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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

冬のくじゅう連山 【くじゅう地域】

2011年12月14日
くじゅう
みなさんこんにちは!
今日は、12月14日(水)に撮影した、冬のくじゅうの様子(牧ノ戸峠登山口~久住分れ~中岳)をお伝えしたいと思います。

スカッと晴れて、久しぶりのポカポカ陽気でしたが、牧ノ戸峠から始まる登山道には雪が。



所々でカチカチに固まって、アイスバーンになっていました。
階段になっていて大変滑りやすいので、ゆっくり慌てず歩きましょう。
やはり、冬山はアイゼンが必須ですね。



登山道脇には、長さ15cmくらいの霜柱や樹氷も確認できました。
見た目にも大変美しいのですが、実は霜柱は登山道にとっては厄介者。
霜柱は成長とともにどんどん土を持ち上げ、それが溶けると一斉に持ち上げられた土が壊れるんです。
霜柱のパワーはものすごく、人間が持ち上げられないような岩をも持ち上げます。自然の力は計り知れませんね。。
雪が解けた来年の春は、しっかり登山道の様子をチェックしなければ!


久住分れまで来ると、峰々が続くくじゅう連山がど~んと眼前に迫ります。



左上:御池と久住山   右上:凍結した御池
左下:硫黄山と星生山  右下:中岳山頂付近

天狗ヶ城(てんぐがじょう)や中岳付近からは、写真のような景色が広がります。
特に、冬の御池は全面凍結し、太陽の日が当たるとまるで鏡のようです。
こんな深山まで来なければ味わえない、とっておきの景色ですね。

春、夏、秋とそれぞれ美しい素敵な表情を見せますが、冬のくじゅうもとても素敵です。
しかし、雪やぬかるみを避けるように登山道を外れて歩いた跡も多数見受けられました。登山道を外れて歩きやすい場所を歩くと、そこの植生が破壊されます。
登山者の心として、靴を大切にするのではなく、山を大切にしてもらいたいです。
しっかり登山道を歩いて、冬のくじゅうを楽しんでください。