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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

太忠岳登山道巡視 【屋久島地域】

2010年12月27日
屋久島
南の島、屋久島にも本格的な冬が訪れ、山間部では雪が積もり始めました。全国的に荒れ模様となった25日と26日は、屋久島も強風が吹き、雨や雹が降るなど荒れた天気となりました。
27日に、登山道の積雪状況や冬季の危険箇所を確認する目的で、太忠岳に巡視に行ってきましたのでご報告いたします。
太忠岳山頂は標高1497mあり、天柱石と呼ばれる巨石が鎮座しています。下の写真の巨石が、天柱石です。正確な大きさは分かりませんが、40~50mほどの大きさがあるように見えます。山頂からは、荒川登山口近くの尾立ダムや屋久島の安房集落を見ることができます。



さて、太忠岳登山道の積雪状況は下の写真のようになっていました。太忠岳登山道途中にある天文の森を過ぎ、標高1300mを超えると20cm近い積雪がありました。どこに雪に隠れた窪みや浮き石などがあるか分からないため、慎重に進まなければなりません。積雪した登山道は、全ての場所で注意深く歩く必要があることが分かりました。


白い雪化粧をまとった、屋久杉の森は厳かな雰囲気が漂っていました。雪山は、寒かったり、滑ったりするなどあまり良くない先入観がありましたが、この雰囲気を味わって雪山に対する気持ちが180°変わりました。



以上のように雨の島と呼ばれている屋久島は、冬季は雪の島になります。冬季に登山される方は、南の島だと侮らずにしっかりとした冬山の装備をご準備ください。

なお屋久島登山道の積雪情報は、屋久島観光協会のHPに記載があります。登山を検討されている方は、是非一度ごらんになってください(http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/index.htm)。