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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

大学生とオオハンゴンソウ駆除 【くじゅう地域】

2011年09月08日
くじゅう
大学生と活動することが多いここ数週間。

飯田高原を舞台に自然体験などを行う集中講座の一環で、大分大学の学生45名が、タデ原湿原のオオハンゴンソウの駆除に協力してくれました。

駆除を行ったのは、8月22日(8月24日更新日記をご参照)に駆除しきれなかったタデ原湿原の西端部。
引き抜き作業では数がありすぎて追いつかないため、当日は種子による繁殖を食い止めようと、種子部分の摘み取りをしました。



現在のオオハンゴンソウは、花弁が落ち、大量の種子を蓄えている状態です。
イチゴのような形で、ポツポツした中に種子が詰まっています。



1つひとつ慎重にカマで茎を切り落とし、ごみ袋に入れていきます。
「去年も来て全部引き抜いたのに、なんで…」
作業中、一人の学生がつぶやきました。

そう、ここは去年も大分大学の学生達で駆除(引き抜き)を行った場所です。
しかし、ふたを開けてみると今年は去年以上の群落が形成されており…

眼前に広がる光景を目の当たりにし、来年ここがどうなるのか、そして、タデ原湿原の中心部へと広がっていかないか、ということを考えてしまうと、頭が痛いです。

当日の活動で、視界で確認できる種子部分は減りました。
しかし、これは一時的な応急処置に過ぎません。
今後も様々な方と協力体制を維持して、前向きに根絶を目指して取り組んでいこうと思います。

学生のみなさん、おつかれさまでした!

※オオハンゴンソウは、外来生物法で「特定外来生物」に指定され、運搬・栽培・販売などが禁止されています。詳しくは、環境省ホームページ http://www.env.go.jp/nature/intro/ をご覧ください。