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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦【石垣地域】

2012年10月11日
石垣
最近は、日没時間が早くなり、季節も秋に近づきはじめていますが、日中はまだまだ日差しの強い日が続いています。

前回、西表石垣国立公園パークボランティアのみなさんと石垣島の人工島でオオヒキガエルの捕獲を行っている活動を紹介しました。

今回は地元の方々にご協力を得て石垣島全域で実施したオオヒキガエル捕獲活動の紹介です。石垣島に繁殖しているオオヒキガエルの生息数の減少や離島への拡散防止を図るとともに、この活動を通じて石垣島の生態系の保全について考えるきっかけにして頂くことを目的に、7月23日~8月16日までの期間限定で「石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦」というイベントを実施しました。

石垣島は、他の離島に運ばれる資材や荷物が運搬される中継地点となっています。現在は、石垣島以外の離島でオオヒキガエルの繁殖は確認されていませんが、過去に西表島、与那国島や波照間島で資材に紛れて移動したと思われる生きた個体が発見されています。他の離島で繁殖してしまう危険があるため、侵入を食い止めるために、地道に捕獲を続けて行かなくてはいけません。


石垣港の背景

期間中は、夜間の作業にかかわらず、地元の参加者の皆さまには、ボランティア作業でオオヒキガエルを捕獲していただきました。本当にご協力ありがとうございました。捕獲された個体の中には、見た目の迫力に20センチ以上はあろうかと思うほどの個体(実際は約18センチ)が数々捕獲されました。こんなに大きなカエルが石垣島にはたくさん生息しているため、石垣島に在来しているカエルや生き物たちが心配になります。


ビックサイズのオオヒキガエル・メス(体長:約18㎝)

期間中に捕獲された個体の総数は3,530個体でした。多く捕獲をされた方や体重が重い個体を捕獲された方など5つの賞を用意し、表彰式を行いました。夏休み期間中だったので高校生の参加もあり、八重山の自然を大切にしようと関心を持ってくれる若い人たちがこれからどんどん増えてくれればと思います。
なお、捕獲された個体は安楽死処分の後、希望する中・高校に配布され教材として利用されました。


オオヒキガエル捕獲大作戦の表彰式の様子