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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

晩冬の登山道巡視 【くじゅう地域】

2012年03月01日
くじゅう
今日から3月ですね!
最近のくじゅうは、雪がどっさり降ったかと思えば、一転、冷たい雨が降ったり、マイナス10℃近くにもなる朝の冷え込みも緩んだり、春への変化を感じ取れるようになってきました。
そんな2月の暮れの28日(火)に、牧ノ戸峠~久住分れルートの巡視に行ってきました。

標高1330mの牧ノ戸峠から登り始めると、まだまだ所々に雪がありました。



特にコンクリート舗装されている道は、凍って滑りやすいためか、その脇を通って、植物を踏み荒らしている形跡も(写真上)。
必要な時だけアイゼンを使用するなど、自然へのやさしさを持って登山をお願いします。

さて、雪が溶けた場所には、霜柱が一面に広がっていました(写真下)。
そこはまるで畑を耕した後のように、ふかふかしています。
これは、霜柱が土を持ち上げている証拠。
溶けると土が崩れるので、溝のようにえぐれた斜面の登山道は特に影響が大です。
ストックを使用する際は、注意してください。



久住分れに近づくにつれ、この日はキレイな霧氷が枝にびっちり!
久住分れでは、ロープに5cm以上に成長している霧氷もありました。
ここは風が強くて寒い、厳しい環境なんですね。



久住分れから牧ノ戸峠までの帰路は一面ガスと雪に包まれました。
上の写真は、わずか30分で変化した様子です。
これから春になり暖かくなってきますが、山は下界とは違います!

春だから大丈夫だろう、という先入観は持たずに寒さ対策をして、初春の登山をぜひ楽しんでください。