奄美
AY調査に行ってきました!
2023年07月13日
奄美
うがみんしょ~らん!
奄美野生生物保護センターの白石です。
こちらは梅雨が明けて海が楽しい季節になってまいりました。
さて今回のアクティブレンジャー日記は、先日実施した生き物調査についてです!
奄美野生生物保護センターの白石です。
こちらは梅雨が明けて海が楽しい季節になってまいりました。
さて今回のアクティブレンジャー日記は、先日実施した生き物調査についてです!
下の写真の生き物はアマミヤマシギといって、琉球列島だけに生息する絶滅危惧Ⅱ類のとても珍しい鳥です。
アマミヤマシギは森林伐採や外来種であるマングースによって数を減らしたと考えられており、生息数や生息域を回復させるため、マングース防除事業や保護増殖事業を行なっています。
その保護増殖事業の中で、生息状況を把握するために行なっている「全島調査」と私たちARが主に行なっている「名瀬近郊調査(通称:AY調査)」というものがあります。
AY調査は、夜間に山道を車で走りながら、アマミヤマシギをメインに見つけた動物の数と位置情報を記録していく調査で、特に外来種であるマングースの駆除の効果を調べるため、マングースを放った場所に近い名瀬近郊で行なっています。
マングースによる捕食の影響を受けてきたアマミヤマシギですが、近年マングースの駆除が進み、それに伴ってアマミヤマシギが回復してきていることがAY調査からも明らかになってきています。
アマミヤマシギは森林伐採や外来種であるマングースによって数を減らしたと考えられており、生息数や生息域を回復させるため、マングース防除事業や保護増殖事業を行なっています。
その保護増殖事業の中で、生息状況を把握するために行なっている「全島調査」と私たちARが主に行なっている「名瀬近郊調査(通称:AY調査)」というものがあります。
AY調査は、夜間に山道を車で走りながら、アマミヤマシギをメインに見つけた動物の数と位置情報を記録していく調査で、特に外来種であるマングースの駆除の効果を調べるため、マングースを放った場所に近い名瀬近郊で行なっています。
マングースによる捕食の影響を受けてきたアマミヤマシギですが、近年マングースの駆除が進み、それに伴ってアマミヤマシギが回復してきていることがAY調査からも明らかになってきています。
また、夜の山ではアマミヤマシギだけでなく様々な生き物が活動しています。
丁度先日、新しく買ったカメラを持ってAY調査に行ってきたのでそのときに撮った写真を紹介します。
丁度先日、新しく買ったカメラを持ってAY調査に行ってきたのでそのときに撮った写真を紹介します。
下の写真はアマミイシカワガエルといって、奄美大島だけに生息し、県の天然記念物と絶滅危惧ⅠB類に指定されているカエルです。緑色の地に金色の斑点模様があり「日本で一番美しいカエル」とも言われています。
アマミイシカワガエルもマングースによる影響を受けていた生き物で、アマミヤマシギと同様、近年、名瀬近郊でも生息数や生息域が回復してきています。
下の写真は奄美大島のみに生息するオオトラツグミという鳥で、国の天然記念物、絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。森林伐採などの影響で数が激減し、かつては日本で最も絶滅の危険性が高い鳥類の一つとされていました。森林が回復してきたことにより、奄美野鳥の会が実施しているさえずり調査では、近年生息数が回復してきていることが分かっています。
ただし、林内にいるためなかなか出会うことが出来ないレアな鳥です。私の撮影技術が低く、模様や体型などがわかりづらい写真になっております(泣)。
下の写真は琉球列島の島々に生息する小型のフクロウで、リュウキュウコノハズクといいます。奄美の森ではリュウキュウコノハズクの鳴き声がよく聞こえてきます。
この写真は、道路の真ん中で水あびをしていて、近づいてきた我々の車にびっくりして羽を広げている時の写真です。小さいながらも体を大きく見せようとしているのがとてもかわいくて写真を撮りました。
毎月一回行なっているAY調査ですが、過去のデータから、希少種の生息数の増加や今まで確認出来なかった場所での生息の確認などが分かり、自然が回復してきていることをとても実感できる調査です。
マングースの持ち込みや森林伐採などが行なわれるより前の自然に近づけるにはまだまだ地道な努力が必要かと思いますが、こうして自然が少しずつ回復していく姿を見られるのは嬉しいです。