九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
お盆明けから4回にわたり、合計約400名の学生が参加。
今年はなかなかお天気に恵まれなかったので、「最後くらい晴れてくれよ~」と思っていたら、あいにくの台風の接近で、一番雨に降られました。
でも、学生の皆さんは、雨にも風にも負けなかった!
当日の補修場所は、1回目の作業(16日)に一石運動を行った、坊ガツルから大戸越に向かう途中の「赤池(あかいけ)」と呼ばれる湿地帯。昔は鉄泉があり、水が赤かったそうです。
ここの登山道は、雨降り後は靴が埋まるほど歩きづらく、長年登山者を悩ませていました。また、登山道の複線化による湿地性植物への影響もありました。
そこで今回、登山道の状態を改善させるため、学生の協力で補修を行いました。
服が汚れることも気にせず、ガツガツ剣先スコップを使って、土嚢に土を詰め、水道を掘る掘る掘る!!
雨水を逃がす深さ50cmほどの水道が完成。
石と土を詰めて安定性を増した土嚢袋を飛び石状に並べます。
そして、湿原を横断する長さ約50mの登山道補修が終了。
皆さんのおかげで、植生回復が促され、また登山者も快適に歩くことができるようになるでしょう。
登山でこの場所を通る際には、雨が降る中、一生懸命作業に取り組んでくれた学生の姿を思い浮かべてもらえたら幸いです。
福岡大学の学生・教職員の皆さん、4回にわたり補修活動に協力していただき、ありがとうございました!
また、来年度もぜひよろしくお願いします。