九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
大分川を舞台に、川に触れ、親しみながら、川について理解を深めるのが目的で、当日はくじゅう連山の東側にある黒岳の麓、男池(おいけ)湧水群にて親子学習会が行われました。
黒岳男池園地にある男池湧水群は、大分川の源流部に当たり、環境省指定の名水100選にも選ばれています。
この湧水は、くじゅう連山では数少ない原生林が多く残る黒岳にしみ込んだ雨が、1年以上かけて湧き出たものと言われています。
私は湧水の妖精に扮して、森の先生役でパークボランティアの浦松さんと一緒に、湧水の不思議さや森の役割などをクイズを交えて解説しました。みんな、理解してくれたかな?
子どもたちは名水を舌で味わったり、源流域の水の冷たさにびっくりしたり、聴診器で木が水を吸い上げる音を聴いたり、モグラ塚を触って穴さがしをしたりと、川で森で、五感を使いながら楽しく活動していました。
特に、男池湧水群の後に行ったお隣の白水鉱泉(しらみずこうせん)では、湧き出る炭酸水に興奮!
スタッフが準備したカボスやハチミツ、ガムシロップを使った実験に夢中でした。なかにはお母さんから「飲みすぎ!」と言われるほど、研究熱心な子どもも。私も実験しましたが、炭酸水にカボスを絞ったものがシンプルで美味しかったですよ。お試しあれ。
また、自宅の水を持参してもらって、男池の名水や炭酸水と飲み比べするという企画もしました。飲み水といえど、それぞれ違うという発見も親子でできたのではないかと思います。
今回の学習会では、時間を追うごとに子どもたちが元気になったような気がします。
自然がもっと好きになるようなきっかけづくりをこれからもしていきたいと思いました。
(写真提供:人材育成ゆふいん財団)