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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

白谷雲水峡へ! 【屋久島地域】

2013年06月17日
屋久島
みなさん、こんにちは!
屋久島自然保護官事務所の水川です。
先日、白谷雲水峡の巡視に行ってきました!
白谷雲水峡は、屋久島の原生的な森林を手軽に体感できる自然休養林で、
縄文杉と並んで人気の高い登山コースです。
林内は弥生杉コース(1時間)、奉行杉コース(3時間)、太鼓岩往復コース(4時間)に分かれており、目的や体力に合わせて楽しむことができます。



左の写真は苔むす森。右は七本杉。

最も長いコースの目的地にある太鼓岩からは、
素晴らしい景色を望むことができます。
しかし、この日は雨が降り、太鼓岩からの景色は深い霧に覆われ、
左の写真の通り、残念ながら何も見えませんでした…。



ちなみに、右の写真は晴れた日に撮影したもの。
天気が良い日は太忠岳の天柱石や宮之浦岳など、
国立公園内の雄大な山岳景観を見渡すことができます!!

白谷雲水峡の各コースには美しい渓流がいくつかあり、
飛び石を渡って先へと進みます。
しかし、大雨が降るとたちまち増水し、渓流を渡ることができなくなります。
この日も、連日降り続く雨で増水しており、渓流箇所の多い奉行杉コースは
通行しないよう注意喚起されていました。
大雨などによって渓流が増水している場合は、
大変危険ですので渡らず引き返しましょう。
白谷雲水峡の雨天時徒渉注意箇所は
下記ホームページよりご確認いただけます。

*屋久島レクリエーションの森 保護管理協議会
http://y-rekumori.com/shiratani_map/

さて、山を歩いていると毎回目にするものがあります。
それは、登山道の隅に置かれた登山者の荷物です。



左の写真は増水した渓流。右は岩の陰に置かれた登山者の荷物。

辺りに持ち主らしき人は見当たりません。
それもそのはず、持ち主が「ちょっとそこまで♪」と、
荷物を置いて各ポイントまで登っているからです。
通称“デポ”と呼ばれる行為です。
しかし、いくら近場であっても、山では怪我や急な天候の変化など、
何が起こるか分からず、軽装で登ることは大変危険です。
また、パトロールする側の私たちは、
「用を足しに行って道に迷ったのではないか」
「軽装で登って体調を崩していないだろうか」など、
様々な事態を想定します。
登山の際はこういったことを念頭に置き、
できる限り最後まで万全の装備で登ってください。
一緒に登ってきた装備ですので、
素敵な景色も装備と一緒に楽しんで頂ければと思います!