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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

交通事故からの復帰【西表地域】

2012年06月06日
西表
西表島では、夜中になると毎日のように「コホー コホー」とリュウキュウコノハズクが鳴いています。

この鳥は集落の近くでも暮らしていることもあり、先月交通事故にあった個体がいて、西表野生生物保護センターで保護し、1ヶ月ほどリハビリを続けてきました。

骨折はしていないため飛び回ることはできますが、片目がつぶれてしまって見えません。それでも徐々に確実に木の枝にとまれるようになってきました。

片目でも行きたい方向に飛べているようなので、自力で生きていける可能性を信じて、保護した場所の近くで、森と田んぼがあり環境がよい場所で放鳥しました。しばらく木の枝でじっとしていましたが、力強く森の方へ羽ばたいて行きました。

自然の中での暮らしは厳しいかもしれませんが、自由に飛び回り、元気に生きていくことを願っています。

このように交通事故や窓ガラスに衝突してしまった野鳥の姿を毎日のように目の当たりにすると、その対策の難しさを実感します。今年度は新たに西表島の小中学校1校に防鳥ネット(鳥の窓ガラス衝突を防ぐ網)を張る計画を立てています。できることは積極的に取り組んでいきたいと思います。