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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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霧島・錦江湾国立公園

63件の記事があります。

2019年10月08日紅葉は、えびの高原の池巡りコースへ 【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 廣澤 順也

標高1,200mのえびの高原、朝晩冷え込みはじめ、ツタウルシの紅葉が始まりました。

秋のえびの高原には、毎年、大勢の方が紅葉見物に来られます。

えびの高原には幾つかのトレッキングコースがあり、季節や体力に応じて選ぶことができます。

紅葉シーズンにお勧めなのは、看板コース「池巡り自然探勝路」です。

このコースには3つの火口湖と6つの展望台があり、幾つもの写真スポットが点在しています。

所要時間は、往路120分復路80分で、えびのエコミュージアムセンター~二湖パノラマ展望台~

白鳥山~六観音御池~不動池と巡り、不動池で折り返します。

※10月10日現在、不動池~えびのエコミュージアムセンター間、硫黄山の火山活動のため通行不可。

 池巡りコースは不動池で折り返しとなります。

えびの高原に来たら「えびのエコミュージアムセンター」へ

えびの高原の中心にある有料駐車場(¥500)に車をとめたら、目の前のビジターセンターへ

お越しください。スタッフから、その日のお勧めの紅葉の見所や通行できないコースを教えてもらえます。

黄色やオレンジの葉っぱとシカがお出迎え

足湯の駅の横から小さな橋を2つ渡り、階段が見えたらスタートです。

急な階段で息が荒くなりますが、3番目のカーブまで登ったら、上を見てください。

シロモジの樹が黄色に色付いています。足元を見るとすでに落葉でいっぱいです。

辺りを見回すと、黄色やオレンジの葉っぱが他にもあることに気づきます。

アカマツの樹に絡んでいる黄色や赤のツタウルシ、またハゼはきれいですが、

かぶれますのでご用心ください。

特に雨の日は葉っぱから落ちる滴が、顔につくと大変です。

コースはすぐにアカマツ林の中に入ります。アカマツの葉は冬でも緑色ですが、

台風が多い年は、強風でアカマツの葉がたくさん落ち、針のようなオレンジ色の

葉で地面が覆われ、森の中が明るくなります。

アカマツ林の中を登っていくと、やがてぽっかりと空が見える明るい空間に出ます。

この辺りは昼間にシカがいる事が多くかなりの確率で出会えます。

シカは林の奥の方にいることが多いですが、数メートル先にいてお互いにびっくりなんて事もあります。

二湖パノラマ展望台が新しくなりました

ここから階段を登りきると分岐点にでます。直進すると白紫池の湖畔へ、左へ行くと展望台です。

左に曲がり、新しく設置された階段を上っていくと「二湖パノラマ展望台」に到着します。

この展望台は今年9月に完成した、新しい展望デッキと休憩所です。

名前の通り二つの湖を一望することができ、正面に六観音御池ときれいなプリン型の甑岳、

左手には白紫池と白鳥山、右には韓国岳とまさにパノラマ展望台。

ここではゆっくり時間を過ごし、絵を描いてもいいかもと思える場所です

(写真を絵に加工してみました)

写真を撮るときは、手前にススキを入れて山や湖を撮ると遠近感が出ていい構図になります。

白鳥山の二つの展望台とブナの森

二湖パノラマ展望台で休憩したら、白鳥山に向かって足を進めます。

樹が全く生えていない岩場を登り、小さな標識に従って右に曲がると白鳥山(1,363m)の展望台に到着!

ここはほぼ360度の展望があり、正面に韓国岳と噴煙を上げる硫黄山、眼下には濃い青色の湖面の白紫池!

噴煙を上げる桜島が見えることもあります。

白紫池は、白鳥山の南東側に生じた小規模噴火の火口に水がたまった湖のため、水深は1~2mと浅く、

冬は凍結し、平成の初めまで天然のスケートリンクとして使用されていました。


白鳥山展望台から次の展望台に向かう、途中左側にブナの森があります。

ブナは下から見上げると枝ぶりが美しく、葉は黄色に色づきます。

ドングリは堅い皮のようなもの(殻斗(かくと))にイボイボがあるのがブナ、帽子型がミズナラです。

ブナは東北の山や日本海側の冷涼な場所を好む樹木で、

霧島山の中でも特に涼しいところに群落を作っています。

白鳥山のこの場所は、冬の間、冷たい北西の風が東シナ海からの水分を運び、

木の枝に付着し凍り始めると白い霧氷となって、枯れ木に花が咲いて素晴らしく美しいです。

また、 ブナの森には、たくさんの苔やキノコがありますので、足下を探してみてください。

寄り道をしながら、小道を歩いて行くとパッと視界が開け、白鳥山のハイライト、白鳥山北展望台に到着!

目の前に深い青色の六観音御池と周りの森はまるでジオラマを見ているよう。

  

先ほどの白鳥山展望台より、韓国岳が近くに見え、山腹の一部に穴が開いている様子がよく分かります。

数千年前の水蒸気爆発で飛び散った跡と言われています。

六観音御池の巨木と展望台からの絶景

パノラマ風景を満喫したら、池巡りコースの最大の難所、九十九折りの急な登山道を降りていきます。

数分で下の方に遊歩道が見えてきます。斜面を下り、散策路に合流すると、左手は六観音御池〜不動池へ、

右手は白紫池です。池巡りコースの紅葉スポットとして有名な六観音御池の展望デッキに進むことにします。ここからはモミやツガといった針葉樹の大木がある森を下っていきます。

やがて杉の巨木が散策路の両側に10本程ある不思議な空間に...推定樹齢600年ほどと言われ、

どの樹も上の方は数本に枝分かれしていて圧巻の樹形です。

ここまで来ると、六観音御池はもうすぐそこ。

紅葉した木々の間から、湖面が見えてくると六観音御池の展望台に到着します。

望デッキの傍らには、この池の名前の由来となって六観音堂があり、1,000年ほど前の神話について

解説を読むと、この地の歴史を感じることができる場所です。

さて、ここの展望デッキは、直径500m水深14mの湖を一望でき、韓国岳と紅葉を見れる人気スポット。ただ南側に面しており、昼間は逆光になるため、お勧めは午後2時~3時、少し陽が傾きだした時間帯。

しかも風がない日には、湖の水鏡に「逆さ韓国岳」が現れ、絶景を見ることできるかもしれません。

コバルトブルーの不動池

六観音御池の絶景を見れたら大満足ですが、せっかくなので、もう一つの火口湖まで足をのばしてみます。

不動池は直径150m水深9m、3つの池の中で一番小さい火口湖ですが、酸性度が強く、

高い透明度があるため濃いコバルトブルーをしています。

県道一号線(現在通行止め)の道路から見下ろせ、斜面のススキの穂と対岸の紅葉の木々と

素敵な景観を演出しています。

不動池と六観音御池の間は、カエデの木が多く真っ赤な葉や落ち葉の絨毯になることもあります。

不動池まで来たら折り返しになり、えびのエコミュージアムセンターまで約80分です。

復路は、白鳥山には登らず、白紫池の畔を通ります。

堰の所からはほぼ目線の高さにある湖面を楽しむことができます。

コースの最後に、えびの高原を見渡せるえびの展望台に寄ります。

韓国岳・大浪池・えびの岳などのえびの高原を取り囲む火山と

九州最南端の希少な屋外アイススケート場を見渡せ、駐車場から10分程の手軽な展望台です。

六観音御池周辺は、夕方は4時頃になると太陽が山の陰に入り、標高1,200mの高原のため、

日中暑くても夕方急に寒くなるので暖かい上着を一枚持ってお出かけください。

※コース途中に、トイレや給水場所はありません。

※クレジット表記が必要な写真がありますので、写真を転用する場合は事前に連絡をお願いします。

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2019年09月06日知林ヶ島展望台など修繕しました 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

指宿の現地確認と知林ヶ島の展望台の手摺などの修繕を行ってきました。

【ビオトープ池・野営場】

 7月の大雨の影響で、指宿園地ビオトープ池に隣接する休憩所横の枕木歩道が、ビオトープ池側に移動して落ちそうになっていました。また、野営場内トイレ・シャワー棟出入口の地面が周囲より窪んで水溜ができているところがあったのですが、確認すると依頼した工事が完了して安全に使用できるようになっていました。

休憩所横の木道歩道(2019年7月撮影)  石材を使用した補修(2019年9月撮影)

▲ビオトープ池休憩所横の枕木歩道        ▲石材を使用した補修

野営場トイレ・シャワー棟の水溜(2019年9月)  水溜及び雑草対策コンクリート打設(2019年9月撮影)

▲野営場トイレ・シャワー棟の水溜        ▲水溜及び雑草対策のためコンクリート打設

【知林ヶ島】

 知林ヶ島に渡るため、野営場の奥に進むと砂洲出現予測時刻の通りに砂洲が出現し、砂洲には砂浜に波の跡が残って綺麗でした。

砂洲から見た知林ヶ島(2019年9月撮影)

 知林ヶ島の展望台は南展望台と北展望台があります。

両方の展望台の手摺に触れるとぐらつきがあるため、支柱を金具で固定しました。

どう設置すれば固定されるのか試行錯誤しながらの作業となりました。

また、階段の踏板のたわみや釘が抜けている箇所にビスを打ち直すことで、

踏板を踏んだ時に安定するようになりました。

南展望台手摺修繕前(2019年9月撮影)

▲南展望台:ぐらつきのある柵

南展望台手摺金具取付作業(2019年9月撮影)

▲金具の取付作業

南展望台手摺金具取付後(2019年9月)

▲金具の取付後

次に北展望台に移動します。

途中の歩道では外れた柵があったので、その柵にも金具を付けることでしっかり固定されました。

歩道柵修繕前(2019年9月)歩道柵修繕後(2019年9月撮影)

▲歩道の柵が外れている             ▲金具取付後

北展望台でも南展望台同様に手摺の固定と階段のたわみを解消するため修繕を行いました。

北展望台手摺修繕前(2019年9月撮影)  北展望台手摺修繕後(2019年9月撮影)

▲北展望台:ぐらつきのある柵          ▲金具の取付後

北展望台階段修繕前(2019年9月撮影)  北展望台階段修繕後(2019年9月撮影)

▲階段の釘が抜けかけている           ▲釘を打ち直しビスで補強した

北展望台からは眼下に知林ヶ島の小島と奥には空気が澄んでいたため桜島も望むことができました。

残暑が厳しい中での作業でしたが、気持ちを切り替えて作業をすることができました。

北展望台から見た眺め(2019年9月撮影)

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2019年08月06日2019 霧島山モンテフェス in えびの高原 【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 池田美樹

今年も開催します!2019 霧島山モンテフェス in えびの高原。

環境省の企画として、今回はえびの高原に生息している、シカをテーマにワークショップを開催。

          

イベントの内容は、下記に詳細を記載いたしておりますので、三連休の予定が未定の方は、

ぜひ8月11日(日祝)にえびの高原の山の日イベントへお越しください。

約12の催しがありますよ♪とにかく、盛りだくさんです。

プログラムの一部をご紹介します。                      

【シカのワークショップ!<大人気> ジビエ料理教室】         
※キャンセル待ちになりました。

講師:ひかりキッチンシェフ木戸悠輔さん
 山間地で爆発的に増えてかなりの数が駆除されている鹿ですが、味が良く、栄養面でも優れています。一方でまだまだ良くないイメージを持っておられる方が多いようです。

 今回の教室ではその鹿肉の中でもモモ、ロースよりも手がかかるので敬遠されがちなスネ肉を使った煮込み料理に挑戦です。
 北アフリカを旅したときに良く食べたクスクス、これは粒状のパスタに羊や鶏、野菜のトマト煮込みをかけたもので、これを鹿肉で作れば美味しいだろうとやってみればやっぱり美味しかった!というレシピです。

 またこのレシピは第五回ジビエ料理コンテストで入賞を果たしたものでもあります。
http://www.gibier.or.jp/recipe/4425/

 少々手間はかかりますが、決して難しい料理ではないのでジビエに興味がある方もわからない方も是非参加してみてください。
 いろいろ料理のお話をしながら楽しく作ってみましょう!

                                  

 

【シカ革クラフト体験教室】                           
講師:えびの市地域おこし協力隊鈴木尚洋さん <当日受付>          

えびので捕獲された鹿革のハギレを使ってオシャレな

小物作りにチャレンジ!
自分だけのオリジナルアクセサリーを作ってみよう。

各回20名、先着順。約1時間。

午前10時、11時、13時、14時スタート。

  

【シカの学校 1日限定開校】

<事前予約・当日受付できます>

1時間目:講義...
・「シカはどんな動物」

講師:環境省アクティブ・レンジャー
 えびの高原に生息するシカの角や骨格の実物を見せながら、シカの生態についてお話しします。

・「えびの高原の自然とシカ」

講師:自然環境調査員
えびの高原の植物とシカの関係を数年にわたって調査している調査員が貴重な自然環境について解説します。

2時間目:野外実習
・ガイドと一緒にえびの高原内にシカを探しにいきます。ワクワク

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2019年06月21日知林ヶ島の砂州を渡ろう!【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

616日に鹿児島地区パークボランティアによる自然観察会が開催されました。

知林ヶ島には、3月から10月にかけて干潮時になると島まで続く砂の道(砂州)が現れます。

砂州を渡る前に多良浜を経由して、植物観察を行いました。

浜辺一面のハマゴウは紫色の花が咲きはじめて見頃です。

多良浜植物観察会(2019年6月撮影) 多良浜ハマゴウの花(2019年6月撮影)

▲多良浜植物観察会                 ▲ハマゴウの花

砂州を歩きながら、風が松を揺らして立てる音から知林ヶ島と呼ばれるようになったことや歴史などについパークボランティアの解説を聞きながら約20分の砂の道を歩いていきます。

知林ヶ島の砂州渡り(2019年6月撮影)パークボランティアによる知林ヶ島解説(2019年6月撮影)
▲パークボランティアによる解説

砂州の奥まで歩くと島内に上がれる階段があるので、希望者と一緒に南展望台まで上がりました。

高台からの眺めは階段を上がった後の疲れを忘れさせてくれます。

知林ヶ島南展望台からの眺め(2019年6月撮影)

▲南展望台からの眺め

このパークボランティアによる砂洲渡り自然観察会は年数回行っていますので是非ご参加ください。また、心地よい風が、梅雨であることを忘れさせてくれ、爽やかな気分になれますので、近くにお越しの際は渡ってみてください。

2019年の砂州出現予測はこちら

http://www.ibusuki.or.jp/tourism/view/chiringashima/

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2019年05月15日ミヤマキリシマの季節がやってきました~ 写真講座が開催されます 【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 池田美樹

えびの高原では、霧島山を代表する花であるミヤマキリシマが咲き始めした。

霧島地域の拠点えびのエコミュージアムセンターでは、国立公園に親しむ企画を定期的に開催しています。

今月は、5月26日(日)にミヤマキリシマ写真講座を開催します。

えびの高原内のつつじヶ丘のミヤマキリシマの一番綺麗なスポットへご案内し、

皆さんと一緒にデジタルカメラやスマートフォンで撮影します。
ツアーは、えびのエコミュージアムセンターに集合し、プロ写真家による30分程のレクチャーで撮影のコツを勉強してから、1時間半ほどの屋外撮影へ出発します。

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昨年も同様のイベントを開催しましたが、好天に恵まれ、えびの高原内のつつじヶ丘のツツジもちょうど満開!参加者の皆さん大満足の撮影会が開催されました。今年も期待できそうです。

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最近は、ほぼ100%の方がデジタルカメラを使用し、撮ったらすぐに見ることができるので、

その場で講師の方の撮り方を見てまねることができますし、撮った写真のアドバイスもしていただけます。

また、写真好きの参加者同士で撮った写真を見せ合い、和気あいあいとした楽しい時間です♪

昨年秋には、多数のボランティアさんによる、ツツジの周りのススキを刈る作業が行われました。

つつじヶ丘の一部ではありますが、日当たりや通気性がよくなっているので、花の咲き具合が良くなっていることを期待したいです。

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昨年秋にボランティアによる、つつじヶ丘のススキ狩り  昨年春のつつじヶ丘。撮影実践を行っている様子


予約・お問い合わせ:TEL0984-33-3002 えびのエコミュージアムセンター 

https://www.facebook.com/events/415657358991398/
持ち物:普段お使いのカメラ、ジャケット、トレッキングシューズ(運動靴)、帽子等
参加費:一人2,000円(ガイド料、レッスン料、保険代) 〇別途駐車料金500円ー
今年は、硫黄山の火山規制が縮小されましたので、不動池や韓国岳北側のツツジも見ることできそうです。

霧島錦江湾国立公園「霧島」地域担当 えびの管理官事務所 廣澤

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2019年04月19日韓国岳・獅子戸岳間の登山道が開放されました!【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 廣澤 順也

霧島錦江湾国立公園霧島地域担当からのお知らせです。

2011年(平成23年度)の新燃岳噴火以降、通行を規制しておりました韓国岳・獅子戸岳間の登山道について、藪の刈り払い等の整備作業が終了したこと、また、平成31年4月5日(金)に新燃岳の噴火警戒レベルが2から1に引き下げられたことから、平成31年4月18日(木)通行規制が解除されました。

霧島山といえば、えびの高原・韓国岳・獅子戸岳・新燃岳・中岳・高千穂河原の霧島山縦走線が親しまれてきましたが、今回その一部である獅子戸岳までの3.1キロが通れるようになります。8年ぶりになりますので、そのコースをご紹介します。

  1. 韓国岳山頂より東に向かいます。

    途中火口壁に近づく場所がありますので、強風時は帽子を飛ばされないようご注意を!

    韓国岳火口に飛んでいきます。

  2. 200m程歩くと看板から見えてきます。ここからが開放されるルートです。

    新燃岳に近づいていく登山道です。事前に火山情報を確認されていない時は、看板のQRコードをスマートフォンで読み取り、火山の状況をご確認ください。

    また火山は急変するときもありますので、ヘルメット等の装備もご持参ください。

    ここから獅子戸岳を往復すると3時間掛かります(片道3.1キロ)

    復路の韓国岳への登りはキツいです。体力と時間に余裕をもった登山を心かげてください。

  

  1. ミヤマキリシマの中を通りガレ場に出ます。霧の時は道迷いの危険もありますので、ロープを目印にしてください。

    そして下りに入ります。こぶし大の石がゴロゴロと重なっていますので足下にご注意を! 

    復路はここを登るのがキツいです!

  1. ガレ場を下りると柵と看板があります、ここで新燃岳と大幡山の方面の大パノラマを見ながら小休止。

以前はここから、琵琶池に向かって下りていきましたが、登山道が雨によって流される危険があるということで、右側に迂回路が整備され、少し距離が伸びています。

迂回路には新しいタイプの木階段が設置されており、歩きやすくなっています。

所々、展望が開けるところがあり新燃岳が綺麗に見えます。

ミヤマキリシマが群生しているのでのこれからの季節が楽しみです。

標高1400m程のところまで下ります。300m下ったことになります。

ミズナラの森の中を歩きながら、小さな沢を3本渡ります。

木漏れ日の中を歩くので、緑の季節は気持ちよさそうです。


  1. 少し登ると琵琶池近くで以前の登山道に合流します。

  2. この後は、尾根沿いに獅子戸岳の鞍部に向かって緩い下り。

    ミヤマキリシマの株の中を歩いたり、ミズナラの森の中を歩いたり、変化があります。

    ここは雨上がりや霜が降りると登山靴に泥が付き重くなるほどです。

    途中一カ所ガレ場に出ます。ここからは大幡山が正面に見え、近づいてきたのが分かります。


  3. そして、獅子戸岳のガレ場の下にでるので、ここからは登りです。

    登りながら振り返ると、韓国岳の東側斜面がよく見えます。

    琵琶池が火口である事がよく分かります。歩いてきたルートもよく分かります。


  4. 登り切ると獅子戸岳の山頂部に出ます。登山道には、新燃岳噴火時に飛んできた噴石の破片があちらこちらに...活きた火山であることをひしひしと感じます。

  5. そして、360度の展望が開ける山頂展望地に到着です。正面に新燃岳、その後方に高千穂峰の山容が迫ります。天気がよければ、桜島と錦江湾も望めます。

噴火前の新燃岳は、火口が大きな口を開けていましたが、現在は溶岩で埋まり、右側からはあふれ出しています。ここからは火口の噴気が手に取るように見えます。

以前はここから急な斜面を下りると、三叉路に出て、右に進めば新湯、左に進めば大幡山、

直進すれば新燃岳に行けましたが、現在は登山道が噴石と火山灰に覆われ消失しているため、

通行止めが継続されますので、立ち入らないでください。

獅子戸岳からは、大幡山・大幡池・ひなもりオートキャンプ場まで約240分掛かるロングコースです。

オートキャンプ場に下りても、そこからの公共交通機関がありませんので、事前に車を回しておく等の計画が必要になります。

このルートは、キリシマミズキ、シロモジ、オオカメノキ、リンドウの花が咲いています。

これから5月に入るとミヤマキリシマが咲き出します。

良い計画と準備をして霧島山をおいでください。

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2019年03月27日インスタミートin霧島錦江湾国立公園・南大隅地区 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

 南大隅地区において316日、17日にインスタミートを開催しました。

写真や動画のプロ・アマ問わず、インスタグラムの利用者が参加してもらえる撮影会であり、国立公園満喫プロジェクトの一環として、国立公園の魅力を国内外に発信し、知ってもらうことを目的として実施しました。

 今回は、九州各県から参加された招聘者や一般参加者などと雄川の滝、ダイヤモンド開聞岳、佐多岬からの星空や朝日などを撮影しながら、各所の撮影スポットを巡りました。

朝日を待つ参加者(2019年3月撮影) 展望台撮影風景(2019年3月撮影)

 参加者の皆さんの撮影する姿をみて私も!と思うのですが、素人には写真を撮りながら設定など調整するのは難しいものです。そこで撮影後にトリミングや画像の調整を行うことでだいぶ印象の変わる写真に仕上げる方法も教えていただきました。

佐多岬からの朝日(編集前) 佐多岬からの朝日(編集後)                       

  佐多岬からの朝日(編集前)            佐多岬からの朝日(編集後)

開聞岳に沈む夕日(編集前) 開聞岳に沈む夕日(編集後)

  開聞岳に沈む夕日(編集前)            開聞岳に沈む夕日(編集後)                          

 撮影後の編集を前提に、撮影時には「く」「高画質で」「く」(ひ・さ・く)撮っておくことも重要とのこと。

 ユーザー同士の情報交換の場にもなっており、皆さん楽しんで撮影されていたように思います。

 このインスタミートで撮影された素敵な写真や動画はInstagram上「#meetkirishimakinkowan」のハッシュタグで発信していますので、是非、ご覧ください。

<https://www.instagram.com/explore/tags/meetkirishimakinkowan/>

(もちろんシェアやコメントも大歓迎です!)

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2018年10月17日トンボに優しいビオトープを目指して 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

 近頃は肌寒くなり、ゲットウが綺麗なオレンジ色の実をつけて、鹿児島でも秋の気配が感じられるようになりました。

ゲットウの実

▲ゲットウの実

 さて、指宿市には環境省が整備しているビオトープがあります。このビオトープには、季節ごとに様々な種類のトンボを観察することができますが、ヒメガマなどの抽水植物や園芸種に覆われてきているため、講師の方にご指導いただきながらパークボランティアとビオトープの草刈り作業を行いました。

ビオトープ草刈り作業

ビオトープ草刈り作業中

水の通り道を作ること、植物の密生した場所を残しつつ適度な開放水面となるよう作業を進めました。抽水植物には背丈を超えるものもあり、草を刈ったり運ぶ作業は大変でしたが、皆さん協力して作業をしてくださいました。

ビオトープ草刈り作業前

▲作業前のビオトープ

ビオトープ草刈り作業後

▲作業後のビオトープ

 作業の他に、講師の方からトンボについて教えていただきました。日本には約200種くらいのトンボがいて、鹿児島にはその半分ほどのトンボが生息していることから、鹿児島はトンボ大国であるというお話をしていただいたり、ビオトープの周りを歩きながらトンボの解説をしていただきました。また、パークボランティアからのトンボの孵化や羽化についてなどの質問にも答えていただきとても勉強になりました。

マイコアカネ(2018年10月撮影)

▲マイコアカネ(名前の由来:青白い顔が舞妓さんのようだから)

ビオトープには貴重なトンボもいることから、今回の作業がこれからもいい環境を残すための第一歩になればと思います。

集合写真(2018年10月撮影)

▲久しぶりの集合写真

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2018年08月24日夏の夜はシカウォッチング 【霧島地域】

霧島・錦江湾国立公園 えびの 廣澤 順也

霧島錦江湾国立公園「霧島」地域を担当するえびの管理官事務所です。

夏休み真っ最中の8月8日の夜、えびの高原で、小中学生向け「第11回さわやかサマースクール」

(主催:さわやかサマースクール実行委員会)の一環である「星空アドベンチャー~星と動物と昆虫と」に講師兼ガイドとして参加してきました。

この教室は、環境省えびの管理官事務所、えびの市観光商工課、自然公園財団えびの支部の3団体で担当する珍しい形式です。

今回は、「えびの高原の野生動物を見てみよう!えびの高原のきれいな星空を見ながら、どんな生物が生息しどんな活動をしているのか体験してみましょう。今年はライトトラップもあるよ」と題する3時間コース

例年、宮崎・鹿児島県内からの参加者がほとんどなのですが、今年はなんと東京都三鷹市から!

なんでも夏休みはずっとえびの市のおばあちゃんの家に遊びにてきているとか。

スケジュールは、まずえびのエコミュージアムセンター館内で、自然解説員から国立公園とえびの高原の成り立ちについて解説を聞き、火山について新燃岳から飛んできた噴石の実物を見ながら30分ほど学習しました。

そして20分間は私の担当で、プロジェクターで写真と動画を見せながら、高原に生息する動物についてのお話をしました。その一部はこんな感じです。

プロジェクターでシカ解説

さて、シカはどの位の大きさでしょうか?

この質問、意外と答えるのは難しい! 野生動物は間近で計ることはできないですから。

頭胴長130~160cm、肩高約83~86cm、体重:オス約85kg、メス約50kgと言われていますが、

背の高さ(肩高)なら自分の背の高さと比べられるので紹介してみるとホンシュウシカ

ホンシュウシカ(本州・中国・九州地方)背の高さ80センチ、体重90キロ

エゾシカ
エゾシカ(北海道)背の高さ100センチ、体重120キロ

ホンシュウシカより一回り大きいです。(C)J.Hirosawa

ヘラジカ

ヘラジカ(アラスカ)背の高さ200センチ、体重500キロ

世界最大のシカ。(C)J.Hirosawa

ずいぶんと大きさ違いますね、では、シカの仲間は、こんなに大きさが違うのはどうして?

角が生えるのは、オスor メス? シカの足跡は?シカの得意技は?食べ物?

それから霧島山周辺には、シカ以外にも、アナグマ、イノシシ、タヌキ、ネズミ等たくさんの野生動物が暮らしていることを、えびの高原で撮影した写真を通して紹介しました。

最近は写真よりも動画の方が子供たちの反応がいいです。(撮るのは大変なんですが!)

館内での説明が終わって、ふと外を見ると、久しぶりの真っ赤な夕焼け空!

今年の夏はえびの高原ではあまり星空が見られなかったのでなんだか期待できそう。

7時40分、いよいよ二班分かれて探検開始!

暗闇の中恐る恐る付いてくる子供たち。5分ほどのところにある木道の上でライトを消してもらいます。

ほんのしばらくすると、「あれっ、ライトがなくても見えるよ!」

ライト付けて
そうなんです、暗くても見えるんです。

「そのまま耳を澄ませてごらん、どんな音が聞こえるかな?」遠くから「ゴー」と硫黄山の噴気の音が聞こえます。まさに地球の鼓動です。足下からは「チョロチョロ」と小さな湿地の中を流れる、、水の音が...暗闇では、聴覚がフル活動していろいろな音が見えてきます。

シカ探し開始
さて、いよいよシカウォッチング! 

ライトをススキの原っぱに向けてみると、小さな二つの目が光りました、シカさんの目にライトが反射しました!「いた!いた!」小さな歓声があがります。でもシカさんはびっくり慌てて逃げ出します、でももう2頭、ススキの原っぱの中で草を食べていました。

暗闇に目が慣れてきたら、もう怖くないですが、けがをしないようゆっくり歩いて芝生の広場にやってきます。今度は真上を見てみます。さっきまで見えていなかった星の輝き、星空の中を飛ぶ飛行機の点滅が見えます。「飛行機って結構早く飛ぶんだね!」。普段灯りが多い所で生活していると気づかない事です。

おどろきはまだ続きます。駐車場の草地、ここはよくシカの群れがいるところなので期待できそう。

ライトを照らすと3頭発見!シカたちは慌てて奥に走っていきます。そ~と近づいてみると、

暗闇の中に光る目が一杯!1,2,3,4...7頭、いや8頭いました!大感激!


写真の赤丸のあたりにいるんです!

シカたちは暗闇の中でモグモグタイム。突然現れた人間を気にしつつも食べ続けてました。

たくさんのシカを見て大満足のうちに、エコミュージアムセンターに戻ってくると

なにやら明るい電灯が輝いてその周りをたくさんの虫が飛んでいます!これがライトトラップ!

ライトトラップ

昆虫博士の職員の解説。夜に飛ぶカゲロウや蛾だけでなく、セミ、トンボも集まっています。えびの高原はアカマツが多く虫の種類は少なく、もう少し山を下ると原生林の森が広がるのでもっとたくさん集まるそうです。といってもライト周りに集まり飛び回る蛾に子供たちは悲鳴をあげるも、そのうち女の子は、職員が差し出す昆虫を触っているけど、男の子はライトから離れて見てるだけ...頑張れ男子!

時間はあっという間に9時になり、3時間のエコツアー「星空アドベンチャー~星と動物と昆虫と」が終了!良い天気(暗闇?)に恵まれタイトル通りに、星と動物と昆虫とすべて見る事ができました。霧島錦江湾国立公園では、こうした自然体験ツアーを季節毎に提供できるよう関係者が準備中です、ご期待ください!

*最後に夜のシカは写真ではよく分からないので、8月11日の山の日に撮影した一枚を公開。

 まだ小さな子鹿の側にぴったりついて離れない若い雄のツーショット。しっかりもののお兄さんです。

若い雄と子鹿

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2018年08月22日「雄川の滝」霧島錦江湾国立公園編入セレモニ- 【錦江湾地域】

霧島・錦江湾国立公園 椎葉美香

大隅南部県立自然公園の一部である「雄川の滝」及びその下流の渓谷の95haが霧島錦江湾国立公園の公園区域に810日に編入されたことを記念して、818日にセレモニーを開催しました。

セレモニーにはご来賓の方や環境省、南大隅町などの関係者が参加されました。

地元のねじめ楠龍太鼓の迫力のある演奏や、ご来賓の方々からご祝辞をいただきました。

最後には、「雄川の滝」の霧島錦江湾国立公園への編入を記念して、くす玉の開披が行われました。

        ねじめ楠龍太鼓の演奏(2018年8月撮影)

         雄川の滝編入セレモニー(2018年8月撮影)

セレモニーが開催している中でも多くの方がお越しになっており、雄川の滝が有名になっていると実感しました。駐車場は混雑する場合もありますが、初めての方、行ったことがある方も絶景の雄川の滝でぜひ癒されてください。

        雄川の滝展望所(2018年8月撮影)

         雄川の滝(2018年8月撮影)

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