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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

くじゅう連山の山開き【くじゅう地域】

2011年06月09日
くじゅう
大分県を含む九州北部地方が梅雨入りした、6月5日。
この日は、くじゅう連山の山開きでした。
週間天気予報では雨の可能性が高かったのに、前日の予報では
まさかの晴れマークが!

ゴールデンウィークにあった黒岳山開き、由布岳山開きに参加し、両日とも快晴だったこともあり、「山開きにいたってはAR指原は晴れ男だ」と事務所でそんな話題まで飛び出していました。

そして、期待を胸に迎えた山開き当日の朝。


雨 ・ ・ ・でした。。。



雨が降る中、牧ノ戸峠に着くと、すでに多くの登山者が登り始めていました。みなさん、この日を待ちに待っていたようです!

足元に気をつけながら山頂を目指すにつれて、雨脚は徐々に強くなる一方。残念ながら、梅雨入りにふさわしい日になりました。

しかし、山頂で行われた安全祈願祭では、雨をものともしないくじゅうの山を愛する登山者の方が、山開きを盛大に祝ってくれました。



山開きの主催者である九重観光連盟が用意した記念ペナントも、みるみるうちに登山者の手に。
みなさんの笑顔が印象的でした。

ところで、くじゅう山開きのメインイベントが終わり、牧ノ戸峠登山口へ下山途中、登山道を改めて見てみると、雨による浸食と踏圧でぐちょぐちょになっている箇所等が多く見受けられました。

このように、気象の影響と人間による環境への負荷が重なると、登山道の状況も加速度的に悪化していきます。

今後も、雨水による掘削を緩和させるため、雨水の逃げ道である「水道」を造成することや、掘削された溝に土嚢を積むことで土砂をため、登山道を修復する作業を中心に行っていく予定です。

場所にもよりますが、ミヤマキリシマが徐々に見ごろを迎えています。
みなさんも晴れた日、雨の日かかわらず登山されると思います。
花を愛でながらも登山道の様子も見て、くじゅうの山について考えてみてください。