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九州地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記

九州いきものリレー ~屋久島の生物多様性(13)ボウズハゼ~

2010年08月06日
屋久島
みなさん、こんにちは。8月の屋久島は晴天続きで暑さが厳しい毎日です。

今日ご紹介するいきものは、清流に生息する「ボウズハゼ」です。とぼけた表情と目がくりくりしていて、とても可愛らしい魚で、腹びれと口が吸盤状になっており、流れが急な河川にも生息することができます。



【和名】ボウズハゼ
【撮影日】2010年7月31日
【撮影場所】安房川
【備考】頭がのっぺりとしているためボウズハゼと呼ばれています。



透明度が高くとても綺麗な屋久島の河川ですが、実は屋久島の河川は魚の種類があまり多くありません。その理由は頻繁に増水を繰り返すことや、水が綺麗すぎるためだと考えられていますが、まだはっきりとしたことは分かっていません。今後の研究で明らかにされていくことでしょう。

ボウズハゼは個体数も多く、大小多くの河川に生息しているため屋久島の河川でもっとも見つけやすい魚だと思います。水の中をそっとのぞいてみると、とぼけた顔のボウズハゼが出迎えてくれるでしょう。

※屋久島の河川は、流れが急で周りが切り立った崖になってるので、川に入る場合は十分に気をつけてください。また、雨が降ると一気に増水するので、天候にもご注意ください。