九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
高崎山は瀬戸内海国立公園に指定されており、ニホンザルは国指定の天然記念物として保護されています。
大分市出身の私は、高崎山はサルの聖域だとばかり思っていましたが、ちょっとしたトレッキングができるとはつゆ知らず。
さらに、戦国時代には「山城」があったという文化的な価値のある場所ということも知りませんでした。
高崎山はなんだかディープな場所です。
今回巡視したのは、海側からではなく、山側の登山口から山頂を目指すコース。
登山口には、駐車スペースがあって、高崎山やサルについての看板もあります。
登山道は思いのほか広く、草も刈ってあるので歩きやすいです。
広葉樹の木々に囲まれた場所は、涼しくてなんとも気持ちいいですよ。紅葉のシーズンは、真っ赤に染まったモミジ狩りも楽しめそうです。
時折、視界が開けて、くじゅう連山も確認できました。
比較的緩やかな登山道を1時間ほど歩けば山頂に到着。
その高さ628m。下から望むよりも、意外に標高が高いです。
山頂周辺は、山城があった名残か平坦な地形になっていて、城に攻め登ってくる敵の動きを封じる竪堀(たてぼり)という堀の跡も確認できます。
最後に…
片道1時間で気軽に山登りや森林浴ができ、運がよければ野生のサルに出逢える。
こんな魅力的な場所が故郷にあるなんて、と新たな発見があった巡視でした。