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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

尾之間歩道巡視 【屋久島地域】

2011年07月25日
屋久島
みなさんこんにちは。台風が雨雲を運んでくれたおかげで屋久島は晴天が続いています。

そんな晴天の中、尾之間歩道を巡視してきました。尾之間歩道は、登り口が尾之間温泉に、下山口が淀川登山口にあります。淀川登山口が標高約1400m、尾之間登山口が約100mと実に標高差1300mほどもあり体力を要するコースになっています。

今回は台風後の巡視として、淀川口から入山しました。台風の後ということもあり、登山道上に折れた枝が倒れていました。ほとんどの支障木は処理できたため、通行に支障はありません。



尾之間歩道では鯛之川出合と呼ばれる場所で、鯛之川を渡渉します。渡渉場にはロープなどはなく、石の上を渡ります。当日や前日に相当量の雨が降った場合は、川が増水して危険なため、渡渉はなさらないでください。天気の良い日には、透明度が高い清涼感たっぷりの流れを見ることが出来ます。



長い急坂を下り、蛇之口ハイキングコースと合流すると、登山口まであと少しです。体力に余裕があれば、蛇之口の滝を見に行くことをお勧めします。蛇之口の滝までの道は、沢沿いや石の上を歩くような場所があるため、十分に気をつけてください。



蛇之口の滝を含むと10時間ほどかかる登山道ですが、屋久島ならではの標高別に徐々に変わっていく植生や苔むした登山道など魅力があふれる登山道です。時間と体力に余裕を持たせた登山を行ってください。