奄美
奄美大島龍郷町で特定外来生物オオフサモの駆除作業を実施しました。外来種駆除日記その1 特定外来生物オオフサモ@龍郷町
2023年05月08日
奄美
奄美大島 龍郷町内にある特定外来生物オオフサモの生育する河川で、龍郷町と連携し、オオフサモの駆除作業を実施しました。この生育地点は広範にわたるため、未だ生育地全体への作業の展開には至っていませんが、龍郷町と連携しながら、地道に低密度化・根絶を目指していきます。
オオフサモとは
オオフサモ(Myriophyllum aquaticum)は南アメリカ原産の抽水性多年草。水槽用の水草として流通したことから世界各地に侵入しています。日本でも各地の水田、水路、河川、湖沼などに侵入しており、在来種との競合・水流阻害・農業被害などの影響が報告されています。
現在は、外来生物法で定める特定外来生物に指定され、栽培、保管、運搬、販売、野外への放出等が厳しく規制されています。
現在は、外来生物法で定める特定外来生物に指定され、栽培、保管、運搬、販売、野外への放出等が厳しく規制されています。
奄美大島では12箇所で生育が確認されており、そのうち数地点では根絶を目指した計画的な作業が進められています。取り組みがうまくいった例として、2022年7月には、瀬戸内町内の1地点において「地点根絶」を達成した可能性が高いとして報道発表しました。
瀬戸内町仲里川における特定外来生物オオフサモの防除状況について(お知らせ) | 沖縄奄美自然環境事務所 | 環境省 (env.go.jp)
瀬戸内町仲里川における特定外来生物オオフサモの防除状況について(お知らせ) | 沖縄奄美自然環境事務所 | 環境省 (env.go.jp)
今回の作業
今回駆除作業を実施したのは、龍郷町を流れる河川内の生育地点。
この場所では2023年3月に重機による駆除作業を実施しましたが、約2ヶ月が経過し、取り残した株が少しずつ成長している様子が確認されたため、5月の作業では手作業で取り除きました。
オオフサモの駆除で求められるのは、なんといっても丁寧さ。栄養繁殖が旺盛なオオフサモは小さな切れ端からも根を張り、再生育します。重機で大部分を削っても、地中に根や切れ端が残っていると1、2年後には元通り大繁殖してしまいます。そのため、小さな切れ端も残さない慎重な作業を繰り返すことが求められます。
この場所では2023年3月に重機による駆除作業を実施しましたが、約2ヶ月が経過し、取り残した株が少しずつ成長している様子が確認されたため、5月の作業では手作業で取り除きました。
オオフサモの駆除で求められるのは、なんといっても丁寧さ。栄養繁殖が旺盛なオオフサモは小さな切れ端からも根を張り、再生育します。重機で大部分を削っても、地中に根や切れ端が残っていると1、2年後には元通り大繁殖してしまいます。そのため、小さな切れ端も残さない慎重な作業を繰り返すことが求められます。
作業にあたったのは、龍郷町役場の有志10名と環境省職員3名。川底の泥を漁るようにしながら、オオフサモを探しました。最初はどれがオオフサモの根かわからなかった参加者たちも少しずつ目が慣れ、泥の中から次々と切れ端を見つけていきます。約1時間半の作業で150kgのオオフサモを駆除し、今回の作業範囲内では見える限り殆どの株を取りきりました。
とはいえ、全てを取り切るのは難しく、どこかに取り残した株が潜んでいるでしょう。定期的な見回りを行い、取り残した株が新たな芽を出せば摘み取る、という作業を根気強く繰り返していく必要があります。
今後も関係機関で協力しながら、駆除作業を続けていこうと決意を新たにしました!
とはいえ、全てを取り切るのは難しく、どこかに取り残した株が潜んでいるでしょう。定期的な見回りを行い、取り残した株が新たな芽を出せば摘み取る、という作業を根気強く繰り返していく必要があります。
今後も関係機関で協力しながら、駆除作業を続けていこうと決意を新たにしました!