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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

荒廃した登山道の植生回復を願って【くじゅう地域】

2011年07月04日
くじゅう
みなさん、こんにちは!
なかなか太陽の姿を見ることができない、今日この頃ですが、タデ原を歩いてみると、ノハナショウブやキスゲが咲き始めています。
注目の夏の花たちはまた今度、詳しく情報をお伝えしたいと思います。少々お待ちを。

さて、ミヤマキリシマの花も終わりを迎えているくじゅうですが、雨の中、ミヤマキリシマを見に行かれた方も多いと思います。長者原登山口から坊ガツルを目指すと、その途中に「雨ヶ池」という場所があります。そこでいま、浸食されてしまった旧登山道の植生を回復させようと、ボランティアの方と作業をしています。

実は、6月の上旬に「九重の自然を守る会」の方たちと、土嚢袋を使い作業しました。水気を含んだ土の入った土嚢袋は重く、結構ハードでした。


そして、何回か雨が降った後、現地に確認へ。
その結果は…






効果が出ていました!

一部の土嚢袋は、雨水の流れの力に負けてしまい、無残な姿で発見されましたが、これは今後の課題として、設置の方法を工夫していきたいと思います。

土がたまったら新たに土嚢を積み、そこにもたまったらまた土嚢を積み…。
継続的に作業を行って、浸食されてしまった登山道の植生回復を促していきたいものです。

*おまけ*
先週の木曜日に指山(ゆびやま)へ巡視に行った時に見つけた「ヤマアジサイ」(ユキノシタ科)。

打ち上げ花火のようでキレイです。