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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

人工島オオヒキガエル通年捕獲【石垣地域】

2012年06月26日
石垣
はじめまして、4月から石垣地区のアクティブレンジャーとして着任しました仲本 光寿(なかもと みつよし)です。これからどうぞよろしくお願いします。

最近は台風が立て続けに接近して雨や雷が続いていましたが、沖縄は梅雨も明け、晴れマークが並び、いよいよ夏本番といった感じです。

今回は、石垣地区で行っている人工島オオヒキガエル通年捕獲のご紹介をしたいと思います。今年度から西表石垣国立公園パークボランティアの年間活動として、パークボランティアの皆さんと一緒に月2回 、石垣港のサザンゲートブリッジという橋の先にある人工島において、特定外来生物であるオオヒキガエルの通年捕獲を行うことになりました。現在、人工島が離島への資材搬入口となっているため、人工島からオオヒキガエルを根絶させることで離島への拡散を防ぐ目的として取り組んでいます。



捕獲に参加したみなさん



捕獲したオオヒキガエル

オオヒキガエルとは?
サトウキビの害虫駆除のために石垣島に持ち込まれた、もともとアメリカ中南米の北部に生息していたカエルです。石垣島では、年間を通して道路沿いや畑などでよく見られます。耳線から毒液を分泌するので、カンムリワシなどが食べて死んでしまう危険性があります。おまけに生命力や繁殖力が高い上に、食欲が旺盛なので島の生態系の中では脅威な存在です。



大きなオオヒキガエル(体長12cm程)

今回で第4回目になる人工島オオヒキガエル通年捕獲ですが、すでに600匹近く捕獲することが出来ました。こんなにも多くのオオヒキガエルが人工島に生息していることにびっくりしますが、作業のたびに捕獲数が増えており、まだまだ沢山いるようです。

繁殖場所もまだ特定されていないので、水溜まりの場所やオタマジャクシの生息状況などについての調査と捕獲作業を続け、根絶できるように取り組んでいきたいと思います。