奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
世界自然遺産

Amami-Oshima Island, Tokunoshima Island, Northern part of Okinawa Island, and Iriomote Island

「希少野生生物の密猟、密輸対策に関する奄美空港関係者研修会」を開催しました!

2019年7月8日(月)に奄美空港の関係職員向けの希少野生生物の密猟、密輸対策に関する研修会を開催し、航空会社、検査機関、空港ビル、警察等の担当者約40名に参加していただきました。

プロジェクターで説明資料を投影し、解説する環境省職員と、それを聞く多くの参加者
写真-研修会の様子

奄美大島では多くの野生動植物が生息、生育しており、奄美大島にしかいない動植物や分布エリア、個体数が限られている動植物も多く存在しています。そのような貴重な動植物を守るために奄美大島には動植物の採集や採集場所等について法律や条例で様々な規制がかけられています。しかし、残念ながら違法採集や持ち出しが相次いでおり、対策の強化が求められています。

奄美空港は奄美大島に来島される大多数の方が通る玄関口となっています。来島される方への法律や条例の周知や違法な採集や持ち出しの未然防止について、空港において取り組んでいただくよう、今回の研修会では、奄美大島における世界遺産に向けた取り組みや密猟、密輸対策に関する法律や条例(法令)、持ち出しがされやすい種について、空港関係者の皆様に説明を行いました。

苔むす石の上に佇むアマミイシカワガエル。黄緑色の体に、茶色くふちどられた金色の斑点があり、美しい。
写真-アマミイシカワガエル(国内希少野生動植物種、県指定天然記念物)
砂の上に佇むオカヤドカリ
写真-オカヤドカリ(市町村指定希少野生動植物種、国指定天然記念物)

現在、奄美大島では水際対策の強化だけでなく、希少種の分布域でのパトロールの強化、監視カメラの設置、島内各地への密猟、密輸防止を訴えるポスターやチラシの配布など、貴重な生き物を密猟や密輸から守るための対策を強化しています。

奄美群島において捕獲等の規制がかかっている野生動植物種については鹿児島県のHP(ホームページ)に掲載されています。同様のパネルを空港にも掲示していただきました。

【リンク】奄美群島において捕獲等の規制がかかっている野生動植物種一覧(PDF:8.2KB)

あまみ空港到着口に掲示されている、密猟、密輸防止を訴えるポスター等
写真-奄美空港到着口のパネル

【奄美大島にご来島される皆様へ】

上記以外にも他の法令等で動植物の捕獲や採取に規制がかかっている場合があります。むやみな野生動植物の持ち出しは控えていただき、やむをえず野生動植物を持ち出す必要がある場合には関係する法令等について必ずご確認ください。
奄美大島における野生動植物の保護にご協力をお願いいたします。

本研修会は「奄美群島地域における希少な野生動植物の密猟、密輸対策連絡会議(※構成機関は下記参照)」の取組みの一環として実施しました。


(※)
事務局)
  • 環境省沖縄奄美自然環境事務所
関係団体機関
  • 鹿児島県(環境林務部、土木部)
  • 長崎税関 鹿児島税関支署(鹿児島空港出張所を含む)
  • 門司(もじ)植物防疫所 名瀬支所
  • 動物検疫所門司支所 鹿児島空港出張所
  • 鹿児島森林管理署
  • 九州経済産業局
  • 第十管区海上保安本部
  • 鹿児島県教育委員会
  • 鹿児島県警察本部
  • 奄美空港ターミナルビル株式会社
  • 日本航空鹿児島支店(航空事業者幹事)
  • 日本郵便株式会社九州支社
  • 奄美群島希少野生生物保護対策協議会
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