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ツシマヤマネコニュース

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ツシマヤマネコニュース

183件の記事があります。

2015年06月24日☆あじさい祭り☆

センター職員日誌 小宮

みなさん、こんにちは(^^)/                                                                             

普及啓発担当の小宮です!

6月21日(日)佐護の湊浜シーランドステージで

あじさい祭りが開催されました(^O^)

つばきちゃんも遊びにきてくれていましたよ♪

途中、雨が降り始め心配していましたが、

最後は、晴れて無事終えることができました!!

みなさん楽しんでいただけましたか?

つばきちゃんは、今年のウォーキングはお見送り~\(^_^)/

代わりにセンター職員が歩きました!

ヤマネコセンターとして

会場内では、ヤマネコクイズラリーとブース出展をし、

ヤマネコセンターでは、ヤマネコツアー★バックヤード見学を行いました。

ヤマネコクイズラリーには、97名が参加してくださり、

会場内を歩きながらヤマネコの特徴や生態についてのクイズ探し、

元気いっぱいに一人でチャレンジしてくれる子や

親子、お友だちと一緒に楽しんでくれている人たちもいました♪

参加者には、缶バッチと風船をプレゼントしました(^^)

また、ブースには消しゴムスタンプもあり、

たくさんの子ども達が押していってくれました★

ヤマネコツアーには、4名の方が参加してくださり、

あらためてヤマネコについて学んでもらったり

普段公開していない飼育スペースなどを見ていただきました\(^^)/

その後、ゆっくり棹崎公園内や灯台も見学されたようです!

祭りの最後の餅まきには今年もつばきちゃんが参加させてもらいました!

    

張り切って投げてましたね~(^^)/

来年もつばきちゃんと一緒にあじさい祭りを盛り上げていきますので

皆さんもご家族やお友だちと是非遊びにきてくださいね★

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2015年06月17日ツシマヤマネコの死亡個体の収容について

センター職員日誌 西野

平成27年6月14日(日)、対馬市上県町佐護の水田において、ツシマヤマネコの死体を対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が収容しましたのでお知らせします。

1.死体が収容された経緯

  平成27年6月14日(日)午後4時30分頃、住民よりセンターに上県町佐護の水田でツシマヤマネコの死体を発見したとの連絡があり、午後5時頃センターに収容しました。

2.死体の個体情報

①性別 メス

②年齢 成獣

③体重 1830g ※腐敗していたため参考値

④個体の状況  死体は著しく腐敗しており、死後数日は経過しているものと思われます。

⑤死因 腐敗が著しく、外傷や死因を特定・推測することが困難な状態でした。詳細は、岐阜大学に病理解剖を依頼しています。

⑥FIV、FeLV検査  死体の損傷が著しいため検査不能   

(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

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2015年05月28日ツシマヤマネコの保護収容について

センター職員日誌 西野

平成27年5月22日(金)、対馬市上県町佐護の山林において錯誤捕獲されたツシマヤマネコを発見したとの連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が保護しましたのでお知らせします。

1 保護の経緯

  平成27年5月22日(金)午前11時頃、対馬市職員よりセンターに上県町佐護の山林内でシカ用のワナに錯誤捕獲されたツシマヤマネコを発見したとの連絡があり、センター職員が現地にて保護し、12時30分頃センターに収容しました。

  その後、センターにおいて検査を行ったところ腹部に擦り傷があるものの、血液検査等の結果は異常ありませんでした。

  念のため数日間経過を観察した後に放獣する予定です。

2 個体情報

(1)性別 オス

(2)年齢 成獣

(3)体重 3,670g

(4)FIV、FeLV検査 簡易検査で陰性

   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3 普及啓発の内容

 狩猟をされる方におかれましては、引き続きワナの適切な管理をお願いいたします。

 また、錯誤捕獲されたり負傷しているツシマヤマネコを発見した場合は、速やかに対馬野生生物保護センター(0920-84-5577)までご連絡くださるよう、お願いいたします。

なお、死体の場合も、死因を究明し、今後の対策を検討するために回収していますので、あわせてご連絡をお願いします。

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2015年05月19日ツシマヤマネコの死体収容について

ツシマヤマネコニュース 西野

 平成27年5月15日(金)、対馬市豊玉町嵯峨の市道及び上県町瀬田の国道において、ツシマヤマネコの死体を対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が収容しましたのでお知らせします。

1.豊玉町嵯峨収容個体

(1) 死体が収容された経緯

  平成27年5月15日(金)午前8時頃、住民よりセンターに豊玉町嵯峨の市道上にてツシマヤマネコの死体を発見したとの連絡があり、午前10時30分頃センターに収容しました。

(2)死体の個体情報

①性別 オス

②年齢 成獣

③体重 2160g

④個体の状況 体格は良好で、頭蓋骨粉砕骨折及び左眼球突出が認められました。

⑤死因 死体の状態及び発見場所が路上(市道仁位貝鮒線のカーブ付近の道路中央)だったことから交通事故の可能性が高いと思われ ます。詳細については、岐阜大学に病理解剖を依頼しています。

⑥FIV、FeLV検査 簡易検査で陰性

   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


2.上県町瀬田収容個体

(1) 死体が収容された経緯

  平成27年5月15日(金)午後7時頃、住民よりセンターに上県町瀬田の国道にてツシマヤマネコの死体を発見したとの連絡があり、午後8時頃センターに収容しました。

(2)死体の個体情報

①性別 オス

②年齢 成獣

③体重 2000g

④個体の状況 体格は良好で頭蓋骨粉砕骨折及び右眼球突出が認められました。

⑤死因 死体の状態及び発見場所が路上(国道382号線の道路中央)だったことから交通事故の可能性が高いと思われます。詳細については、岐阜大学に病理解剖を依頼しています。

⑥FIV、FeLV検査 簡易検査で陰性

   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


3 今後の対応

今後は以下の対策を継続・実施予定です。

○短期的な対策

・交通事故箇所への交通事故防止移動式看板の設置

・パンフレット・チラシの配布、交通事故防止キャンペーンの実施等による普及啓発

○中長期的な対策

・カルバートをはじめ、交通事故防止に配慮した道路・河川構造物の設置等に向けた関係機関との現場での検証、協議

・道路への急な飛び出しを防止する構造物等について、飼育下個体を用いた行動実験による効果検証


4 これまでのツシマヤマネコの交通事故について

  今回の2件の事故により、平成4年以降の交通事故発生件数は累計で84件(75頭死亡)となりました。前回のツシマヤマネコの交通事故は平成26年12月17日であり、交通事故ゼロ記録は149日間でした。

また、今年度は、この2件が初めての交通事故となります。

なお、過去に1日に2件発生した事例は平成22年11月1日と平成24年12月6日の2例です。


5 普及啓発の内容

 交通事故は若い個体や繁殖している個体も死亡してしまうため、ツシマヤマネコの個体群への影響は特に重大です。

 また、交通事故の発生地点は以前は上島北部に集中していましたが、今回の豊玉町嵯峨のように近年は上島南部や下島北部でも発生しており、ツシマヤマネコの分布拡大を妨げる大きな要因となっていると考えられます。

交通事故の発生は、ドライバーのスピードに大きく関係しています。見通しの良い道路や幅員の広い道路では、スピードの出しすぎに注意して下さい。特に朝方や夕方は、ヤマネコが活発に活動する時間ですので、運転する際には十分に注意をはらって走行して下さい。

万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかに対馬野生生物保護センター(0920-84-5577)等までご連絡くださるよう、お願いいたします。特に、当事者による通報は、迅速な保護収容と、その後の事故対策を考える上で極めて重要です。故意でない限り罪に問われることはありませんので、ご協力下さいますようお願いいたします。

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2015年04月14日3頭の子ヤマネコ誕生@福岡市動物園

センター職員日誌 國吉

みなさん、こんにちは。獣医の國吉です。

今日は、嬉しいビッグニュースをお届けします!!

なんと、昨日4月13日(月)福岡市動物園にて、3頭の子ヤマネコが誕生しました(^^)/1頭目の出産は午前6時38分に確認。その後続けて2頭が生まれてきてくれました。今日も母ネコがしっかり面倒をみてくれているそうです。これから、たくさんミルクを飲み、すくすくと元気いっぱいに育っていってくれることを祈るばかりです。


<今回の繁殖ペア>

NO.60(♂)推定6歳以上とNO.39(♀)9歳 昨年も繁殖に成功し、2頭の子ヤマネコが成育しています。過去の記事URL http://kyushu.env.go.jp/twcc/blog/2014/04/14/  http://kyushu.env.go.jp/twcc/blog/2014/04/24/

写真提供:福岡市動物園

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2015年04月14日

ツシマヤマネコニュース 西野

環境省と(公社)日本動物園水族館協会(以下、「日動水」)は、「生物多様性保全の推進に関する基本協定」に基づき、連携して、国内の9施設においてツシマヤマネコの飼育下繁殖事業に取り組んでいます。

今般、同事業の協力施設の一つである福岡市動物園において、ツシマヤマネコの出産が確認されましたのでお知らせします。

1.今回の出産について

○平成27年4月13日(月) 午前6時30分頃より、自然分娩により子ネコ3頭(性別等未確認)の出産を確認しました。

○今回の出産はツシマヤマネコの今年度最初の出産であり、今回繁殖したペアは昨年度に引き続いての出産となります。

  

○今回の出産により、ツシマヤマネコの飼育下での個体数は35頭となります。(平成27年4月14日時点)



2.経緯

日動水では、平成8年より、環境省が実施している絶滅危惧種ツシマヤマネコの保護増殖事業に協力し、国内の計9施設において飼育下繁殖事業に取り組んでいます。本種は平成12年4月に福岡市動物園で初めて飼育下繁殖に成功し、これまでに50頭(今回の個体を除く)が誕生しています(現在はオス14頭メス11頭の25頭が生存)。

平成21年以降は繁殖に成功していなかったため、飼育下個体群の高齢化が進み、飼育下繁殖技術の向上が課題となっていました。

このため、飼育下繁殖事業に取り組んでいる施設及び環境省で検討し、平成25‐26年の繁殖期は繁殖の可能性が高い年齢の個体を、本種の生息地環境に類似する気候であり、多くのペアリングの組み合わせが可能な福岡市動物園(福岡市)及び九十九島動植物園(佐世保市)に集めて繁殖に取り組んだ結果、両園において平成26年4月及び5月に計5頭が誕生し、そのうち4頭が成育しています(上記25頭の内数)。



3.今後の取組み

  引き続き、日動水及び加盟園と協力し、飼育下繁殖の技術向上に努めるとともに、人工授精等新たな手法の技術検討も行っていきます。

参考

【飼育施設別飼育頭数(平成27年4月14日時点)】

※今回、誕生した個体を含む

施設名

(飼育開始年)

飼育頭数

合計

オス

メス

不明

盛岡市動物公園

(平成23年)

1

東京都井の頭自然文化園

(平成18年)

横浜市立よこはま動物園

(平成18年)

富山市ファミリーパーク

(平成19年)

名古屋市東山動物園

(平成23年)

京都市動物園

(平成24年)

福岡市動物園

(平成8年)

11

九十九島動植物園

(平成22年)

沖縄こどもの国

(平成23年)

対馬野生生物保護センター

合計

35

19

13

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2015年01月16日ツシマヤマネコ保護個体の移動について(お知らせ)

ツシマヤマネコニュース 西野

環境省では、絶滅危惧種のツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」)に基づく保護増殖事業を実施しています。その一環として、(公社)日本動物園水族館協会(以下、「日動水」)に依頼し、国内の計9施設において飼育下繁殖事業に取り組んでいます。

このたび、平成22年8月に対馬市豊玉町で脚を負傷した状態で保護され、対馬野生生物保護センターにおいて治療を行っていたツシマヤマネコ(オス、成獣)について、野生復帰が困難な状態であることから、飼育下におけるファウンダー候補(注)として導入するため、同センターから西海国立公園九十九島動植物園に移動することとしましたのでお知らせします。(1月16日移動予定)

注:ファウンダーとは、野生由来で、繁殖のため飼育下に導入し、繁殖に成功した個体をいいます。

(保護収容個体の飼育下導入に至る経緯等)

1.保護の経緯

○平成22年8月6日、住民からの通報を受け、豊玉町曽において、とらばさみに脚をはさまれているところを対馬野生生物保護センター職員が保護収容。オスの成獣で、左後肢先端を負傷していた。

○当初、患部の化膿及び壊死が見られ、脚の切断が検討されるほどひどい状態であったが、野生復帰させることを目標に、脚の切断は行わずに長期にわたって複数回の手術を含め治療を施してきた。

○その結果、足裏の負担を軽減し、定期的に傷口の確認を行う等の飼育管理を行えば、積極的な治療はほぼ必要ない状態まで回復した。

2.個体の取扱いに関する検討内容

 ○脚を温存することはできたものの、野生復帰させた場合、傷の再発、悪化の可能性が高いなど野生復帰させることは困難と判断される。

 ○本個体は、繁殖が期待できる年齢(5歳程度と推定)であることから、ファウンダーとなり得る可能性は十分にあり、本個体が繁殖に貢献できれば、飼育下個体群の維持や遺伝的多様性の向上の観点から効果は大きいと考えられる。

○傷の状態は安定しており、かつ左後肢以外は健康なことから、適切な管理を行えば飼育下繁殖には支障がないと考えられる。

○以上のことから、本個体は飼育下におけるファウンダー候補として活用することが適当と考えられる。

○なお、本個体の飼育にあたっては、足裏への負担を軽減するための床材を敷くなど施設の改良や傷の状態の定期的な確認が必要。

※ 日動水と協議した結果、施設の改良等対応可能と申し出のあった飼育下繁殖第一拠点施設である西海国立公園九十九島動植物園に導入することとした。

3.今後の対応

○使用が禁止されているとらばさみによる負傷事故の再発を防止するため、引き続き、とらばさみの使用禁止等の普及啓発を行うとともに、とらばさみを発見した場合の情報提供を求める。

なお、平成22年の本個体の保護以降とらばさみによるツシマヤマネコの保護は発生していない。

○引き続き、日動水と連携しツシマヤマネコの飼育下繁殖の推進に取り組んでいく。

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2015年01月09日ツシマヤマネコ飼育下個体の移動について(お知らせ)

ツシマヤマネコニュース 西野

環境省では、絶滅危惧種のツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」)に基づく保護増殖事業を実施しています。その一環として、(公社)日本動物園水族館協会(以下、「日動水」)に依頼し、国内の計9施設において飼育下繁殖事業に取り組んでいます。

平成26年11月28日にお知らせしたとおり、この冬から春の繁殖期に向けた「平成26-27年 ツシマヤマネコ繁殖(移動)計画」に基づき、4月に福岡市動物園で生まれたメスの2頭と、5月に九十九島動植物園で生まれたオスの2頭について、12月2日に、一旦、福岡市動物園に4頭を集め、見合い及び同居による相性等の確認を行ってきたところです。

このたび、福岡市動物園での見合い及び同居の結果を踏まえ、当該4頭について、名古屋市東山動植物園及び京都市動物園にそれぞれ2頭(相性等を踏まえたオスメスのペア)ずつ移動させることとしましたのでお知らせします。東山動植物園への移動は1月16日、京都市動物園への移動は1月15日をそれぞれ予定しています。

環境省では引き続き、日動水と連携し、関係動物園の協力を得て、ツシマヤマネコの飼育下繁殖に取り組んで行くこととしています。

今回移動する昨年生まれの個体について

今回移動する個体は、平成26年4月に福岡市動物園で生まれたメス2頭及び同じく5月に九十九島動植物園で生まれたオス2頭です。

若い年齢時に他の個体との同居を経験させることで、性成熟後のペアリング時に他の個体を受入れやすくし、闘争のリスクを軽減することが期待されることから、平成26年12月2日に、九十九島動植物園のオスの2頭を福岡市動物園に移動させ、福岡市動物園において成育しているメスの2頭との見合い及び同居を行ってきました。

福岡市動物園において、4頭の組合せを変えながら見合い及び同居による相性等の確認を慎重に行ってきた結果、当初から闘争もなく、徐々に同居回数や同居時間を増やし、長時間の同居を行っても食欲や体調に変化は認められず、順調に経過しています。

この結果を踏まえ、このたび、同居による個体間の相性を踏まえて、第二拠点園である名古屋市東山動植物園及び京都市動物園にそれぞれ1ペアずつ移動することとしました。

なお、今回の4頭はまだ性成熟に達しておらず、それぞれの交配相手については、今後の繁殖状況や血統等を踏まえ、今後検討します。

また、福岡市動物園においては昨年と同様に第一拠点園として繁殖に取り組みます。

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2015年01月05日ツシマヤマネコの保護収容について(お知らせ)

ツシマヤマネコニュース 西野

平成26年12月30日(火)、対馬市上県町佐須奈の住宅において、ツシマヤマネコを保護したとの連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が保護しました。

その後、検査の結果健康状態に問題はないことを確認し、平成27年1月1日(木)に放獣しましたのでお知らせします。

1 保護の経緯

  平成26年12月30日(火)午前8時30分頃、住民よりセンターに自宅敷地内にてツシマヤマネコを保護したとの連絡があり、午前9時30分頃センターに収容しました。

  その後、センターにおいて検査を行ったところ健康状態に問題はないことを確認し、平成27年1月1日(木) 午後5時30分頃に保護地点近くの山林にて放獣しました。

  なお、当該個体にはマイクロチップが挿入されており、平成25年1月24日(木)に同所で保護され、平成25年1月28日(月)に放獣した個体であることが確認できました。

2 個体情報

(1)性別 オス

(2)年齢 成獣

(3)体重 3,450g

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2014年11月28日ツシマヤマネコ飼育下個体等の移動について

ツシマヤマネコニュース 西野

 環境省では、絶滅危惧種のツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」)に基づく保護増殖事業を実施しています。その一環として、(公社)日本動物園水族館協会(以下、「日動水」)に依頼し、国内の計9施設において飼育下繁殖事業に取り組んでいます。
 このたび、この冬~春の繁殖期に向けた「平成26-27年 ツシマヤマネコ繁殖(移動)計画」を策定し、本年12月に5頭の移動を実施することとしましたのでお知らせいたします。
 このうちの1頭は、平成25年12月に上対馬町で保護されたメスの亜成獣で、対馬野生生物保護センターにおいて治療し、その後も保護収容している個体です。野生個体群への影響を最小限とするため、野生復帰可能と判断された個体は極力早期に保護地点で放獣することを原則としていますが、当該個体については、飼育下個体の高齢化や遺伝的多様性の確保などが課題となっている状況等を踏まえ検討してきた結果、今般、飼育下におけるファウンダー候補(注)として導入するため、同センターから福岡市動物園に移動する(12月上旬)こととしました。
 ほかの4頭は、本年4月に福岡市動物園で生まれたメスの2頭と、同じく本年5月に九十九島動植物園で生まれたオスの2頭で、一旦、福岡市動物園に4頭を集め(12月2日の予定)、見合い及び同居を行い、その結果を踏まえて、本年中に、その他の飼育下繁殖に取り組む動物園へ1ペアずつ移動する予定です。
 環境省では引き続き、日動水と連携し、関係動物園の協力を得て、ツシマヤマネコの飼育下繁殖に取り組んで行くこととしています。
注:ファウンダーとは、野生由来で、繁殖のため飼育下に導入し、繁殖に成功した個体を言います。


各園の飼育状況

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