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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州最高峰の宮之浦岳へ! 【屋久島地域】

2013年04月17日
屋久島
みなさん、初めまして!
4月より、屋久島自然保護官事務所のアクティブレンジャーになりました
水川真希です。
屋久島についてまだまだ知らないことばかりですが、
みなさんに屋久島の魅力や最新の情報をお伝えできるよう頑張ります。
どうぞよろしくお願いします(^▽^)

さて、4月9日に宮之浦岳の巡視に行ってきました。
初めて登ったこの宮之浦岳は、九州最高峰の山で、標高は1,936m。
山頂に向かうにつれてスギなどの木々が少なくなり、
日本最南端の高層湿原である小花之江河や花之江河を抜けると、
辺りはヤクシマダケ(ヤクザサ)が広がります。
5月下旬頃から見頃となるヤクシマシャクナゲは、
たくさんつぼみを付けて、開花の準備をしていました。
これからの季節、ますます登山者を楽しませてくれそうですね!




さらに、ユニークな形の花崗岩がゴロゴロ…。
右の写真の岩は、モアイ像のように見えませんか?
とても自然にできた形とは思えないような、奇妙でおかしな形の岩たちに
思わずパシャパシャとシャッターを切ってしまいました。

動物好きの私は、生き物との遭遇も巡視の楽しみの一つですが、
この日は、コイタチに出会うことができました!
林道を走る車内からだったので、写真を撮ることができませんでしたが、
車の前をサッと横切り、草の陰からこちらをじっと見つめていました。




そして樹上で食事をするヤクシマザルと、
下に落ちるサルの食べ残しをもらいにきたヤクシカにも出会いました。

しかし、
この日の巡視で残念に思ったことがあります。
それは、
山に捨てられていたゴミです。




左の写真は栗生岳の裏に放棄されていたクーラーボックスです。
中には食料品やお酒、シュラフなどなど…。
右の写真は登山道に捨てられていたラーメンとマッチ棒です。
写真にはないですが、この他にもたくさんのゴミや、
用を足した後のティッシュペーパーなどを回収しました。

世界自然遺産の屋久島。
アクティブレンジャーとして屋久島に来て、
自然の美しさや雄大さを実感し、日々驚かされ、感動します。
しかし同時に、マナーの悪い利用者が後を絶たない現実を目の当たりにし、
残念な気持ちにもなってしまいます。

ゴミを捨てない!落とさない!
登山の基本的なマナーですよね。
そして、
登山道には各地点にトイレや携帯トイレブースが設けられていますので、
トイレの際はそれらを利用し、山に直接することは絶対にないように
しましょう。

日本の宝、世界の宝である屋久島を、いつまでも大切に残していくために、
みなさんのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いします。