奄美

夏休み子ども自然観察会 「名音川の主を見つけよう!」

2023年08月27日
奄美 白石大晴
うがみんしょ~らん!
 
奄美野生生物保護センターの白石です。
今回のアクティブレンジャー日記は、先日実施した川の生きもの観察会についてです!
 
環境省奄美野生生物保護センターと奄美自然体験活動推進協議会は毎年、夏の時期に子供向けの自然観察会を計3回開催しています。
今回は3回目で「名音川の主を見つけよう!」と題して川の生きもの観察会を行ないました。
 
大和村の名音集落にある名音川は、豊かな自然にあふれ、魚やエビ、カニ、貝、水生昆虫などと、たくさんの生きものたちがすんでいます。また、今回観察会を実施したポイントは国立公園の特別地域にも指定されており奄美大島の中でも特に自然が豊かな川となっています。
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観察会を実施した名音川
川での観察会ということで、安全に観察していただけるように準備や下見は特に厳重に行ないました。当日、もし川が増水していたら安全面を考えて中止となってしまうため前日からドキドキしていましたが、無事増水することなくとても良い天気の中、観察会を実施することができました。
 
参加してくれたのは小中高生の子供達とその保護者達で、みんなで川に入り、タモ網や箱メガネ、ゴーグルなどを使って川の生きものを観察しました。また、今回は川の生きものに詳しい講師の方をお呼びしていたので、観察できた生きものたちの種類や特徴、習性なども学んでもらうことができました。
参加者の皆さんも、初めて見る生きものや綺麗な川にとても喜んでくれていました。
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観察会の様子
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観察会の様子
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観察会の様子
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前日に罠を仕掛けておいて子供達に引き上げてもらいました
十分に観察できたら、最後は採集した生きものを子供達と一緒に川に戻しました。
子供達が、奄美の自然や生きものに興味を持つきっかけになればと考えて開催しているイベントですが、生きものを大切にする心を養うのも重要な目的なのかなと思っています。
今回参加してくれた子供達も、観察した生きものを川に返す時間になったら進んで優しく川に返してくれていました。
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採集した魚やエビ
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採集したオオウナギの子ども
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捕まえた生きものの解説
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採集した生きものは川に戻しました
今回の観察会の題名は「名音川の主を見つけよう!」でしたが、名音川の主はいったい何だったでしょうか。
子供達は無事に主を発見することはできたのでしょうか。。。

さて、今夏の自然観察イベントは、今回の「名音川の主を見つけよう!」が最後でしたが、来年も同じ時期に夏の自然観察イベントを開催する予定です。今年とはまた違った内容で子供達に実りのあるイベントを考えたいと思います!