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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

メリケントキンソウに気をつけて! 【屋久島地域】

2013年05月28日
屋久島
 梅雨入りをした屋久島からの報告です。
 5月27日付の地元新聞に、「メリケントキンソウ」が鹿児島県内各地に広がっているという記事がありました。屋久島にも侵入している可能性があるため情報を集めてみたところ…。なんと!!、地元の方より宮之浦陸上競技場に生えているということを教えて頂き、生育を確認しました。



 一見するとただの芝生のグラウンドですが、近づいてみるとメリケントキンソウがたくさん生えていました。



 枝の付け根に隠れるようにしてある小さな種(果実)には、トゲ状の突起があり人に刺さります。まだ、熟していない実でも人に刺さるほどの鋭さを持っており、熟した種は靴底にも刺さるそうです。



 メリケントキンソウは南米原産の外来植物。大きさは生育環境によって異なりますが、確認したグラウンドでは5-10cm程度の草丈でした。5月から6月にかけて結実するため、これからの時期はトゲが刺さる危険性があります。芝生のグラウンドは裸足で走り回ったり、寝転がったりすると気持ちが良いのですが、その前に一度足下を注意してみてください。
 屋久島内においては、宮之浦陸上競技場以外にも分布している可能性があるので、十分に気をつけてください。