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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

徳之島が熱い!!【奄美地域】

2012年06月19日
奄美
徳之島は奄美大島の南西に位置しており、闘牛が有名な島です。
アマミノクロウサギをはじめ、多くの希少な生き物が生息しています。

今月、この徳之島に5日間の日程で行ってきました。
希少種モニタリング用のセンサーカメラを設置したり、アマミノクロウサギの生息密度を推定するための事前調査を行ったりと、盛りだくさんな行程でした。

今回は、希少種モニタリング用センサーカメラ設置の概要と調査期間中に出会った生き物を抜粋してご紹介したいと思います。

奄美野生生物保護センターが毎年行っているアマミノクロウサギのモニタリング調査で、徳之島では減少傾向の見られる地域があります。また野生化したネコ・イヌ(ノネコ・ノイヌ)による希少種への被害も心配されています。
そんな徳之島での希少動物の生息状況などを把握するために、動くものに反応して撮影する自動撮影装置(センサーカメラ)を17台設置してきました。

盗難防止用のワイヤーをセンサーカメラに取り付ける松田アクティブレンジャー

このモニタリングで、徳之島の新しい情報を収集し、希少種の現状把握やノネコ・ノイヌ等の対策に生かしていきたいと思います。

さて、ここからは徳之島で出会った生き物をご紹介したいと思います。

オオシマゴマダラカミキリ


このカミキリムシは、たんかんなど農作物の樹皮に深刻な被害を与えるため、積極的な駆除が行われており、行政による買い取りが行われています。


オビトカゲモドキ【絶滅危惧ⅠB類】


絶対に会いたかったオビトカゲモドキ。世界中でこの徳之島にしか生息していません。
写真ではわかりにくいですが、ピンク色の帯がとても可愛らしいです。
このほかにも、アマミノクロウサギ・イボイモリなどたくさんの生き物たちに出会えた5日間でした。