九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
今回は平日にも関わらず、約70名の参加者が集まりました。
輪地焼きとは、来春に行う野焼きの際に必要な防火帯(輪地)を作るための仕上げの作業で、「輪地切り」(8月29日の記事ご参照)で刈った枯れ草を燃やす作業です。
まずは、火をつける前に、みんなで刈った後の枯れ草をフォークや熊手で帯状に集めていきます。
それを火付け役であるリーダーが、頃合いを見計らって、点火!
一昨日に雨が降ったということで、きちんと燃えるかどうか心配していましたが、それは杞憂でした。次々に火が燃え移っていきます。
みなさん火の速さに負けじと、一生懸命草をすくって、寄せて。
当日は寒かったので、火の暖かさが心地よかったです。
草を集めていると、リンドウ(リンドウ科・上)とキセルアザミ(キク科・下)が気持ちよさそうに花を咲かせているのを発見。
輪地切りでススキなど背丈の高い周りの植物が刈られ、のびのびと太陽の光を浴びていました。
そして、約3時間後、湿原を取り巻く、総延長約4キロの防火帯が完成!
草を集め続けるのも根気がいる作業で、私の腕も多少の疲れが…。
でも、これであとは来春の野焼きを待つのみです。
野焼きは、この作業があって初めて安全に行うことができます。
野焼きをすることで、草原の森林化を防ぎ、坊ガツルの草原景観や動植物を守ることができるのです。
まだ坊ガツルに行ったことがない方、ぜひ、一度訪れてみてください。今はススキがとってもキレイですよ~。