の透明度を調べる方法です。水平方向に白色板を伸ばし、取り付けられた1m毎にマークが入っているロープを巻いていきます。少しずつ距離を縮め、白色板が見えた距離を「水平透明度」として記録します。昨年度から八重山の海に関心の高い住民が集い、島の各地で水平透明度調査を実施する「八重山イノーの水のきれいさ調査隊」を結成し、年数回の調査を実施しています。今回の学習は、調査隊のまとめ役であり、石垣島でエコツアーガイドをしている内藤さんにご協力いただきました。※※※
この調査の特徴は、水深が1m程の場所でも調査できるという親しみやすさです。前回の学習でシュノーケルの技術を身につけた高学年なら、決して難しい作業ではありません。
調査場所は学校の敷地から歩いて5分で到着する海岸です。まずは児童達に白色板がどの程度の距離で見えるか予想してもらいました。最初の児童達の予想は15mほど。では、高学年の2人が実際に計ってみます。白色板から20m離れた位置から、砂を巻き上げないように慎重にロープを巻いていきます。15m…見えない。10m…まだ見えない。白色板が見えたのは、大きく予想を下回った4.5mでした。これには児童達もびっくりです。
その後、石垣や小浜などこれまでの調査結果をまとめたポスターを用いて今回の明石の結果と石垣島周辺の結果を見比べてみました。透明度の高い場所では13m、低い場所では1mと場所によってばらつきがあります(詳しくは下のポスターへ)。違いを見比べながら、少しずつ疑問を見つけてくれた児童達。暑い中、本当にお疲れ様でした。
写真左上:内藤さんによる「きれいさ」のお話。児童達はしっかりと聞いています。
右上:計測器具で身長を測ってみました!透明度を「○○君何人分?」で考えると予
想も楽しくなりますね。
左下:高学年による計測です。20m先から白色板へゆっくり近づいていきます。
右下:計測できなかった児童たちへの「見えない」から「見える」の体験。
明石小の子どもパークレンジャーはこの3回で終了です。最後に行った水平透明度調査で児童達が持った疑問やこれまでの学習での関心事は明石小の総合学習「明石っ子探検隊」のテーマとなります。今後は児童達が調べ学習の時間となり、私たちは裏方でサポートです。まずは児童達がどのようなテーマを持つのか、気になるところです。今年度の子どもパークレンジャーは明石小学校のほか2校で実施しています。次回、また違った学校の取り組みを紹介したいと思います。
※「八重山イノーの水のきれいさ調査隊」は随時メンバーを募集中です。気軽にできる活動ですので、八重山にお住まいでご関心のある方はぜひ下記URL内の連絡先、または石垣自然保護官事務所春口(0980-82-4768)までご連絡ください。ホームページ内には学習で活用したポスターも掲載されています。
※当ホームページは現在仮設置中です。
5月22日に行われた第2回目の学習では、学校を飛び出してシュノーケリング体験を行いました。前日まで天気予報は雨マークだったのに当日の天気は快晴、野外学習日和となりました。
このシュノーケリング体験学習は私たちレンジャーが児童にレクチャーするわけではありません。石垣島北部にダイビングショップを持つ「八重山ダイビング協会北部支部」の皆さん、昨年度の活動もお手伝いいただいた「石垣島沿岸レジャー安全協議会」の皆さんが児童達に海の楽しさや沿岸で生活するいきものの面白さを伝えてくださいます。(その間私たちは安全対策と記録係として周囲に目を配っています。)
スタッフとして参加してくださっている方の中には、明石小の児童の父兄もいます。お父さんがダイビングのインストラクターということは、その児童の生活と八重山の海が直接生活と結びついているということ。このシュノーケリング体験学習は、きれいな海を守ることの大切さを直に考えてもらう機会でもあります。
さて、明石小でのこれまで2回の学習で、児童達は水や海、そこで生活するいきもの達のことを少しずつ知り、豊かな海を感じることができました。第3回は、そんな地元の海について調べる方法を学習します。
写真左上:泳ぎになれていない低学年には児童一人ひとりにスタッフがつくので安心です。
右上:慣れてきたら少し深いところへ行ってみます。見られるいきものが少しずつ増えていきます。
左下:高学年は潜水の練習も行いました。
右下:最初は緊張していた児童たちも最後にはリラックスして楽しんでいました。
スタッフのお兄さん達とも仲良くなれたようです。
第3回の学習は、水平透明度の調査体験です。
※※※
水平透明度調査とは、文字通り海中の水平方向の透明度を調べる方法です。水平方向に白色板を伸ばし、取り付けられた1m毎にマークが入っているロープを巻いていきます。少しずつ距離を縮め、白色板が見えた距離を「水平透明度」として記録します。昨年度から八重山の海に関心の高い住民が集い、島の各地で水平透明度調査を実施する「八重山イノーの水のきれいさ調査隊」を結成し、年数回の調査を実施しています。今回の学習は、調査隊のまとめ役であり、石垣島でエコツアーガイドをしている内藤さんにご協力いただきました。※※※
この調査の特徴は、水深が1m程の場所でも調査できるという親しみやすさです。前回の学習でシュノーケルの技術を身につけた高学年なら、決して難しい作業ではありません。
調査場所は学校の敷地から歩いて5分で到着する海岸です。まずは児童達に白色板がどの程度の距離で見えるか予想してもらいました。最初の児童達の予想は15mほど。では、高学年の2人が実際に計ってみます。白色板から20m離れた位置から、砂を巻き上げないように慎重にロープを巻いていきます。15m…見えない。10m…まだ見えない。白色板が見えたのは、大きく予想を下回った4.5mでした。これには児童達もびっくりです。
その後、石垣や小浜などこれまでの調査結果をまとめたポスターを用いて今回の明石の結果と石垣島周辺の結果を見比べてみました。透明度の高い場所では13m、低い場所では1mと場所によってばらつきがあります(詳しくは下のポスターへ)。違いを見比べながら、少しずつ疑問を見つけてくれた児童達。暑い中、本当にお疲れ様でした。
写真左上:内藤さんによる「きれいさ」のお話。児童達はしっかりと聞いています。
右上:計測器具で身長を測ってみました!透明度を「○○君何人分?」で考えると予
想も楽しくなりますね。
左下:高学年による計測です。20m先から白色板へゆっくり近づいていきます。
右下:計測できなかった児童たちへの「見えない」から「見える」の体験。
明石小の子どもパークレンジャーはこの3回で終了です。最後に行った水平透明度調査で児童達が持った疑問やこれまでの学習での関心事は明石小の総合学習「明石っ子探検隊」のテーマとなります。今後は児童達が調べ学習の時間となり、私たちは裏方でサポートです。まずは児童達がどのようなテーマを持つのか、気になるところです。今年度の子どもパークレンジャーは明石小学校のほか2校で実施しています。次回、また違った学校の取り組みを紹介したいと思います。
※「八重山イノーの水のきれいさ調査隊」は随時メンバーを募集中です。気軽にできる活動ですので、八重山にお住まいでご関心のある方はぜひ下記URL内の連絡先、または石垣自然保護官事務所春口(0980-82-4768)までご連絡ください。ホームページ内には学習で活用したポスターも掲載されています。
※当ホームページは現在仮設置中です。