Tsushima Wildlife Conservation Center (TWCC)

対馬野生生物保護センター

ツシマヤマネコニュース

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センター職員日誌

347件の記事があります。

2012年02月10日ヤマネコの訓練施設の現地検討

センター職員日誌 水崎

昨日、一昨日と、鮎もどし自然公園に整備予定の野生順化施設の現地検討をしてきました。

センターでは、上島では交通事故対策やヤマネコ米を作ったりすることで自然に野生のヤマネコを増やそうとしていますが、ヤマネコがほとんどいない下島では、上島と同様の対策だけではヤマネコを増やすのは難しいと考えているため、動物園で増えたヤマネコを下島に野生復帰させることを考えています。

ツシマヤマネコが安定してずっと生きていくためには、対馬全島にツシマヤマネコがいることが必要と考えていますので、今後、下島でもそうした事業を検討しているところです。




動物園のヤマネコたちは、野生でどうやって餌をとるのかなど、野生で生きていくための術を身につけていないので、訓練が必要となります。
そのための訓練施設が、「野生順化施設」です。
具体的には、50m四方程度の広い訓練ケージを作ることを考えています。


今回はどこにケージをたてるか、詳細な位置を検討するため、鮎もどし公園をくまなく歩きました!



ツシマヤマネコの気持ち(目線)になって、このくらいの高さなら飛び越えられないかな、と考えたり…


途中で雪が降ってもくじけません。
くじけそうでしたが。

でも、面白いものも見ることができました。



沢沿いにあった不思議な氷の造形。


どうも配水管が破裂して、噴水のようになった水がシダにあたって凍ったようです。



寒さも忘れて?しばらく見とれていました。



途中でツシマヤマネコの餌の一つ、ツシマサンショウウオも発見!
ここで訓練するヤマネコは見つけられるでしょうか。

どうしても訓練に注目がいってしまいますが、ヤマネコを下島に野生復帰させるのに一番大切なのは、放した後にヤマネコが自力で生きていける環境を用意することです。

上島と同じように、交通事故に気をつけていただく必要がありますし、ヤマネコ米のような地域にとってもヤマネコにとってもよいような取組をしていきたいと思います。

そのため、野生順化施設には、事務所も作って、職員が常駐して、地域の皆さんと一緒にヤマネコと共生する地域社会づくりをしていきたいと考えています。

来年度から平成26年度まで、3カ年かけて野生順化施設を作る予定です。
ヤマネコが棲みやすい対馬になることで、経済的にも精神的にも豊かな暮らしができる、対馬全島がそんな状態になれるよう、今後も頑張っていきたいと思います!

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2012年02月03日やまねこ音楽祭、開催します!!

センター職員日誌 一條

 ヤマネコに優しい森づくりや、エコツアー作りでお世話になっている舟志区。
 「舟志の森やまねこ音楽祭」は、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の生き物との共生を目指す「舟志の森づくり」と、地域の活性化を目指す舟志地区を応援するため、有志による実行委員会を組織し、2007年から開催されています。
 その後、会場である旧舟志小学校が対馬市による一部改修工事が行われ「舟志の森自然学校」として昨年度より地域づくりと、交流の拠点としての再活用が始まっています。
 そこで5年目となる今回、活動の一区切りとして「舟志の森やまねこ音楽祭FINAL」を開催することになりました。

 今回はつばきちゃんやろくべえ君も参加して、これまで以上に楽しい音楽祭になる事と思いますので、是非是非足を運んでみてくださいね!!



参加アーティストは五組。
センターの水﨑保護官もバイオリンで参加します!
(スペシャルゲストもあるかも??)



体験コーナーには、「ツシマヤマネコ応援団」と、「対馬市島おこし協働隊」が参加予定です。
楽しい体験も盛りだくさんになる予定ですので、こちらもお見逃しなく!!
ヤマネコのパネル展示もありますよ☆

音楽祭は、2月11日、12時から、舟志の森自然学校(http://www.sun.tcctv.ne.jp/kita-ecoeco/index.html)でスタートです!!
多くの皆様とお会いできることを、楽しみにしております♪

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2012年02月03日佐護(日本全体)冷凍庫の中

センター職員日誌 水崎

田代です。

ここ2、3日寒い日が続いています。
写真は、佐護川の水たまりが凍っていましたので撮影しました。
自分の記憶が確かであれば、昨年の1月中旬に対馬のある観測地点では、なんとマイナス7,9℃を記録して地中に埋設している水道管が凍結して破裂みたいですね。
でも、自分の子供の頃がもっと寒かったような気がします。
ゆっくり流れている佐護川の水が薄く凍っていたような気がします。
これも地球温暖化の現れなのでしょうか。
今夜も冷え込むかもしれません、暖かくしておやすみ下さい。


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2012年01月31日殿崎まで歩いてきました

センター職員日誌 水崎

上対馬町の殿崎で遊歩道を作っている。
そういう話を以前どこかからか聞いていました。

先日、どこか歩きに行こうということになり、そのことを思い出して夫婦で殿崎に行ってみました。

車から降りて20分程度、遊歩道(整備中のようでした)を歩いて殿崎の先端に着きました。


トビが飛んでいて、しばらくトビの写真を撮っていました。



対馬ではありふれたトビですが、実は結構かっこいいなと再認識。

遊歩道の途中には海からの強い風で同じ方向に曲がった林や、大きな木も何本かありました。

↑の木は、太い部分が全てつながっています。
一度風にあおられ地面に枝が着くまでになってから、再び盛り返したようです。

ふらっと思いつきで立ち寄った場所で、こうしたものに出会うことができる。
対馬の自然のポテンシャルを感じた休日でした。

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2012年01月30日音楽祭に向けて

センター職員日誌 水崎

しばらくご無沙汰していました。

一條さんの日誌にありますとおり、今年もバイオリンの演奏をさせていただくことになりました。
昨日はピアノ伴奏をお願いしている阿比留先生(佐須奈中学他の音楽の先生)と伴奏あわせをしてきました。


うまくできた曲も、そうでない曲もありましたが、音楽祭まであと2週間、頑張って練習したいと思います。

曲目もポップスからクラシックまで用意していますので、いろんな方に楽しんでもらえたらと思っています。
お聞き苦しい場面もあるかもしれませんが、頑張りますので、たくさんの方にお越しいただけたらと思います!

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2012年01月17日舟志の森自然学校、ホームページ開設のお知らせ♪

センター職員日誌 一條

地域社会づくりのモデル地区、舟志区にある、「舟志の森自然学校」。
この度、この学校のホームページがオープンしました!!



http://www.sun.tcctv.ne.jp/kita-ecoeco/index.html
ツシマヤマネコとの共存を目指す、舟志の森のすぐ近くです。
対馬にいらした際は、是非遊びに行ってくださいね♪

話は変わって、15日は観光物産協会共催で、御嶽のトレッキングを実施しました!!



曇り空で少し寒くはありましたが、登りはじめの急な階段であっという間に暖かくなりました♪
植物たちが葉を落としてしまい、寂しい印象がある冬の山ですが、冬芽の表情を見たり、野生生物たちの痕跡を見つけたり…と、楽しい要素も盛りだくさんでした☆



ツシマヤマネコのフンも、今回のコースには二か所も見つけることが出来ました。
ヤマネコに縁遠い厳原方面から着た方がほとんどだったので、新鮮な経験になったかと思います。

年が明けて20日経たないうちにヤマネコの死体収容2件、保護→死亡1件と、悲しいニュースが続いていますが、イベントでヤマネコの紹介をさせてもらう事で、ヤマネコの目撃情報の増加や交通事故の減少に繋がれば良いと思っています。
参加者の皆様、楽しい時間をありがとうございました♪

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2012年01月10日縦断駅伝その3~誓い~

センター職員日誌 茂木

人が足りず「完走してくれればいいから」と大会直前に声をかけられ何も知らずに軽い気持ちで縦断駅伝を走った3年前。

目の前で先頭集団のチームが継走する様子を見て初めて駅伝とはこういうものかと知り、次第に緊張と興奮で震え出した身体をどうにか押さえつけながら、寒風吹きすさむ年末の対馬路を継走する風物詩のその一員に自分もなれるのだという喜びを感じたのでした。

そして2012年、正月はニューイヤー駅伝・箱根駅伝とTVの前で興奮しっぱなし、先週末の壱岐新春マラソンで嘉月さん・誠さん・山ちゃんと始動を飾り、今年もアガタのみんなと楽しく走る一年になりそうな予感!

「厳しくなきゃ走らないヤツも楽しくなきゃ走れないヤツも走るのなんてやめればいいby蔵原走(風が強く吹いているより)」というレベルには到底たどり着けそうもないけど、それでも「走りたい」という気持ちに変わりはないでしょ?!


だからきっと今年も走り続けます。



そして僕らは、まだまだ速くなれるはず、と信じてる☆


応援に駆けつけてくれた水崎さんが撮影してくれた一枚

「2区を走るコッシー」
深山に入ってきたこの辺ではすでに意識が飛んでたとか。
来年も2区を狙ってるらしいが、それは周りが許さないよ(^o^)


応援に駆けつけてくれた水崎さんが撮影してくれた一枚

「10区を走る誠さん」
誠さんの力強い走りと後の監督者から叫ぶ憲生さんのコラボ。
来年はコッシーから2区を奪いましょう!


応援に駆けつけてくれた水崎さんが撮影してくれた一枚

「12区を走る山ちゃん」
脅威のラストスパート。
たまたま中継地点前のパチンコ屋に立っていた「全力」のぼりを駅伝のためだと勘違いしたから?それとも直人ニイの喝のおかげ??


応援に駆けつけてくれた水崎さんが撮影してくれた一枚

「13区スタート前の茂木」
なぜスタート前?なぜ上対馬町の竹内さんと同じユニフォーム??なぜ食い込み直してんの???

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2012年01月10日縦断駅伝その2~継走~

センター職員日誌 茂木

朝8時に比田勝港前をスタートした1区の武ちゃんは見事に対馬市消防チームに続き全体で区間2位の激走で襷はコッシーに渡り、コッシーも2区を昨年とほぼ同タイムの30分台で走りきりました。
ここまで町対抗の部では堂々の1位、全体でも陸自Aチーム、Bチームに続き3位。
序盤の流れが勝負に大きく影響する駅伝では上々の立ち上がりで、その立役者となった武ちゃんはやっぱり「バケモン」なんだよね。

続く3区の啓大は豊玉町にかわされるもなんとか粘り、襷はエース区間の4区拓磨へ。
今回は陸自の人たちが「ふるさと選手」枠で各出身町から参加しているため、4区が超ハイレベルの激戦区となったけど区間4位で走りきったあたりはさすが上県のエース拓磨でした。

前半戦の順位は6町対抗の部で3位、団体(消防、陸自A、B、C、空自)の部含めた全体でも4位。
町対抗の部では、首位を行く豊玉町には2分の差をつけられているものの、2位の美津島町とはたった7秒差!

峰から豊玉まで女子の部5~9区を挟んで、12時過ぎに豊玉小学校前から10区の一斉再スタートで後半戦開始。
10区の誠さんはきっちり目標の24分切りを果たし、念願の縦断駅伝デビュー戦を飾ったのでした。
さすがに巻き返してきた陸自Bにかわされ全体で5位に後退するものの、依然として町対抗の部では3位をキープ。

襷は後半戦のヤマ場11区へ。
ここで我らが嘉月さん登場。昨年は上県町のスーパーエースとして史上2度目の上県町優勝をもたらす圧巻の走りをした小川先生が今年は豊玉町で走っているなど強敵が揃う今年の11区で嘉月さんは堂々と渡り合い、順位は変わらず町対抗の部3位、全体5位。

続く12区でも山ちゃんが駅伝デビュー。
今年の春、奈良の大学を出てはるばるヤマネコセンターにやってきた山ちゃんはよく分からないうちに僕らに巻き込まれて春から走り出し、駅伝本番いきなり山アリ谷アリの12区をまかされたのです。
しかし、「茂木が待ってるぞー」と監督者から叫ぶ憲生さんに鼓舞され猛然とラストスパートをかけ13区スタート地点に入ってきた山ちゃんの前に僕の姿はありませんでした。
そう、残念ながら今年は12~13区で無念の繰り上げスタートになっていたのでした・・・
*先頭チームから10分差がつくと次の区間から繰り上げ再スタート


さて、襷が途切れて無念の繰り上げスタートになってしまったものの、同様に繰り上げとなった他町の人たちと走れるのは絶好の機会と気持ちを切り替えてスタート地点に立った僕は、スタートの合図とともに厳原町の中嶋さんと豊玉町の阿比留さんの背中を迷わず追いかけていました。

中嶋さんは結果的に今年の13区で区間賞を取った実力者だし、阿比留さんも陸自出身で本番1週間前にはたまたま一緒に試走させてもらったもののこの時は見事に1分半もの大差をつけられている相手。
序盤からこの2人に着いていくことは僕にとって当然オーバーペースで、もしかしたら途中で潰れてしまう危険だってあるってことは頭で分かっていても、でもその2人に食らいついて少しでも一緒に走ってみたいという衝動は抑えられませんでした。

結局2km過ぎたころには僕が早くも遅れはじめ、そのまま2人はあっという間に先に行ってしまったけど、それでも2人の背中を追いかけたこの7分間は僕にとってとても刺激的な時間でした。

初めての駅伝でゴール地点に駆け込んだけど襷を渡す相手がいないことに気付いた山ちゃんはどんな表情をしたのかなぁとか、監督者から聞こえてくる憲生さんの声に励まされつつやっぱりこの声があるとないとじゃ大違いなんだよなぁとか、そんなことを考える余裕はいつの間にかなくなり、朦朧とし始めた意識の中で沿道に出て応援してくれている本当に多くの人たちの声援だけは確かに聞きながら、今にも切れてしまいそうになる気持ちをなんとかつないでゴールへ。

区間6位では到底満足できる結果じゃないし、1週間前の試走から40秒しか縮められず、豊玉町の阿比留さんとの差は試走の時以上の2分半まで広げられてしまったけど、それでも区間タイムで美津島町をかわして結果的にチーム順位を1つ上げられたのは唯一の救いでした。

最終順位は町対抗の部で豊玉町に続き2位、全体では陸自A・豊玉町・陸自Bに続いて4位。

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2012年01月10日縦断駅伝その1~開幕~

センター職員日誌 茂木

 宣誓 半世紀の歴史と伝統を持つ この対馬縦断駅伝大会において
    仲間を信じ 己を信じ 最後まで駆け抜け
    沿道で応援していただく市民の皆様に 勇気と感動を与えられるよう
    全力で走り抜くことを 誓います
              選手代表 上県町「アンカー」 茂木周作

町対抗の部、前年度優勝チームのキャプテンとして、大会前日に行われる開会式での選手宣誓という大役を多少緊張していた感は否めないものの張り切ってこなし、いよいよ待ちにまった第51回対馬縦断駅伝大会、その当日の朝を迎えました。

今年は最終13区を走るため、朝は比較的のんびり起床。
ご飯を食べて準備をしたら今年も2区を走ることになったコッシーのもとへ。

今年はケガがあって思うように走れていない中、それでも監督・コーチ・選手仲間から「練習してなくても(ある程度は)走れるのがコッシー☆」という妙な信頼感を得ている彼は、まったく迷惑な勘違いだと呟きながら、不安と憤りが混じりつつも興奮を隠せない全くおかしな表情で、それでも黙々と佐須奈のグラウンドでアップしていました。

この2区という区間は上県町佐須奈から佐護まで約8kmと距離自体は長くないものの、最初からいきなり2km近く上り坂が続き、あとはほとんど下り坂というなかなか足に優しくないコース。
加えて、上県駅伝部としては地元であるため、知り合いの応援が多く、恥ずかしい走りは許されないプレッシャーもあるのです。

さて、今大会の町対抗の部、優勝候補筆頭である豊玉町の2区走者は村瀬先生。
村瀬先生は対馬代表として県下一周駅伝にも派遣されるほどの実力者ながら、記録会やロードレースなど手当たり次第(どんなにタイムが遅くても気にせず)参加してくる僕らをウザがらず、どこで会っても気さくに話しかけてくれるとってもいい人なのです。

村瀬先生も今年は故障がちなため2区を走ることになったらしく、村瀬先生本来の実力からすればかなり厳しい相手だけど、今日の調子はどうなんだ?勝機ある!?と腹の探り合いをしている間にもう1区のスタート時間。

「コッシー頑張ってね!1区の武ちゃんはきっと先頭集団で来るよ。君だって間違いなく走れるさっ♪」

みんなの走りが見られないのは残念だけど、僕は選手配送車で13区のスタート地点へ。
途中、各区間のスタート地点付近でアップするみんなのもとに寄り、声をかけながら互いの健闘を誓い合い、13区スタート地点に向かったのでした・・・

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2012年01月07日今年もよろしくお願いします♪

センター職員日誌 一條

新年が始まってあっという間に一週間が経ちました。
山本さんが、冬と言えば…な、果物を持ってきてくれました。



みかんです。
果樹のイメージがあまりない対馬ですが、最南端の豆酘(つつ)集落ではみかんが栽培されています。
その名も「豆酘みかん」。形から「平(ひら)みかん」とも呼ばれています。
程よい酸味でとってもおいしいみかんです。




…と言いつつ、休憩中にちょっとした遊び心で、つい。
年末年始と度重なる交通事故で、ヤマネコ達を取り巻く環境は厳しいですが、皆さんにとってもヤマネコにとっても、今年は良い年になりますように。
良い年に出来るよう、精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします☆
(みかんは撮影後、美味しくいただきました♪)

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