Tsushima Wildlife Conservation Center (TWCC)

対馬野生生物保護センター

ツシマヤマネコニュース

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センター職員日誌

347件の記事があります。

2017年07月14日「質問シート★の回答」とイベントのお知らせ

イベント情報いろいろ

こんにちは、普及担当の堺です。

夏野菜がおいしい時期になってきましたね。我が家のプランター菜園も収穫を開始しました♪

これから夏も本番!! 畑仕事をされる皆様は、熱中症に気をつけて下さいね。

さて、今回は来館された方からいただいた質問にお答えしていきたいと思います。

6月17日(土)

○どうしてヤマネコには虎耳状斑があるのですか? (9さい おんなのこ)

→虎耳状斑がある理由はいろいろ考えられていますが、

 山の中や草の中を歩き回るヤマネコは、草むらの中で体が見えなくなってしまいます。

 そんな時でも、虎耳状斑があることで子ネコは母ネコのことを見つけられると言われています。

 ヤマネコの他にも虎耳状斑のある動物がいるよ!調べてみてね♪

 ※虎耳状斑...耳の後ろにある白い斑点模様のこと。

 (飼育員 有川より)

6月18日(日)

○ツシマヤマネコは何年くらい生きれるんですか? (7さい おんなのこ)

→対馬の山などで暮らすヤマネコが10年以上生きるのは珍しく、

 もし10年以上生きられればとても長生きです。

 動物園で飼育しているヤマネコは野生のヤマネコより長生きで、19年以上生きたヤマネコもいました。

 毎日しっかりご飯を食べられて、病気や怪我をしにくい場所で暮らすヤマネコのほうが長生きしやすいで

 す。

 (飼育員 太田より)

ご質問ありがとうございました☆

またのお越しをお待ちしております!!

【イベントのお知らせ】

夏だ!!ヤマネコだ!!イベントだ!!

今年はヤマネコセンター設立20周年を記念して、夏休みにイベントを開催するので、是非センターに遊びに来て下さい☆

(イベント参加には事前申し込みが必要です。お電話にてお問い合わせ下さい。)

7月22日(土)

10:00~12:00 「棹崎ヤマネコ探偵団」:調査員体験

13:00~15:30 「飼育員さんのお仕事を体験しよう」:飼育員体験

8月26日(土)

10:00~12:00 「棹崎ヤマネコ探偵団」:調査員体験

一年に一度の夏休み♪ いつもとは少し違った体験をしてみませんか?

ご参加お待ちしております(^O^)♪

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2017年07月10日ヤマネコの錯誤捕獲を防ぐには・・・

センター職員日誌 蔭浦

こんにちは。

アクティブレンジャーの蔭浦です。

先日74日(火)、5日(水)、上県地区公民館と対馬市交流センターの2カ所で行われた

狩猟免許更新者の講習会へ参加させていただきました。

講習の前に10分ほどお時間をいただき、ツシマヤマネコにも配慮した狩猟を行うための注意点についてお話しました。

実は、ここ数年の間でシカ・イノシシ捕獲用のくくりワナに

ヤマネコが掛かってしまったという報告が2件ありました。

これまでの事例では、猟師さんが非常に早い段階で発見してセンターへご連絡くださったため、ケガの程度は軽く済み、すぐに野生に帰すことができました。

↑くくりワナが掛かった時のケガの様子

(上:首に掛かった事例、下:胴回りに掛かった事例)

そして、今年4月にも、美津島町黒瀬の山林内に設置された自動撮影カメラにて、

前足をくくりワナで負傷したと思われるヤマネコが確認されました。

この個体はどのようにワナから抜け出たか不明ですが、ケガを負った状態で移動し行方がわからなくなったため、保護することができていません。

ヤマネコの錯誤捕獲を絶対に無くすということは困難なことであります。

誤ってワナにヤマネコがかかったことを環境省に連絡したことにより、罪に問われることはありません。

むしろ連絡された方のおかげで、そのヤマネコは生き延びることができるかもしれません。

通常、シカ・イノシシ以外の野生動物が誤って箱ワナやくくりワナで捕獲されていた場合は、

速やかに放獣していただければ問題ありません。

ただ、希少種であるツシマヤマネコが掛かっていた場合については、

病気の検査やケガの有無を確認してから野生に帰したいと思いますので、

その場ですぐに対馬野生生物保護センター(0920845577)までご一報いただければ幸いです。

電話番号は「はよ(84)、ここ(55) 鳴らせ(7)、鳴らせ(7)!」です。

こまめなワナ場の見回りで、助かる命があります。

皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

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2017年07月09日恒例の!国境マラソン出場

センター職員日誌 蔭浦

こんにちは!

アクティブレンジャーの蔭浦です。

空梅雨だったと思ったら、急に雨が降り出す変な天気ですね・・・。

そんな中、対馬の初夏の恒例行事である

「第21回 国境マラソンIN対馬2017」が開催されました!

今年も島内外、国外からたくさんの方々が参加され、熱い走りを見せていました。

↑ハーフマラソンのスタートの様子

ヤマネコセンターやNPO法人どうぶつたちの病院の職員も、

オリジナルビブスと着て「ヤマネコPR部隊」となり参加しました。

今年も"ヤマネコ"と書かれたユニフォームを着て走っていると、

「ヤマネコさん、頑張れー!」

「それじゃあ、ゆっくり走ろうじゃなくて、歩こうでしょ!(笑)」

など、声援やツッコミもいれていただきつつ、楽しく走りきることができました(^^

応援してくださった沿道のみなさま、本当にありがとうございました。

そして大会運営に携わった市役所など行政のみなさま、ボランティアスタッフの方々、大変お疲れ様でした。

これからも、元気をもらえる国境マラソン大会が続いていきますように!

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2017年07月05日「ツシマヤマネコ交通安全ポスター展 ポスター募集中!!」

飼育ツシマヤマネコ 沼倉 真帆

みなさん、こんにちは。

アクティブレンジャーの沼倉です。

さて、今回は「ツシマヤマネコ交通安全ポスター展」についてのお知らせです。

「ツシマヤマネコ交通安全ポスター展」は、ツシマヤマネコの交通事故がツシマヤマネコの主要な減少要因であることを知っていただくとともに、作品の制作を通じて交通安全や自然保護について考えるきっかけになることを目的としています。

平成24年度からツシマヤマネコ応援団と共に毎年行われており、今年度で第6回目となります(^^)

対馬島内の方であれば小学生から高校生、大人も応募可能です!

入選作品に選ばれたらすてきなプレゼントがもらえるかも!?

ポスターの募集締め切りは、平成29913日(水)(必着)です。

たくさんのご応募お待ちしております!

詳しくは、こちら!

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2017年06月23日小学校で開催したヤマネコ教室のご紹介☆

センター職員日誌

こんにちは、普及啓発担当の堺です。

先日久しぶりの雨が降り、カエルは大喜びでしたね♪

対馬に来て初めての夏を迎えるので、わくわくしています。

さて、普及啓発の見せ所であるヤマネコ教室を何度か開催しましたので、

今回はそのときの様子をご紹介します。

6月は仁田小学校と比田勝小学校にて、ツシマヤマネコにちなんだお話やゲームを行いました。

子ども達が元気いっぱいの姿に私まで嬉しくなりました。

   

ヤマネコ教室の後、「夜に運転するときはヤマネコに注意してね、とお父さんとお母さんに伝えます。」と言ってくれた子もいて、とても嬉しく思いました。

対馬の自然を守るために、私たち人間にできることはたくさんあります。ぜひ他にもたくさんできることを考えてみてくれたら嬉しいな、と思います。

子ども達と接していると、大人の目線からは気づけなかった発見が沢山あります。

一つ一つの発見を大切にして、子ども達と一緒に私も成長していきたいなと思います。

ヤマネコについてもっと知りたい!対馬の自然について考えたい!と思ったそこのあなた!!

ヤマネコ教室をぜひご活用ください。以下までご依頼お待ちしております♪

↓↓↓

問い合わせ先:対馬野生生物保護センター(TEL:0920-84-5577 FAX:0920-84-5578) 

       普及啓発担当 小宮・堺

実施日:平日・土日祝日問わずいつでも可

※他の業務等が入っている場合・年末年始(12月29日~13日)は、お受けできない事もあります.

実施場所:対馬野生生物保護センター、野生順化ステーション、島内各学校、島内各施設

申込み締め切り:実施日の二週間前まで

料金:無料

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2017年06月14日ツシマヤマネコ応援団イベントお知らせ

センター職員日誌 沼倉 真帆

こんにちは!アクティブレンジャーの沼倉です。

今回はツシマヤマネコ応援団からイベントのお知らせです(^^)

「あつまれ!子どもヤマネコ応援団2017」

日時:7月8日(土)~9日(日) 一泊二日!

場所:青年の家(対馬市峰町三根1186番地)

対象:島内の小中学生(小学3年生以下は保護者同伴)~大人

参加費:小中学生\3000 大人(高校生以上)\3500

(一日のみも可能です! 参加者一律 \1500)

定員:30人程度

プログラム内容:対馬の人工林の間伐材を使った工作体験(コースター、ヒメネズミの巣箱作り)やツシマヤマネコ交通安全キャンペーン(峰町大久保)、野外炊飯でカレー作りなど

活動保険に加入していただくため、事前申し込みが必要となっています。

応募締め切りは6月27日(火)まで!

問い合わせ先はツシマヤマネコ応援団事務局(対馬野生生物保護センター内)TEL:0920-84-5577までご気軽にご連絡ください(^o^)

みなさまのご参加お待ちしております!!

※詳細は以下のチラシをご覧ください。

 

 

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2017年06月08日舟志の森自然観察会、交通安全キャンペーン(上対馬町舟志)

飼育ツシマヤマネコ 沼倉 真帆

こんにちは!アクティブレンジャーの沼倉です。

今回は、ツシマヤマネコ応援団事務局として

6月3日(土)に行われました、「舟志の森の自然観察会」のご報告です。

この観察会は舟志の森づくり推進委員会主催で行われ、地元と企業が協力して行った間伐・植樹などの森づくり活動や、湿地の環境改良などの取り組みを紹介しながら、現在その周りにはどのような植物や動物が生息しているのかを、参加者自らの目で観察してもらいました。

※舟志の森づくり推進委員会は、舟志区、対馬市、住友大阪セメント株式会社、ツシマヤマネコ応援団の4団体からなり、対馬の野生動物の保全を図り、人と自然が共生するモデル森を育てることを目的として活動しています。

まず植樹地の周辺散策をしながら「~舟志の森deビンゴ~」しました。

当日は天気にもめぐまれ、木陰を歩くのがとても気持ちよかったです。

チョウセンヤマアカガエル、ツシマテンの糞やヌスビトハギなどを見つけほとんどの子たちがビンゴ!になっていました(^^)

今回の観察会では残念ながら時間がなく訪れることはできませんでしたが住友大阪セメントさん所有の土地の中には、シカの影響を防ぐための柵やネットを設置している場所があります。その中では植物が順調に育っています。

(平成26年度の観察会の様子)

対馬ではツシマジカやイノシシの影響で植物の減少が深刻です。

植物が減少すると、例えばそこに棲む昆虫類が減少するなど、生物多様性の低下につながります。

何でもなさそうな「雑草」に支えられて多くの生物が生きていること、これらの生物がみんなで生態系を支えていることを、今回の観察会で実感していただけたと思います。

散策の後には湿地へ行って、生き物調査を行う予定でしたが、対馬は最近雨が降っておらず、湿地が干上がってしまっています。そこで、5月31日に湿地周辺に設置した自動撮影カメラに写った動物のチェック&痕跡調査を行いました!

今回設置した自動撮影カメラにはシカとイノシシ、ツシマテンしか写っていませんでしたが...。

参加者と一緒に歩いたルートにはヤマネコが撮影されていました!

↓2016年5月、6月撮影

以前設置していた自動撮影カメラで撮影された水鳥を捕ったヤマネコ、道路に出ているヤマネコ、繁殖期中に仲良く2匹で歩いているヤマネコといった動画や写真を紹介し、湿地に生息している小さな生物たちが鳥類やヤマネコの生息できる環境をつくっていることを感じてもらいました。

参加者のみなさんの協力により、とても充実した観察会となりました!

自然観観察の楽しみや身近な自然の大切さを伝えられるイベントが、今後もできたらいいなと思います。

自然観察会に参加してくださったみなさま、ありがとうございました!

自然観察会の後には毎月ヤマネコが確認されている上対馬町舟志にて、住友大阪セメントさんの社員さんも参加して頂き、応援団の団員さんと対馬野生生物保護センターの職員でヤマネコの交通事故防止キャンペーンを行いました!

本年に入って5月17日に峰町志多賀、志越トンネル内にて交通事故が起きてしまいましたが

これ以上少しでも交通事故が起きないよう応援団の皆さんと一緒にできることからコツコツと頑張っていきたいと思います。

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2017年05月25日田んぼで遊ぼう!!2017

イベント情報いろいろ 小宮

みなさん、こんにちは(^_^)/

普及啓発担当の小宮です!

今回は、イベントのお知らせです。

今年も【田んぼで遊ぼう!!】を開催します!

詳細はチラシにも掲載していますが、以下の通りです。

日時:平成29624日 10:0015:30 ※延期なし

場所:対馬市上県町志多留(田ノ浜)

内容:生き物探し(水路、ため池、田んぼなど)、泥んこ遊び、田植え

対象:親子

人数: 30名程度

持ち物:飲み物、着替え、タオル等

参加費:1800円(保険料込み)

申し込み締め切りは6月14日です!!

 

場所の詳細は↓↓

 

 

 

お気軽にお問い合わせください(^_^)/

みなさまのご参加お待ちしております!!

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2017年05月23日

センター職員日誌

こんにちは、普及啓発担当の堺です。

先日ヤマショウビンの目撃情報があり、ある場所では野鳥観察の方々がたくさんいらっしゃいましたよ♪

私はまだ見たことがないので、是非見てみたいです。

さて、少し遅くなりましたがGWに来てくれた皆さんからいくつか質問を頂いております。

さっそく答えていきたいと思います。

4月30日(日)

  • 何故、タヌキは対馬に生息していないのですか?(19歳 男性)

→何故、対馬にタヌキが分布していないかというご質問ですが、その理由はまだ分かっていません。

そのため、断定はできませんが、現在のタヌキの自然分布域や化石記録、日本列島の形成の歴史から以下のように推測することはできます。

タヌキが日本にやってきた時代は、海水面が低下して大陸と日本が地続きだった氷河期だと言われています(タヌキ以外にも多くの哺乳類がこの時期に日本にやってきたとされています)。その時代、九州と朝鮮半島の間にある対馬もお互いに陸続きでつながっていました。さらに現在も九州の離島では壱岐(長崎県)、平戸島(長崎県)、天草諸島(熊本県)、鷹島(熊本県)、甑島(鹿児島県)に在来種として自然分布しています。これらのことから、氷河時代、対馬が九州や大陸と陸続きった頃には、対馬にもタヌキがいた可能性は十分にあります。

氷河期が終わり海水面の上昇が落ち着いた1万年前には、日本列島は現在の状態となったと言われているので、海によって対馬も朝鮮半島や九州と隔離されました。陸続きだった氷河時代の対馬にタヌキがいたとすると、それ以降から現在に至る間のどこかの時点で原因は分かりませんが絶滅したと考えられます。

タヌキやキツネ、アナグマなどの日本を代表する動物がおらず、その代わりにヤマネコなどの大陸系の動物が分布している対馬の動物相は、日本列島の形成の歴史にヒントを与えてくれており、それ自体が貴重なものです。

今後、遺跡や貝塚などからタヌキが見つかる可能性もあります。そうするとタヌキがいつまでいたのか、なぜ絶滅したのか明らかになってくるでしょう。

(順化ステーション 調査担当 いわした より)

5月4日(木)

○ヤマネコは、メスでもオスでも出産しますか?  (5歳 おんなのこ)

→ヤマネコは、メスしか出産できません。ヤマネコだけでなく、他の動物でも、

ほとんどの場合はメスが出産します。

(獣医師 みのうら より)

5月5日(金)

○ヤマネコはだいたいどこにいっぱい住んでますか?(9歳 おんなのこ)

→ヤマネコは、エサのネズミなどがいっぱいいるところに住んでいます。

それは田んぼや畑の近くだったり、山奥だったり様々です。

今は、ほとんどのヤマネコが上島に住んでいます。

(調査担当  かげうら より)

ご質問ありがとうございました(*^_^*)

GWにはたくさんの方がセンターへ遊びに来てくれました☆

センターへ足を運んで下さった皆様、イベントに参加して下さった皆様、

ありがとうございました。またお待ちしています♪

【イベントのお知らせ】

今年度も舟志の森の自然観察会を開催します!

一緒にヤマネコの痕跡を探したり、野鳥や水生昆虫を観察できますよ♪

森の中はいろんな発見があって、わくわくしますよね☆

応募締め切り(5月24日)が迫っているので、参加ご希望の方はお早めにご応募下さい!!

たくさんのご応募お待ちしております(^O^)♪

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2017年05月20日ツシマヤマネコの最新交通事故情報

センター職員日誌 沼倉 真帆

こんにちは!

アクティブレンジャーの沼倉です。

さっそくですが悲しいお知らせです。

5月17日(水)峰町志多賀「志越トンネル内」にて

今年度最初の交通事故が起きてしまいました。

2年前にも同じ県道39号線にあるで地蔵峠トンネルの出口で事故が起きています。

「今飛び出してきたのはヤマネコかもしれない」と感じたら

対馬野生生物保護センターにお電話ください。

あなたの早急な対応でヤマネコの命が救えるかもしれません!

今後とも保護活動にご協力よろしくお願いいたします。

対馬野生生物保護センター TEL:0920-84-5577「はよ ここならせ!ならせ!」

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