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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

極小!奄美の希少な植物たち【奄美地域】

2013年04月25日
奄美
うがみんしょ~らん!(こんにちは!)
奄美大島ではサンコウチョウなどの夏鳥がチラホラ確認出来るような季節となりました!夏がもうすぐそこまで来ているようです。

さて先日、植物に詳しい方と一緒に奄美の希少な植物たちの生育状況を調査してきました 。そこで出会ったとても小さくて希少な植物たちをご紹介したいと思います。


まずはこちらの写真をご覧ください。岩をのぞき込む松田アクティブレンジャーです。


このような岩に、とてもとても小さな希少植物が生えていました。

左上:コケタンポポ 右上:ヒメミヤマコナスビ
左下:ヒメサギゴケ 右下:コビトホラシノブ

環境省レッドリスト2012では、 ヒメミヤマコナスビとコビトホラシノブは絶滅危惧ⅠA類、ヒメサギゴケは絶滅危惧ⅠB類、コケタンポポは絶滅危惧Ⅱ類に選定されています。
ほかの植物に埋もれていたり、葉の大きさが5mm程しかなかったりと自力で探すのはとても難しいと思いました。普段なかなか気づかない小さい世界に、ただただ魅了されたひとときでした。

小さかったり、大きかったり、個性的な奄美の生き物たち。知れば知るほどその魅力にとりつかれていくような気がします。これからもそんな奄美の魅力を発信していきたいと思います。

今日の一枚:【アマミカタバミ】

絶滅危惧ⅠA類に選定されています。なんと葉の幅は5mm未満です。
5~10月頃に黄色い花を咲かせます。