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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

湯布院で外来生物学習を行いました 【くじゅう地域】

2011年12月09日
くじゅう
さ、寒いです!

前回の日記更新とはうって変わり、保護官事務所のある長者原もここ数日で一段と寒くなりました。
12月8日(木)には初めて雪が降り、牧ノ戸峠付近も雪化粧して、別府と阿蘇を結ぶやまなみハイウェイは一時チェーン規制が出ました。
くじゅうにお越しの際は、道路情報の確認はもちろん、安全運転でお越しください。

さて、ちょっと前の話になりますが、11月23日(祝)に湯布院町にて行われた「大分川・河川環境ワークショップ」に参加してきました。
以前紹介した、人材育成ゆふいん財団主催の大分川河川環境学習会(2011年10月28日更新分)の集大成ともなるイベントです。

2回に渡る学習会の反省や、大分川のフィールドで今後行いたい活動のアイデア出し、そして、実施したかったけどできなかったプログラム「外来生物増殖ゲーム」を行いました。

現在、湯布院の金鱗湖とその周辺の河川には、ティラピアなどの外来生物がおり、在来生物への影響が懸念されています。



「外来生物が入ると、池や川の生き物たちはどうなるかな?」

今回は、鬼ごっこに似た簡単なゲームで、子どもたちに外来生物が与える自然への影響を知ってもらいました。
参加者の子どもや保護者が在来魚役になり、外来魚のティラピア(私と山本レンジャーが鬼役)が金鱗湖に侵入したらどうなるかという想定です。
外来生物の生存力や繁殖力の強さを考えて、ルールは、外来魚の鬼にタッチされたらじゃんけんをして、勝たない限り生き残れないというもの。負けるか引き分けた場合は、外来魚兼鬼になるというものでした。

在来魚がすべて外来魚になるまで5分くらいかなと思っていたら、わずか3分ほどでゲーム終了。

子どもたちも「初めは逃げやすかったけど、時間がたつとどんどん逃げ場所がなくなった」と、外来生物が自然に与える影響を肌で感じてくれたようです。

ちょっとの時間でしたが、参加者の方に大分川や外来生物について考えてもらう機会ができました。




財団では、廃油石鹸づくりや大分川流域の利き水も実施。



ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

(写真提供:人材育成ゆふいん財団)