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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

ウミガメ調査【奄美地域】

2012年05月24日
奄美
4月の終わりに梅雨入りした奄美大島ですが、ここのところはとても良い天気が続いています。空も海も、とても綺麗です。




奄美野生生物保護センター では、5~7月頃までウミガメ調査を行う事になりました。
ウミガメが浜に残した痕跡から、種類や産卵の有無を調査します。

先日、ウミガメについての基礎知識や、調査方法を教わる機会があったので参加してきました。
奄美大島で見られるウミガメは、主にアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種。
北太平洋に生息しているアカウミガメの唯一の産卵地が日本!で、鹿児島県(特に種子島・屋久島)はウミガメの産卵数がとても多いそうです。

調査を行う経緯やウミガメの事をいろいろ教わり、いざ現場へ出発です。
早速、ウミガメの足跡を発見しました!
←ウミガメの足跡


皆さんは、この写真のどこに足跡がついているかわかりますか?
砂浜にあるウミガメの足跡は、微妙な光の加減で見えたり、見えなかったり・・・。
なかなか難しいです。
先ほどの写真、足跡部分を拡大してみると、


黒線で囲ったところがウミガメの足跡です。
よく見ると、砂が規則正しく盛り上がって海のほうへ続いています。この足跡の特徴から種類を推測する、ということです。

私には普段の浜と同じに見えても、観察を続けている方は、痕跡がちゃんと見えており、種類まで特定することができます。すごい!!としか言いようがありません。

ウミガメの保全に係わる大切な調査に少しでも貢献できるように「足跡判別の目」を鍛えようと思います!


☆おまけ☆
ハママンネングサ 


ウミガメ調査に行った浜の岸壁で群生しているのを見つけました。
多肉質の葉が可愛らしいです。絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。