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アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

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2021年10月13日

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2021年10月13日雲の上の避暑地_地獄に光4【雲仙地域】

雲仙天草国立公園 雲仙 古城かおり

 こんにちは。

「雲の上の避暑地」雲仙にある雲仙自然保護官事務所の古城です。

 雲仙復興の歩み、その一部についてのレポートは今回で終了します。

  

 

  

 温泉を運ぶパイプや温泉沈澱枡の設置作業は、困難を伴いました。水分を多く含んだ土砂の上では歩くと膝までずぶずぶと埋まるところもあり、場所によっては高温で危険度が高く、地面には倒木や岩石がいたるところにありました。重機が入れないところは人力で少しずつ設置されていました。

  

配管作業をしているところ 

 温泉施設などの地元の事業者の方、作業を請け負う建設会社の方、県や市そして環境省の職員(手前味噌ですみません)などの人々が、「一日も早く温泉を復旧する」というゴールをともに目指し、八万地獄の源泉の復旧作業は進められました。

 先月開催された雲仙市主催の会議の折、雲仙温泉観光協会の方からは「普段から地域、雲仙市、長崎県、環境省等が、雲仙のまちづくりにおいて協力してきたので、有事の際にもそれぞれの持ち場を意識して動くことができ、大きな混乱なく非常に迅速に様々な対応が進められた」という内容のお話がありました。

 そのお話のとおり、もとから強固なものであった雲仙地域の協力体制は、今回の災害を通してさらにその強みを増したと感じました。

 

 雲仙岳                           初秋の雲仙岳(令和3年10月撮影)

 

 現在、雲仙温泉では、ほとんどの宿泊施設や店舗が営業をしています。8月の豪雨から二月が経ち、観光客の方々が雲仙地域を訪問する姿も戻ってきています。

 

 以上4回にわたって復興のほんの一部についてレポートいたしました。雲仙自然保護官事務所にも激励の言葉をたくさんいただきましたこと、感謝申し上げます。今後も、雲仙天草国立公園への応援をどうぞよろしくおねがいいたします。

 

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